タイム・フライズ 公演情報 タイム・フライズ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★★

    見応え十分!
    説明にある「昭和の団塊世代の若者たちと、閉塞感のただ中にいる平成の若者を対比させてジェネレーション・ギャップを描き、自分たちの時代は自分たちの手で創って行こうというメッセージを投げかけた。」は十分描かれたと思う。しかし、制作サイドの思いと同様に、観客側にもジェネレーション・ギャップがあったようだ。休憩時間に母娘の会話が聞こえてきたが、どうしてあの時代の学生はあのように熱くなれたのか…と。

    時代背景を描き切るには難しく、観る世代によって受け止め方も違うだろう。しかし、表層的に捉えたとしても青春群像劇の醍醐味は十分味わえる秀作だと思う。

    ネタバレBOX

    ストーリーは、説明文の通り。
    わかり難い点は、過去へタイム・スリップ、また逆に現代へ戻ってくる契機・原因の説明がないこと。しかし、まだ科学的に説明できないこととして、詮索は止めた。
    公演の底流にある若者が自立していく成長過程と国家・時代という大きなスケールの両面を上手く描いていた。特に時代(1968年)が沖縄返還前(当時は沖縄からベトナム戦争へ、そして現在でも米軍基地問題は解決していない)であること、1945年広島市への原爆投下によって体内被曝した女性が平和運動の延長として学生運動に身を投じる姿は、若者へのメッセージだけでなく現代に生きる日本人…一人間として魂を揺さぶられた。学生運動という行為の良し悪しは、本公演において問題にしていない、という点も当時では当たり前だったのだろうが、その評価は後世に委ねられた。
    舞台は、盆を回転させ躍動感、臨場感を増し、キャストの演技力をより一層引き立てた。申し分ない公演であった。
  • 満足度★★★★

    タイム・スリップもののSF要因は薄かった
    期待して見てて、スカッた「タイムスパイラル」みたいみたいだったが。
    舞台が見せたいと
    メインに据えたジェネレーション・ギャップは良く表現されていたなぁ。

    と思えた全2幕(20分休み入り)の約3時間!<星組>さんでした

    ネタバレBOX

    なんか、もそっとタイム・スリップに理屈をつけて欲しかったかなと希望。
    (場所とかアイテムとか人の強い想いとか・・・ね)

    回転セットの迫力は凄かったが、
    60年代風アングラ演劇のテイストってのは感じなかったですね。

    話的にはTVドラマ(~は確か東京大空襲へとスリップだったかな)とか映画(とか舞台とか)のウィンドオブゴット(特攻隊への・・ですね)など、けっこうさまざま出ている感がありチョッチ食傷気味なんで評価が今ひとつになったかなと自己分析です。加えて、オチのほっこり感も何となくは読めたなぁ(けどハッピーエンドは嬉しいですよ(^^)

    時代の熱が心に残り、戻った現代での自分の行動にて昇華するという青年の成長ものとなってました=通過儀礼=的ともいえるかな? 就職という現代の通過儀礼への対処も含めてだね

    細かな笑いどころは楽しかった=ミュージカルなんで歌が普通に出てくるところ。「歌おうか?」との問いかけに「歌わないョ」と拒絶するトコは面白かった(^^)

    軽量版「飛龍伝」みたいな感じでしょうか
    回り舞台だけでなく
    ’68年闘争の映像なども舞台に投影されたりと芸は細かかったです

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