「だいなし」/「本日昔噺」 公演情報 「だいなし」/「本日昔噺」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
21-30件 / 30件中
  • 満足度★★★★

    『だいなし』/『本日昔噺』
    1/8(木)19:00~『だいなし』
    1/11(日)19:30~『本日昔話』を観ました。

    ネタバレBOX

    『だいなし』
    劇団ウミダが旗揚げされるまでの過程における、
    海田さん自身を中心に描いたドキュメンタリー的な作品。

    というか、要は作品が書けなかったことをネタにしている。
    海田さんの脳内と実際の稽古場を切り替えながら、
    役者たちがそれぞれ海田さんの思いを代弁しつつ、
    一方で海田さんを責めて苦しめる立場を演じ分ける。

    演劇を創る側の内部の話であり、
    見方を変えて広義に「目標までに物事を達成させる大変さ」を
    示している、とも言えるかもしれない。

    が、場合によっては内輪ネタで終わることもあり、
    そこを好ましく思う、思わないで受け入れられるかが分かれてくる。

    自分の立場では、
    演劇を創る側にもなった経験もあり、それを理解しているため、
    観た回の観客の中では、かなり感情移入してたという自負がある。
    これによく似た作品を過去に観た事があるのも影響している。

    役者が芸達者で豪華なメンバーなので、
    どんな作品でもある一定のレベル以上のものを観せてくれるだろうし、
    それだけに求められるレベルも高くなるから、
    劇作家、演出家にかかるプレッシャーが高いのは必然。

    そこで「どう葛藤を観せるか」であり、
    例えば「潔く勢いで持っていかせるか」、
    または「変わった視点を用いるか」などあるだろうが、
    作家の脳内を見せる以外のそれが無かった。

    演出は良かったと思うので、
    下地の作品がもう少し練りあげられればという印象。

    場面によっては間延びしているところもあり、
    願わくばもう少し尺を絞って一気に観せてほしかった。


    『本日昔噺』
    時代劇調で歌、踊り、殺陣ありのエンタメ劇。
    アイドルネタをパロってサンプリングし、
    色々詰め込んで豪華さがどーんとくる幕の内弁当のような、
    まだ終わってなかったおせち料理のような。

    マリー・インタアネット(鳴海由莉さん)を頂点とする
    竜宮の国の者たちと、他の国の余所者たちとの抗争を軸としている。

    終始キャラを突き通す前田前次郎(野口オリジナルさん)を中心に、
    林虎之助(港谷順さん)、ヨタ(悠茉さん)が
    敵味方で異なる魅力をもって、前田前次郎と対を成していた。

    この4人は特に目立ってて魅力的だった。

    あと浦島ビデオ(川上憲心さん)と
    一気に口上をまくし立てる風の噂(前園あかりさん)も楽しかった。

    台詞回しも良くて各キャラクターとも魅力的で、
    思わず笑ってしまったところもあったが、
    少し冗長に感じられる部分もあり、
    もっとテンポの緩急の付け具合がバランス良くなると更にいいなと。

    一番ラストの終わり方は好きだった。
  • 「だいなし」
    期待をして観ました。そういう意味では、飲食店で注文したものと違う料理が出されたような気分です。はたして、これはどこまでが狙いなのかが解明できず、剣劇後にずっとモヤモヤします。というのも、そうやってイライラさせることや嫌悪感を抱かせることが狙いだとしたら、まんまと引っかかってしまっているわけですから。これが、リアルに作品づくりが立ち行かなくなっての手段だとしたら、ちょっと許せないです。時間と労力と経費を無駄にさせるなという怒りが湧いてくる気がします。つまりは…謎です。

  • 無題1354(15-002) 「だいなし」
    19:00の回(晴)。18:35会場着、受付。

    舞台は手前に少し丸みをもたせたもの(唐草模様風のイラスト)、中央に階段(たしか3段)、左右に「箱(椅子用)」、赤い模様...「エ」に似ている..いたるところに、パイプ椅子席、客入れ中に男が舞台に上がって横になったり...。

    18:59前説(海田さん、90分)、19:01開演の挨拶~20:34終演。

    二重構造風の展開は面白いと思うのですが、いかんせん内容が内容で、苦労したのはわかるとして、役者さん好演しているのではありますが、某県県議の号泣会見のようで情けないことこの上なく、少々冷め気味。特に、台本が仕上がったという結末に?

