その河を渡れ 公演情報 その河を渡れ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    どちらが本当の自分・・・
    河を挟んで、こちら側に“自分”、そしてあちら側にも“自分”。
    それは、自分の中のもう一人の自分ことのようでもあり、パラレルワールドのようでもある。

    どちら側の自分が本当の自分であるかは、わかり得ない・・・

    “田村朋世”の世界観で描かれた物語は、出演者の好演と相まって、とても魅力的な作品となった。

  • 満足度★★★★

    孤独と孤立の差
    想像した通り対立の構造を持った作品だった。

    ネタバレBOX

     が、それが、同一人物という所が味噌だろう。何れにせよ、SF的に捉えるか、存在哲学として捉えるか、或いは心理学的に捉えるかで評価は異なってこよう。作者の立ち位置が、定まっていないということだけは確かなように思われるが、他者との関係をキチンと築いてゆくことによって、それは解決されよう。孤独というより孤立していることが、アイデンティファイできない理由である。
  • 満足度

    う~ん・・・・よくわからんかった・・・
    まぁ川を挟んで同人物が存在を・・・という話なんですが、
    実際区別が付かない=つけない? つくりは観客置いてけぼりじゃなかろうか?
    と思った80分。 眠気にも襲われたし・・・・

    ネタバレBOX

    ”同じ”という設定が、光学異性体みたいのか?平行世界とかあの世とかの設定なのかも判然としなかったですねぇ・・・。「That's! イズミコ」とゆー漫画の中では、主人公イズミコが”まったく同じ”自分=カガミコをつくるという話があったが、この設定の方がユニークだなぁと思ったです。(ネタバラシすると、クローンどころではなく。原子・素粒子もまったく同じ複製という話なんですよ・・・まぁ物理学は置いといて、発想が素敵でした。)
  • 満足度★★★

    消化不良かも
    壁、舞台中央に置いてあるテーブルなど会場全体が白を基調にしている。また、登場人物4名中2名が研究所勤務で白衣を着ている。白=清潔というイメージの中で、台詞だけで汚い河をイメージするのは難しかった。それ以上に、この公演で訴えたかったことが…。漠然とわかるような気がするが、纏まりがついているのだろうか?
    ”汚い河”が本当にあるという現実話か、自省という比喩話か今一つ理解できなかった。

    ネタバレBOX

    300年前からある”汚い河“は、何を契機に出来たのか。自分と瓜二つという、もう一人の自分の存在を否定する。
    また自省話であれば、なおさら怖い。白衣・白基調の部屋のイメージから精神を病んだ話かとも思ったが、そうでもないようだ。

    自分は、朝鮮半島における南北国境をイメージしてしまった。もとは同じ民族であったが、朝鮮戦争によって国が分断し憎しみ合うようになった。そこには深く悲しい思いがあるだろう。

    さて、芝居ラストシーンで主人公の女性がテーブルに乗って独白するが、その姿こそ自分に向き合っての心魂の叫びだと思って観た。瓜二つという自分が演じきれない、もしくは演出しきれず中途半端になったような気がする。本当に訴えたかった内容が描けたのでしょうか。フライヤーの文字のようにもがいているのでは…それも大切です。
    次回公演に期待しております。
  • 満足度★★★★★

    無題1345(14-394)
    15:00の回(快晴)。
    14:25会場着、外でスタッフがおひとり案内をしているので訊いてみるともう受付しているとのこと、奥へ入って受付、外で待ち、14:31開場。

    手前が客席(桟敷2列、椅子1列)、舞台には白いテーブルとオファイス用回転椅子が2脚、奥の天井にイルミネーション。調べてみると、田村さん「宇宙の旅、セミが鳴いて(2013/9@らぽう」を観ていました。

    14:52前説(70分)、15:00(80分に訂正)、15:04開演「無音がうるさくて..」~16:27終演。

    河を挟んだ2つの世界、SF的で面白い。

    ネタバレBOX

    昔、テレビで「決死圏SOS宇宙船』(原題: Doppelgänger、米題: Journey to the Far Side of the Sun)を観ました。太陽の向こう側、地球と同一軌道上に「もうひとつの地球」、但し、すべてが左右逆の世界。

    また、「リバーワールド」(Riverworld)シリーズは、大きな河の岸に復活した(新旧)人類、異星人までもがでてくる奇想天外な物語。

    そんなイメージを持ちながら、どきどき状態でお話に聴き入りました。

    役者さんたち好演。

    唯一の課題は「この世界」がをどう構築されているのか、明らかにされなかった点。「そういうものだ」というのもひとつの答えですが、300年前なにがあったのか、神の不在、神事、水脈の存在...これらの要素がそのままで終わってしまったような印象です。

    姿は同じ、同じ成長過程、が、まったく同じではない並行世界のような存在なのか。サトの行動がこの世界を崩壊させる原動力になるのかと思っていました。

    とはいえ、興味深いお話でした。


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