無意味な花園 公演情報 無意味な花園」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★

    正気と狂気の境界線を飛び越えて
    ウググ・・・、痛い所突いてくるなぁ。
    まあ、どうしたって姫沼先生に感情移入しちゃうわけなんですが。
    松本紀保さんのいい具合な生臭さがリアルでした。

  • 満足度★★★★

    最終日観劇
    これまでのほさかさんの作品とは一線引いたような作品だった。

    陰と陽、陰があるから陽がある、どちらも等しく価値があり優劣がなく二つで一つ、好きな男の前ではそんな二面性を垣間見た姫沼先生の対応の端々に自己投影する場面がなきにしもあらず(苦笑)。だけど、友人だったらそれで良いの⁉︎と説教かましたくなったり。彼女の場合、肝心の女友達がいなさそうだけど。歪んでいっているのに正常心を保ち、年下女子に言い放つ発言の迫力は年上女としての凄みがあり。年代的に姫沼先生よりなので見ていてどうしても彼女視点で見てしまったが、彼に対する行為は素直な恋心なのか接した上での同情なのか、それとも憐れみなのか、と同時に、2人は相互感情で陰鬱と落胆を補い、そこが却ってうら悲しさや慈しみの姿として浮かんで見えた。
    真面目に生きてる人はなぜか虐げられる世の中、そんな劇中、赤ペン先生もとい佐川先生の存在が良心に思えた。
    出演者4人とも素晴らしかった。
    不揃いだけど激しく繊細で美しいラストでした。

    ネタバレBOX

    「相手に選ばれなかった」という言葉に似た状況で、ポツドールの愛の渦の過程をふいに思い出したが、こちらは近親相姦が与えた選ばれなかった悲しさ、それが成長すると失望感に変化するのはなんとなくわかる。芝原、雨宮への自傷行為に対する場面でのセリフには聞いてる方もグサッときたw

    日常生活の不満、自分ではどうにもならない願望、格下と思われる相手には強く出る、そんなイマドキ女子高生の芝原。
    趣理さん、これまでも別の舞台で女子高生役をやっていたが声を荒げたりすると、実のお母さんの声質に似ている事が多々あったけど(親子だから仕方ないんだけど)今回それが見られず、また違う一面が見られて良かった。
    雨宮役の西井さん、普通に喋る男子校生セリフ、意外と難しいと思うんだがスラスラ聞きやすく、そこがまた役者としての素質があるんだろうな、と印象に残った。
  • 満足度★★★★

    みてきた
    2人が軸になってるんですが、私には納得するほどの説得力がいまひとつ感じられなかった。
    趣里ちゃんのターンはよかった。

  • 満足度★★★★★

    最初ドキドキ
    遠慮があったのかなという気もしました。

    ネタバレBOX

    選ばれてこなかった女が初めて選ばれたことで有頂天になり、自由奔放な発想と行動の男に主導権を握られつつ快楽を貪っていたものの、男もただの男だと気が付くと女の心は解放され、女の方がより自由奔放さに目覚めたという感じの話。

    女は担任の教師、男は高校生ということで、禁断の恋というドキドキする刺激的な味付けがなされていました。

    ノーリーズン、ノーリーズンと言いながら恋愛ゲームに没入していて、何かを考えようとすると理由は無い、一々考えるなと男子高校生から指示されてしまうのでコメントはしづらいのですが、女には姉と父親との近親相姦が背景にあり、いけないことと理解はしつつも自分が選ばれなかったことへの失望感が強く影響を及ぼしていました。男の方は父母の離婚問題という何とも陳腐な背景しかなく、あくまでも男はおこちゃまということがバレてしまい、最終的にはこの差がぶっ飛び行動の主導権を女が握る要因になったような気がします。

    体を張った松本紀保さんは魅力的でしたが、そこまでかという感じもしました。高校生の恋人役の趣里さんはちょっと痩せ過ぎでした。
  • 満足度★★★★

    近かった。
    A列と舞台の近さは驚異的でした。
    小さいパイプ椅子に1時間半は辛かったですが、臨場感はすさまじかったです。

    ネタバレBOX

    会話劇なのですが、壊れていく精神世界が怖かったです。
    泣き顔より笑顔のほうが怖い。
    紀保さんの、わずかな腕の動きで表す水道をひねってガスをつけるシーンがすばらしかった。
    ラストの佐川先生の台詞に共感できる間はまだ大丈夫だ。と、思えました。

  • 満足度★★★

    う~ん…
    過去の作品が良かったので期待していたのですが、今回はイマイチでした。
    二人の会話が ぶっ飛んじゃってて共感できなかったし、  全体的に暗いっていうか、重た~い雰囲気でした。。         3.1点

    ネタバレBOX

    セットは 中央にベッド その周りにお花が。。   最後まで変化なし。

    趣里さんの 細さにビックリ!   折れそうです。。
    瀧川さんの 太もものたくましさにビックリ!  ムキムキです。

    いつものファンタスティックな感じがなかったです。
  • 満足度★★★★★

    歪んだ愛の会話劇
    空想組曲の番外公演。
    まさに会話劇。言葉の一つ一つ、所作の一つ一つに登場人物の思惑が垣間見えて1時間半とは思えない濃密さ。
    繰り広げられてる言葉自体はとってもラフで笑える所も多いのに、純文学や上質な海外戯曲のような手触りがある。 

    ネタバレBOX

    ほさかさんの台詞の巧さ、ストーリー展開の意外さはもはや名人芸。
    それに加えて今回は役者達の魅力をこれでもかと堪能させられた。

    松本紀保さんの控えめな上品さからの後半の変貌ぶり、瀧川氏の絶妙な気色悪さ(笑)。趣里さんのころころ表情が変わる可愛らしさ。役者一人一人を見ているだけで全然飽きない。
    けれど今回個人的に一番魅力的だったのは今年19歳と言う西井幸人。シーンごとに「この子は一体何なんだろう」と良い意味で混乱させられるのに、ラストシーンでは純粋な少年そのものにしか見えなかった。
    今、この年齢でしかできないような演技を見させてもらった気がする。

    また、かなーりきわどいシーンもこなしており、周りの女性客(彼のファンだろうか?)の息をのむ音が度々聞こえた。
  • 満足度★★★★★

    あっちの世界へ
    空想組曲のほさかワールドと松本紀保さん・西井幸人君の怪演の見事な融合。完全にあっちの世界へ持っていかれる舞台でした。

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