Arbres d' Hiver 公演情報 Arbres d' Hiver」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    心に沁みる
    シナリオが良い。

    ネタバレBOX

     とても自然に感じさせながら、構造はメタを保ち、現代の社会構造を照らすに相応しい。今、現在、作家の立ち位置が正しいことを証している。演出、演技も、スタニスラフスキーの目指した自然で豊饒なメッセージ性への可能性を大いに感じさせるものであった。自分は今迄、この小屋で10作品位は拝見していると思うのだが、その中でベストの作品である。音楽の使い方も良い。衣裳などについては、金さえ掛ければ相当どうにでもなることなので、本質的なことだけ評価しておく。シナリオ、演出、演技とも、レベルが高い。基本はこれで良かろう。噛んだりした部分は、演じた者個々人が分かっているだろうから、更に磨きを掛けて欲しい。上がる必要はない。若いのだから、上がることもあるだろうが、一所懸命にチャレンジして欲しい。失敗したら直してゆけば良いのだ。心に沁みる良い舞台であった。更に高い評価を目指す為には、最後に説明するのでなく、観客に悟らせる作りに移行する必要があるだろう。
  • 満足度★★★★

    ほのぼのとした劇
    人間関係が今一つ理解できず
    回想なのか現在のことなのかもやっとした感じで観ていたのですが
    笑いあり涙ありコント?ありで引き込まれました。
    最後は、ああーこうだったんだと納得してスッキリしました。

  • 満足度★★★

    丁寧に作ろうとはしているけど・・・・
    作品時間の流れとかの見せ方が、今ひとつで判り難かった。
    舞台セットとか作品世界観の設定は、#01と#04という過去の上演作との繋がりがあるぶん(いや観ていませんけどね・・)、しっかりしていて理解はし易く思えた。 約2時間10分でした

    ネタバレBOX

    パンフレットには登場人物がイラスト入りで紹介されているので、多少なりとも多く感じる登場人物の整理に役立ちました。

    話は劇団主宰の染井よしのさんが、次回公演用の脚本を舞台となる喫茶店のオーナーの一人である柊さんに読んでもらうところから始まります。

    舞台は喫茶店の店内再現であり、中央にグランドピアノが置かれ。柊さんがBGMなどに被せたり、ソロでと生演奏を披露してくれます(^^)

    物語は説明どおりの展開で、心を癒してくれる人や話や場面が続いて心揺さぶられハートウォーミングな結末へ導かれますが。

    大どんでん返し~女性として・人間として不幸な出来事を負ったのは染井女史一人であり、その自分の不幸を現実に知り合った柊さんなどに振り分けた物語は芝居上のフィクションであると明かされ。よしのの劇団の衣装担当の三島くんと籍を入れることになり。幸せの受け取り方が判らず、心の整理で書き上げたのが先の話ということでありました。

    ’97年の舞台時間設定との前説があったんですが、回想とかでシーン挟んだ時にどの時間であるのかとか明確な表示なども無く。時間進行がどうなってるのか観客に判り易く示す手段を講じて欲しかったなぁ。実のところ種明かしをした時間が’97年なのかどうかも不明であり。21世紀に入ったという年明けの話は2001年で合ってるのかも正直わかんなかったです。

    10代の望まぬ妊娠話はインパクトあったが、主人公として立てた二人の女性に同じように重い決断と話を持ってくる手法は上手には思えなかった。なんかポンポン、サクッと進むようなリズム感ある進行もしてくれてたら嬉しかったなぁ・・・・。

    ピアノとか入れるほどの手腕あれば、年月とかを舞台上手の壁とかに投影とかも出来たように思えたがなぁ。

    前説のマスコットちゃんとか(写真タイムとか)は楽しかったが、開演時間で出てくるところは結局開演時間遅れとも云えるのではないかなぁとかも思えたです。

    オープニングでの登場人物紹介はアナログの最たる方法で面白く見れました

    登場人物の多彩さも考えると、狂言回し役を決めて人物紹介や状況説明をさせて観客に理解をさせやすくする配慮に心砕いて欲しかったかねぇ。

    EX,ネグレクトで心閉ざした少女=明ちゃんに劇団マスコットのマペット使わせて本音をマペットが毒舌で話すとかすると笑いとシリアスの心理劇要素が出て面白くなったとかね♪

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