満足度★★★★★
お見事!
いやー面白かった!
それに何という完成度の高い舞台だろう
もうテレビや映画を見ているようで、全く違和感の無い完成度の高い内容だった。
細かい動きまで全く抜け目のない演出で、稽古をしっかりされている舞台だと言う事がひしひしとわかりました。
それにきちんと観客との間合いもとり、しっかりと舞台に取り込む動きは、やはり別格の出演陣と言った感じでした。
喜寿でこんだけの舞台を作れて演じられる伊東四郎さん、素晴らしいです。
吉良にも吉良の物語あり
舞台というのは、残酷だと思う。テレビや映画なら、ワンカットずつの撮影で上手く編集したり組み合わせにより、その魅力が最大限に演出される。編集者の腕によっては、もう別物といったものにすらなりうる。その点、芝居はごまかしが効かない。すぐ目の前には観客がいる。息遣いや汗は全て白日の下だ。セリフをとちったら、やり直しはきかない。今日は気分が乗らないから、なんて途中で中止にすることもできない。The show must go on.やるしかない。ヴェテランも新人も、テレビで売れてるとか知られてないとか、これまでの実績とかそうしたもの全て関係ない。その舞台一回こっきりだ。真の実力が試される。役者として、ひょっとしたら人として、演技力や存在感といったものを問われる。しんどい仕事であり、思うように演じられ、決まったと思えた瞬間は、比べないほどの快感を覚える仕事でもあるだろう。
噂に名高い本多劇場は、初めての来訪。小劇場スゴロクの"上がり"であり、大劇場では最も小さな劇場の部類に入るかもしれない。演劇の聖地というような場所とも聞く。演じるのは、伊東四朗をはじめ名の売れた役者たち。懐かしい名前もあり、名はなくても腕自慢の役者も揃えて、さあ実力拝見!テーマは、季節感たっぷり「赤穂浪士」の吉良一家・・・
満足度★★★★★
吉良でないですが、なにか?
とタイトル変更した方がいいのでは?と思うくらい、全く、忠臣蔵ものとも吉良上野介とも、無関係この上ないコメディでした。(笑い)
でも、最近、心が疲弊しきっていて、とても重たい芝居は観る気になれないでいましたから、この緩い感じのコメディは、打ってつけの心の処方箋jになったようです。
伊東さんのご子息の孝明さんと、鶴瓶さんのご子息の駿河太郎さんの、愛嬌のある演技に、心がほっこりしました。
安心のキャストで、心行くまで、ただ単に笑いたい方には、おススメ舞台ですが、忠臣蔵との共通性や意外性を求めて、観劇される方は、きっとはぐらかさせて、「だから、何?」となりそうで、あまりおススメはできません。(笑い)