満足度★★★
1時間のソロダンス
勅使川原三郎さんのソロダンスで、劇場で上演される精密に構成された緊張感の高い作品とは異なる魅力がありました。
白のTシャツに膝下丈の黒いパンツと、いつもとは異なるラフな雰囲気の格好で、ムードミュージックで緩やかに踊って始まり、次のバッハの『マタイ受難曲』では舞台中央の床が円形に照らされた周りを祈りや嘆きを感じさせる雰囲気で流れる様に踊りました。
シャンソン数曲で踊った後、唐突に戸川純さんの『隣の印度人』が掛かり、勅使川原さんには珍しく音楽のビートに合わせた振付で、しかも歌詞の内容に即したコミカルな当て振りだったのが意外でした。同じく戸川純さんの『蛹化の女』では舞踏の様な痙攣的な動きが支配的で、前の曲との対比が鮮やかでした。
最後はモーツァルトの『クラリネット協奏曲』の第2楽章で、音楽の流れとは異なる抑揚を持った動きから静かながら情感が溢れていて印象的でした。
様々なタイプの曲に合わせて踊るレビューショウ的構成だったので作品全体としてのまとまりが無く感じましたが、長いフレーズ感が特徴的で空気の量感を意識させる振付がバリエーション豊かに展開されていて見応えがありました。
世界的に活躍するダンサーが小さな場所で試演会的な公演を毎月行うのも素晴らしいと思いました。
満足度★★★★★
無題1182(14-230)
20:00の回(曇)。19:35会場着、受付、地階の控えで待機、19:56開場、20:07前説〜21:13終演、21:28トーク終了。
「1周年」の公演最終日は勅使川原さんのソロでした。
本公演は佐東さんのソロと1回ずつ観ました。
今までで一番の入り。終演後のトークではこの会場でやろうと思っていることなどを語ってくれました。来月は「睡眠」「アップデイト10」。
満足度★★★★★
無題1178(14-226)
19:00の回(豪雨)。開場5分前の駆け込み、当日券で。
19:05~20:10、20:29トーク終了...雨は上がっていました。
初めて此処「KARAS APPARATUS」で観たのが『パフューム°R』(2014/4)、その後上映会にも足を運び、6回目となりました。
今夜は伊東さんのソロ、いろいろなジャンルの音楽と伊東さんのダンス、照明に光る両の手、闇に溶け込んでゆく身体、大きく緩やか羽毛のごとき動き、切り裂く鋭さ、多彩な演目。
1周年を迎え勅使川原さん(どうやら館長らしい..)のトークにも熱が入っていました。