満足度★★★★★
無題1310(14-359)
11:00の回(実に爽やかでどこまでも碧い空)。JR日暮里駅からのんびり歩いて10:30会場着、靴を脱ぎスリッパに履き替え、受付、書斎(医学書らしい)を通り会場へ。会場はサンルームと食堂を使ったもので木目調のピアノがありました。写真→http://kshun10.blog.fc2.com/blog-entry-478.html
書棚や柱の深い茶色の光沢がなんともいえません。
ガラス戸にはカーテンが引かれていますが、この時間、好天に恵まれ部屋の中は明るく、下手に「箏(琴)」。
こちらは始めて、千駄木での公演は久しぶり。public doc/@根津教会「シルシルシ(2010/12)」、ポかリン記憶舎/@SANSAKIZAKA CAFEさんさき坂カフェ「humming5(2011/4)」
先日、スズナリで関東大震災(1923/大正12年)後の大阪、船場を舞台にしたお芝居を観ました。商売人らしい人物たちの思いやりにあふれた良作。一方、本作は東京下町、江戸っ子気質が舞台。
着物姿がよくお似合いのおふたり。「語り」の北原さんは赤と黒。初めややシルエットになった立ち姿は平成から大正へ遡る先導役のようにみえました。一人で何役もこなし、その語り口はときには激しく、ときには哀しく。
「箏」の演奏も興味深く、「爪」、右手と左手の位置や「柱(じ)」を移動させて音程を変えたり。普段、イヤホンから聴こえるものばかりなので、とても新鮮に聴こえます。
終演後、本作が載っている「名短編、さらにあり」北村薫/宮部みゆき編を購入する。このおふたり、1988年に刊行開始の「 鮎川哲也と十三の 謎」で読み始めていました。