満足度★★★★
こちらは王道作品でした
以前観た河原演出舞台は、映画とは全く趣が異なる、意表をつく作りで、舞台としての意外性には富んでいましたが、どうも映画ファンからすると、あまりにも別物で、違和感も感じて観ていました。
こちらは、映画と同じストーリー運びでしたが、映画以上に、終始暗い雰囲気ではありました。
前者と後者の中間ぐらいが一番観たい舞台ですが、どちらかを選ぶなら、今作を選びます。
アンディとレッド以外の囚人達も、皆さん芸達者な方ばかりで、それぞれ存在感があって、リアル度も、今作の方が高かったように思います。
最後のシーン、舞台だと白けないかなと心配でしたが、さすが、白井さん、舞台人としてのご経験が長いだけに、舞台ならではの表現法を心得ていらして、感服しました。ただ、スタッフの力量がちょっとそれに見合わなかったような気配が感じられたのは、やや残念でした。
何となく、また再演があればいいのにと思う舞台でした。
満足度★★★★
程よい緊張感
昨年の喜安・河原版がエンタメ映画要素なら、今回の小川・白井版は女っ気を排除した渋めの翻訳劇ぽい感じに見えた。
本筋の、シリアスさの中の希望の表し方の匙加減がちょうどいい塩梅というか、同じ題材なのに別物の舞台だったが好みとしては今作の方が好き。
背景の使い方が白井さんだーと思った。
アンディは冒頭から体張ってる場面もあったがそこから知性発揮した落ち着きぶりと、レッド目線の語りが印象に残った。
囚人さんチームの小ネタも面白い。
休憩20分ありの約2時間50分。