包囲網 公演情報 包囲網」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    不定愁訴感
    下町銭湯のホンワカ雰囲気の中でのリアリティあふれる女同士の男を巡る戦いと男女関係及び家族間のやだみをにはグラグラです。男の嫌な部分と女の嫌な部分が、露悪的に描かれていて苦笑しつつ鑑賞でした。

    ネタバレBOX

    作り事とは言え、あの旦那この先結構生き地獄じゃねえかと心配してしまいました。
  • 満足度★★★★★

    3年目
    バー、マンションからの
    リアル銭湯とは…

    こんな場所で演劇ができるのかと思いましたが
    意外と見やすくてよかったです。
    声はかなりエコーが効いてましたが。

    チタキヨの米内山さんは
    エビスの米内山さんよりもダークの部分が出ていて
    それがまたクセになりますね。

  • 満足度★★★★

    銭湯の良さも盛り込んで
    物語としてのおもしろさが、場所の特徴と交わって
    上手く異なるテイストで伝わってきました。

    ベタな言い方だけれどこの場所だからこその肌触りが
    役者達を戯曲だけではない映え方をさせてもいて。

    たっぷりと楽しむことができました。

    ネタバレBOX

    少々身勝手な男がじわりじわりと
    追いつめられていく感じは、作・演出の真骨頂でもあり、
    それは期待通りの面白さなのですが、
    そこは、劇場はない場所での公演なので、訪れるニュアンスも
    通常の舞台のような尖り方ではなく、どこか素のふわっとした空気とともに
    訪れたりもして。

    まあ、昼間の浴場では照明もままならないだろうし、
    音も常にいい具合に響いてしまうし、
    舞台空間をじわっとタイトにしていくような演出ができない。
    でも、そのことで、物語の構造よりも役者の色や力量をそのままに受け取ることができたようにおもう。

    なにか、役者たちの個性が、そのまま空間や彼女たちの想いの素の感触をそのまま観る側に供しているような部分もあって、
    だからこそ訪れる顛末の、不思議なリアリティに捉われてしまいました。

    おもしろかったです。
  • 満足度★★★★

    癖になりそう
      銭湯演劇というのは初めて観た。高円寺の駅近くにある小杉湯が、今回の上演会場である。話も銭湯に関わりがあるものだから、壁の絵なども活きてくる。無論、演じられる舞台は、洗い場なので、カランや浴槽、シャワーなどもある。観客は脱衣場に設えられた観客席から観る仕掛けだ。入場は、履き物を下駄箱に入れたら、番台でチケットを購入する。すると手作りのとても可愛らしいリーフレットをくれる。(追記2014.11.22,公演が終了したので、更にネタバレ追記11.26)

