幕末 公演情報 幕末」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
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  • 満足度★★★

    今も昔も!
    舞台セットの工夫と衣装は良かったものの、脚本、演出は・・・1部と2部のつながりに深みがなく、意図するもの以外の演出が多いように感じた。
    台詞も同じ状況での言葉の繰り返しや類似語が気にかかった。
    役者に個人差を感じると同時に、嗄れ声や早口にストレスを感じ、耳をすましても正直聞き取り難かった。

  • 満足度★★★★

    大衆
     二幕物。「新撰組顛末記」を著した元松前藩士、長倉 新八が、狂言回しとして、自著を読み上げる形式を採る。

    ネタバレBOX

    一幕では、主として新撰組の拝名から、油小路の変で伊藤らが新撰組を脱退するあたり迄が主眼である。思えば、新撰組が、良くも悪しくも輝いたのは、壬生浪士隊として京に入ってから、近藤 勇の切腹迄、僅か数年の出来事である。1853年に黒船が来航してから、僅か15年で幕府は滅び、明治を迎える訳だが、そのうち、新撰組がその名で活躍したのは1863年に新撰組を拝名してから、伊藤らが離脱する迄と見て良い。ということは、最大限、1867年迄である。実際には、伊藤が離脱したことで分かるように、この時点では完全にイデオロギーは破綻している。入隊して直ぐに参謀として遇された伊藤が、隊規をネグレクトしてどうなるかが見切れなかったハズは無い。従って、伊藤一派が抜けたということは、新撰組が組織として最早立ち行かなくなったということである。副長の土方こそ、五稜郭迄、生きて戦い抜くが、無論、近藤や土方程度の持つ情報で、世界の中の日本が分かった訳でも無ければ、時代の趨勢が読めていた訳でも無い。その点は押さえておくべきである。従って、新撰組が歴史に名を残したのは、その時代錯誤の認識によってなのであり、凡庸以下の情報収集能力で、決意性を一般化して酔い、時代錯誤を埋めようとした、日本の大衆の鏡であるからである。
     二幕は2014年、つまり現在、我々が生きる時代である。然し乍ら、現代に迷い込んで来た近藤や高杉 晋作、長倉 新八らは、かつての朋輩、沖田、藤堂、土方、そして小松らの魂の転生した人々と再会するのであるが、ここで“ええじゃないか”がブラック企業への自主連帯デモのように働くことを以て、日本の大衆の相変わらずの体たらくを描いていると解釈した。おまけに、そのようなムーブメントが何故起こり、そのようなことが起こらない世の中にするにはどうすればよいか? という基本的過ぎる問題が立ち上がらないで、またも、メンタリティーを肥大化し、一所懸命にやったから、結果は伴わなくて良い、と判断する馬鹿げた「カタルシス」が呈示されるのである。自分は、これをアイロニーと取りたい。作家は、恐らく、日本の在り様を在り様として呈示しただけであろうが。
     幕末と現在を繋ぐ視点に“ええじゃないか”のような捉えどころのない歴史事象を持ってきた視点がユニークだ。舞台作りにも、独自の工夫が凝らされ、スタッフの対応も頗るつきで良い。導入部、やや、硬い感じがあったが、物語が進むにつれて、硬さも取れた。自分とは、世間の見方が異なるものの、その心の描き方、時代に翻弄される人々の悔しさ、無念は、痛い程に伝わってきた。演劇的には成功である。
  • 満足度★★★

    ん?
    幕末新撰組の当時と現代の回想の物語。最初の方は良かったのですが、現代になったら・・・。期待をしすぎてしまったかもしれません。

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