相対的浮世絵 公演情報 相対的浮世絵」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★★

    今作も芝居の醍醐味を味あわせてくれた
    芝居には、無論、色々な形がある。出演者が多く、舞台装置も華やかで、歌や踊り、様々なパフォーマンスが入るものから、素舞台で舞台装置はなく、俳優1人で演じる物まで。 
     劇空間のサイズや、稠密度とシナリオの出来、演出と演技の質の高さが上手くバランスされている舞台は、矢張り、どんなタイプの舞台も良いものだが、余り大きな劇場になるとオペラグラスを用いなければ、俳優の細かい表情が見えなかったり、様々な障害の為、見切れない場面や部分が出てきたりするし、どうしても、大掛かりなスぺクタクルを用いることになる。自分の経済的理由もあるが、自分の好みは、数人の出演者が、じっくり作品を消化しているものなのではないか、と感じている。(追記後送)

    ネタバレBOX

      というのも、今作「相対的浮世絵」や先日拝見した2人芝居「かごの鳥」のような、抜群のシナリオに、熟練した演技と卓越した演出があれば、本当に芝居の醍醐味を味わえるものなのだと身に沁みるからである。
     今作、出演者は、5人。総て男性である。舞台セットは台形の底辺を外したように並べられた中央のベンチと左右の直方体だけだ。シナリオは、土田 英生氏 キャストは岬 智郎役に村瀬 智之、関 守役に今井 英喜、岬 達郎役に菊池 真志 遠山 大介役に伊藤 文介そして野村 淳役に熊谷 圭祐である。1幕4場。晩夏、墓場の中に設えられた休憩所。
     墓場の休憩所に据えられたベンチに中年の男が来て一人座っている。午後9時頃だ。男の名は、岬 智郎、社員10人程の小さな会社に勤めるサラリーマン。ちょっと手持ち無沙汰な感じである。突然、ベンチの後ろからぬっと人が飛び出した。関 守だ。高校教師で卓球部顧問、女性に対しては女子高生にしか興味が持てない。暫く、他に来る予定のメンバーを待ちながら、雑談しているが、待っていた二人がやって来た。智郎の弟、達郎と、同級生の遠山である。四人は全員が卓球部出身。達郎は3カ月ほどやっただけ、遠山は3年でレギュラーになった。一番上手かったのは智郎である。現在、卓球部顧問の関は、補欠だった。
  • 満足度★★★

    よかった
    不思議な物語を日常的に語るおもしろい感覚の劇だった。

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