満足度★★★★
サービス満点の娯楽ミステリー
地方の老舗ホテルの主人の死から始まる娯楽ミステリー。(前作とのギャップたるや…(笑))
狂言回しとなる人物や現地の捜査責任者の設定(三つ子の老女もそうだね:元ネタは双子だけれど)に国内有名推理作品へのオマージュがあり、物語の展開もそっち系の“お約束”満載…ではありながら、コミカルな部分も少なからずあり、サービス満点♪
事件の真相に関してもなかなかにしっかりしていたが、挿入される回想シーンが時として唐突というか、すぐには回想と気付きにくいこともあったのがちょっと惜しいか?
なお、某出演者の脚線美にも魅了された。
満足度★★★★
冴えた演出に満足のミステリー♪
張り出した六角形の舞台に続く花道・・・
客席を温めるかの様な前説から本編に そのまま入る演出に まずワクワク♪
ミステリー小説や2時間ドラマにありがちな設定を これでもか!と多様しながらもテンポの良さと小ネタで笑いをとる 個性的な役者陣に 惹きこまれる。
濃いキャラばかりなのに 邪魔する事なく魅せるのは 見事。
若干 笑いに走り過ぎるきらいも有ったけれど、謎解きの楽しさは しっかり残していて ミステリー好きや観劇慣れしていない客層にも楽しめる作品になっていた。
犯人が判った上で、視点を変えて観るのも良いかも・・・ 1度しか観れなかったのが悔やまれる。
満足度★★★★
しんみりしたシーンが欲しかったなぁ
12日昼、東京・下北沢駅前劇場で上演された(千秋楽は13日)、劇団危婦人の公演『毒花ーDOKKAー』を観てきた。これは、自分がよく立ち寄る新宿ゴールデン街の店で出会った役者・田中淳之が出演している関係からであるが、誘われた時に主演が小野真弓であることを知ったのも行きたくなった理由の一端であった。
粗筋は、おおよそ下記の通り。
ルポライターの浅宮の元に、大学時代の友人・波々伯部(ホホカベ)了から、家族を助けてほしいとメールが届く。了の実家は代々続く老舗ホテルで、この数年で家族や従業員が次々と変死しているというのだ。
了の実家のホテルに赴いた浅宮は、現地の刑事達やおば3姉妹とのやりとりなどから、了の父親・達樹(既に死亡)の後妻で今はホテルの女将である雅と料理長の桐生寛太が実の兄妹であり、両親を死に追いやった波々伯部家の人々への復讐劇という事件の真相を暴く。
もちろん、ミステリーにありがちな老舗ホテルの相続を狙っていて殺人動機を持ち合わせている様々な人達、まぁ今回の場合は愛人関係だったり不倫だったりとなかなか変化に富んだ面々が多数登場。そのキャラクターと役者の個性がバッチリ決まっていてなかなか楽しい人間模様を垣間見ることが出来た。
個人的にカンが働くというか職業柄というか、配役や舞台に最初に登場するときの行動などから犯人が雅と料理長であることには薄々(苦笑)わかってしまった。となると、その2人の関係がどういうもので動機は何だったのか、その解明過程をどう見せてくれるかに興味があったのだが、笑える部分は多かったのだがしんみり或いは泣かせられる場面が少なかったのにはちょっと残念感。それは、雅と料理長が兄妹だと知る過程や、ラストシーンでの2人からの真相告白に、殺人対象への恨み感というか殺人に至る衝動感というものをジーンと観客に訴えかける何かが欠けている、いや不足していたからだろう。もっとジンと来ていたら、最後に雅が自殺するシーンで泣けたはずである。
そこのところが唯一残念というか不満ではあったが、それは脚本というか原作の問題。
役者の演技という点では、発声練習不足なのか風邪なのかは不明だが声を枯らせて熱演した小野真弓、明るく理知的に役をこなしたウチクリ内倉、どこか陰を感じさせる味な演技を魅せた山﨑雅志という主要メンバーだけでなく、おば3姉妹を演じた丹野晶子や元G☆Girlsのリーダー・椎名歩美、イケメンプレーボーイをスッキリ演じた田中淳之など、達者な演技には楽しませてもらった。
基本六角形の舞台を上手く使った演出にも拍手を贈りたい。
満足度★★★
芸達者にすくわれた
初日から主演女優が声をからしてはいけないと思うが、それだけ稽古が大変だったのだろうと思わせるほどひとり何役もやっていて、笑わせるサスペンスだった。
謎解きより、どういう風に笑わせるかに主軸があったのかもしれない。
満足度★★★★
コミカルだけど、ちゃんとミステリーでした。/約120分
劇団初見。
演出や演技に粗さが目立ったものの、“客をくすぐってでも楽しませてやろう!”ってな飽くなきサービス精神がひしひしと伝わってくる、好感の持てる団体でした。
お陰でミステリーなのにギャグがてんこ盛り!
ほとんどは楽屋オチか役者頼みの力技ギャグで、半分くらいは失笑でしたが、それでも笑ってしまうこと度々で、私が会場内で一番ウケている客だったかもしれません。
駄ギャグでも、フルスロットルで演じられるとやっぱり笑ってしまう。
それでも後半はギャグを抑えめにしてしっかりミステリーとしてまとめ上げてくれ、ミステリー慣れしてないことも手伝ってか、謎が明かされていくプロセスを無心に堪能。
笑ったし、謎解きも楽しめたし、小野真弓さんも見られたし、きっちり元は取らせてもらいました(笑)。
満足度★★★
昭和のかほり。
「大映ドラマ」チック漂う昭和な印象。
主演女優の方の声の掠れ具合が、聞いていて気になるをすっ飛ばし気の毒になるほど。
他の役員陣が芸達者だっただけに、何だかもったいない。
小ネタは個人的には良かったと思うが、いかんせん、芝居時間が長い。もう少し、削るところはなかっただろうか?
満足度★★★
2015年観劇始め
2時間ドラマテイスト。
面白くないわけではないが、説明台詞やモノローグが多すぎ。
主演女優の声がカスカスで聴いていてちと辛かった。
上演時間130分はちょっと長いかな、いろいろ冗長な感じがしました。
丹野晶子さんは相変わらず観ていて癖になる面白さ!