    ネタバレBOX

    番台を過ぎたら、奥は、寛げるスペース(壁に猫島訪問をした女性の猫写真が貼ってあるから、猫好きは必見。上演中は、まだ貼ってあると思う)で、このスペースの左側が、会場である。また、小杉湯の宝をあしらったシャツが上演中に出てくるから、小杉湯の建物に入る前に、切妻風屋根の破風の辺りに気をつけて見ておくと良い。観劇記念に通常より少し値引きされた入浴券を買って湯に浸かってきても良かろう。ハンダラお気にいりの銭湯である。
     さて、前置きが長くなったが、もう少し、銭湯と芝居・表現の共通項を挙げておきたい。自分は良い銭湯というものは、表現に通じる世界観を持っていると思っている。何故なら、銭湯は、昔から人々の交流の場であり、噂、知識、雑学、世相談議、芸談に至るまで、幅広い知識や世間との窓口であり、社交の場、時に男女の愉しみの場でもあったからだ。何れにせよ、湯に浸かった体は、ゆったりと寛ぎ、憂き世を一瞬忘れて桃源郷にでも浸る気分を味わうことのできる時空間であり続けた。現在でもその伝統は良い風呂屋に受け継がれている。上に挙げた様々なことは、表現に繋がる。また、これらの根底にあるのは、自由闊達な精神である。多くの人が、銭湯で演劇という発想すらしないが、考えて見れば、共通項は結構ある。更に、小杉湯のオーナーが自由闊達な精神の持ち主なのであろう。客に対する考え方は入ってみれば分かる。実に良心的な上に、健康や環境に配慮したインフラであり、休憩所なのである。
     この心休まるハズの銭湯と共通項のあるはずの芝居の内容は、寧ろ、単純素朴では飽き足らなくなったひねくれ者の都会人に楽しめる作品になっている。極めて日常的で、誰にでも起こり得ることを感じさせる設定が憎い。同時に、風呂屋の姉・弟、その妻、そして、その駈け落ち相手で姉の親友という4人が、実際に登場する人物であるが、この銭湯のオーナー夫妻が、話として登場し、サブプロットで大切な役割を果たしている。
     弟は姉の親友と3年前に駈け落ち。身重の女房には、一通の書き置きが残されただけであった。駈け落ち相手は、なうての浮気症。兎に角、ドキドキが続かなくなれば、他人の男を自分のものにし、罪悪感を香辛料に恋のボルテージを上げることしか考えていない。というより、そういう病気である。弟はだが、この女に魅入られた如く、逆らうことが出来ない。妻は、結局、精神的な問題から、子供を失くしてしまった。それでも、6つ年下の夫の帰りを待ち続けて、嫁ぎ先の風呂屋で働いている。父母も息子遁走のショックで、引き籠りと過食で埒も明かない。そこで、姉に手伝いに来て貰っているが。3年ぶりに弟が舞い戻って来た。而も、恋人を連れてである。
     総領息子が生まれて以来、余計者と見做されていると感じている姉は、自分の立場を失くす。妻は、浮気相手に子供ができたから離婚してくれ、と迫る夫に、自分が失った子はどうなのだ! との思いが拭えず離婚を認められない。一方、浮気相手の女は、現在働く場所の板長、支配人、高校生の泊り客、他の客等々と散々浮気をしまくってきた。従って、本当の所、彼女の腹の子は誰の子か分からない。但し、彼女の主張に従えば、弟以外の男とのセックスでは、避妊はしていた、という。夫は夫で、妻の料理の上手さや、滲みでるような女性らしさを思い出して、彼女と寝て仕舞う。最終的に、浮気相手と別れる決心をしてよりを戻そうとするが、妻は、離婚を承知してくれた。亡くなった子供が夢に何度も現れて彼女の後悔を新たにしていたのだが、今迄一度も見えなかった子供の顔がイメージできたからである。結局、駈け落ちカップルが成立。子供は3人授かった。姉の夫は、自分がほって置かれる状況を面白く思わず、終に離婚を決意する。そして、再婚。妻は、アルバイトに来ていた男の子と一緒になったが、別れた後は1人で過ごした。
     男女関係の綾を“飽きる”という恐ろしいコンセプトでなで切り。当然、飽きられる、という恐怖を抱えても居る訳だが、一般家庭の何処にもある、男女関係の可能性とその結果としての子供(生命)、家族成立・崩壊の問題等々を実に巧みに女性的な視点で纏めて見せる。
  • 満足度★★★★★

    観終えて、とても上手く付けられたタイトルだと感心。/約80分
    知恵の輪が解かれずに逆に絡み合ってこんがらがっていくような、人生の綾が幾重にも折り重なった複雑極まる愛憎劇を堪能!

    ともすれば暗くなりそうな物語が、音効の妙、中村貴子さんのアグレッシブな演技、ある女性登場人物に付されたトンデモキャラ、などなどによってユーモラスで活気ある劇に仕上がっていて、グイグイ引きつけられた。

    チタキヨはお初でしたが、満足♪

    銭湯という会場がどう使われているかは、ここでは秘させていただきます。

  • 満足度★★★★

    銭湯
    なかなか場所の雰囲気がよかった。

    席によってみえかたがまったく違うので、席の選択は重要かも。

    あと、特定の団体以外で、観劇中にポンチョを着る人がいるなんて思いもよらなかった。

    与太:大学時代4年間銭湯通いだったので、とっても懐かしかった

    ネタバレBOX

    どの登場人物にも、共感できなかったというよりも、あまり自分が付き合いたいと思うような人物じゃなかったので、かなり入り込みにくかった。
    (特に子どもができた瞬間に逃げる、とか女の子どもをないがしろにするとか、なんて自分のワールドでは理解できない)

    子どもの件での真剣なやりとりは、迫力ありました。

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