満足度★★★★★
かつて
サッカーの指導に携わっていた者としては、ちょっぴり複雑で何だか可笑しい。しかも国際試合で有り得ないスコア。そうした設定が面白かった。そこに絡む、アイドルの悲哀。かなり楽しんだ。
満足度★★★
わからないなりに
内容をわかろうと努力してみたが、なんだか途中でどうでもいいわって感じになってきたので、気分を切り替えて演出を楽しむことにしました。シルエットだけ見ていると陰影がとても綺麗でした。人の動きを見てしまうと、とたんに華や魅力がなくなってしまうので、これは肉体の柔軟性とかキレの問題なのかなぁ~と思ったり。スクリーンの使い方が上手くて飽きさせない展開も素敵でした。でもどの役者さんよりも雄弁に語りかけてきたのがスクリーンに浮かぶ文字だったとなると、やっぱり、発せられた言葉や動きより文字の方が勝っていたということになるのでしょうか。。ん~~10-2くらい?
満足度★★★★
映像プロジェクターと身体表現の融合
映像プロジェクターと役者さんの身体表現の融合ながらも、範宙遊泳の独特パフォーマンス風なドラマ感はよかったし、サッカーの試合なのか、戦争ごっこ(?)なのかわからないけど、なぜ日本が、61-0で負けたのかが、太陽と関係あったのか、そう考えさせられた、70分でした。
満足度★★★
戦後と戦前
映像と非リアリズムな動きを多用した演出で、ポップな表現の中にシリアスなテーマが描かれていました。
坂口安吾の『堕落論』が原案とのことで、戦後の人々の姿を個性豊かなキャラクター達で描いた物語でした。
前半でスポーツ(おそらくサッカー)の試合を戦争のメタファーとして表現しているのかと思わせて、途中から実際の戦争の話題が現れたのは個人的に説明的過ぎる様に感じられ、最後までスポーツの比喩の世界で物語を展開して欲しかったです。
白い伸縮性のある生地が舞台奥に漫画の吹き出しあるいは爆発の表現の様な形状に張られ、役者が演じない登場人物の台詞や場所を表す写真が投影されていたのがスタイリッシュでした。役者が映像の中の文字を動かしている様な演出が、あまり派手な効果は用いてなかったものの、色々な可能性が感じられました。
スクリーンは映像を投影するだけでなく、裏に役者が立って影で演技したり、もたれ掛かったり摘んだりして3次元的に変形させていたのが印象的でした。
プロジェクターが映像だけでなく照明としても用いられていて、天井からのライティングがシンプルだったのも、設備の整っていない会場でも上演出来そうで興味深かったです。
役者達の癖のある演技が魅力的で、特に武谷公雄さんと中林舞さんは身体表現にも惹き付けられるものがありました。
満足度★★
第一部は面白かった
坂口安吾をこうアップデートしたかぁ、という面白さはあったものの、それも第一部まで。
第二部以降も安吾の思想を現代日本を舞台に展開したようなお話が続くが、第一部ほど刺激的でない上に喩え話が分かりづらく、興味を持続できなかった。
一方、映像が絶えず映し出されているスクリーンの前に俳優が立ち、スローなパントマイムのような動きを伴いながら演技をする趣向も、最後まで客を飽きさせないほどの魅力を持ち合わせてはいない。
だからと言って、笑いも弱め。
しかも、虚無的な作風はウケなかった場合に備えての予防線にも感じられて、私は感心できなかった。
作風がこれなら、仮にウケなくとも、“最初っから笑いなんか取りにいってませんけど、何か?”と言い訳が出来てしまう。
とはいえ、改善できるものがあるとするなら、筆頭に挙げられるのはこの“笑い”である気もした。
星は2つです。