  • 満足度★★★★

    うむ?
    「本日昔噺」を観ました。いろいろ言いたいことはあります。
    マイクを使った部分、音が大きすぎてかなりうるさかった。
    某ミュージカルをオマージュしている箇所は、私には解ったけど、解らない人にはまったく解らないんじゃないかと。
    歌がとにかく下手なのは狙いなんでしょうか?
    王子小劇場は、舞台のレイアウトが自由なはずなのに、あの舞台の狭さはもったいないです。殺陣がひどかったのは狭さのせいですよね?
    前田前次郎と希は、ホントに良かったです。
    作品自体は途中でちょっと腹が立ったりもしたけど(笑)、なんだかんだ最後までちゃんと見れました。ツッコミ所は満載ですけど。

  • 満足度★★★★★

    本日昔噺
    だいなしを見てからこっちを見ると・・予想以上の出来にちょっとびっくり(笑

    衣装だってこっちとあっちとじゃ・・
    一瞬キャストとかを見比べてみて
    「これって大阪の劇団?」とか思うくらい
    エンターテインメント性に富んでいてわちゃわちゃしていて、
    無茶苦茶なのに押さえるところは押さえている。

    これって本当に旗揚げ公演?
    次作ったらどうなるんだろ?
    と期待してしまう感。

    でも、最初からなんとなく決めてはいたんだけど、
    もし今週時間がなくてどっちかしか見れないって思ったなら、
    自分は「だいなし」の方だろうなって。

    いや、よくわかんないけど、たぶんこっち(昔噺)は脚本、演出が主役、
    あっち(だいなし)は役者そのものが主役って感じなんだろうなって
    なんとなく予感はしていた。

    で、どっちの舞台に出る役者が奇特かって言ったら
    間違いなく後者(苦笑

    自分は奇特な役者と奇特な演出家が揃う舞台が好きだからなぁ(苦笑

    でもって、そんなのもできるんだけどこっちだってなかなかだぜってのが、こっちの昔バナシの方なのかな。

    物語なんてどーだっていいんだ(ホントはどうでもいくないけど
    って感じでスピード感でどんどん飛ばす舞台がたまにあるけど(自分の記憶の中では大阪とかで
    この昔噺はまさにそーだな。

    出来ようと出来なかろうと、歌って踊って斬って喋って死んで、
    ・・うん、悪くないエンタメ性
    なんかよくわからないタイミングでよくわからないキャラが飛び出しては消えて。

    これこのままのテンションで行くのかな?

    ネタバレBOX

    って思ってたらあっちで企んでこっちで目論んで(ネタバレってほどでもないか

    ちなみに青学ジャージを着ると無敵?っぽくなるって設定観客のみんなわかってたのかな(最後には斬られて、でもまた復活するのって・・

    ・・という間になんか不思議な終わりかたで。

    次あるかどうかわからないから今行った方が楽しいような。
    あとで自慢できるかもしれないしね(将来誰も覚えてない可能性もあるが、そっちのがレアだと自分は思うけども♨
  • 満足度★★★★

    このテイストは、好きです!
    【本日昔噺】を観劇。
    “ケレン味たっぷりな独特の台詞を小気味よく捲し立て、歌って踊って著作権をたたっ斬る爽快チャンバラエンタメ!”という本作。

    謳い文句に偽りなし!このテイストは、好きです!

    ただ、“歌って踊って”が、本作にとってどうしても必須であるなら、
    もう少し“普通”に歌える役者をキャスティングをしたほうが・・・(笑)

    あっ、“ギャグ”として挿入してるのであれば、話は別ですけど・・・(汗;)

    何れにせよ、楽しめた~!

  • 満足度★★★

    だいなし
    あのワンアイデアだけで90分はちと厳しいかなぁ。

  • 満足度★★★

    「だいなし」
    劇団の「あるある」作家の「あるある」的内容に新鮮味は無いが面白かったので良しです。生みの苦しみの中出来た「本日昔噺」も観たい。

  • 満足度★★★

    「だいなし」鑑賞
    まず、なんじゃコレ!から入りモヤモヤが続き、時折魂を揺さぶられるようなシーンがちょこちょこやって来る。
    面白くはないが、演劇的妙味が在る。

    ネタバレBOX

    往年のポツドールのセミ・ドキュメントと銘打ったテイストを想起させる・・・。
  • 満足度★★★★★

    他の人はどう思うか知らないけれど・・
    自分はすごく面白いと思った。

    「自分はもっとできると思った」
    思い込みの結果の脚本が・・

    ネタバレBOX

    「気、狂った?」
    という読んだ役者の声。

    書いてるときは超面白いと思ったんですけど、夢から醒めたら、何度読み返してみても・・あーッなんてつまらない。

    聞こえてくる別の役者の声「・・薄ッ!」
    そりゃそーだよなー。さんざ待たせてこれかよ。まーわかってたけど♨

    ・・でも、どこからか湧き上がる「しゃーないなー、やってやるか」

    その言葉がすべてを表してるような(苦笑

    そーいや昨日引き倒しの映画観たっけ。同じことなのかもな。

    一人一人はなんて非力で、一生懸命考えてもどこまでも及ばなくて。
    でも、みんなで助け合えば、なんか不恰好でも形になった瞬間、なんだかあんまし形のよくない笑顔が一人一人の表情に浮かぶような。

    だって普通やんないぜ?気狂った台本にあんな熱演。
    凄いね、役者たち。
    え、そんだけ?脚本家兼演出家は?
    脚本がクズで役者が凄く優しくてお人好しで有能だと思われたんなら、それって演出家が良いってことなんだと俺は思うけど。

    脚本が素晴らしくて役者が及ばないように見えるんだとしたら、それこそ演出家の責任なのかもだけどさ。

    でも自分は脚本もだいぶ好きだけど。

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