マナナン・マクリルの羅針盤 公演情報 マナナン・マクリルの羅針盤」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
21-27件 / 27件中
  • 満足度★★★★★

    「マナナン・マクリルの羅針盤」最高!
    とにかくナツメ脚本の真骨頂を!
    林遊眠さんが一人で2時間10分やり切るのだから!
    それがこれだけの熱を生むのだ。

    観終わった後の充足感はやばい。

    セリフが、間が、途切れると様々なご意見、
    それらを聞いた上で尚、
    僕の心をここまで揺らすのは何故か?
    ラストシーン、自然に鼻をすすりあげる僕はとても幸せだった!!

    ネタバレBOX

    この作品には両極のお客様がいる。

    受け入れられる方と、
    受け入れられない方。

    とてもシンプルなものだ。
    その理由もまっとうな理由。
    しかしそれを受け入れられる方の理由もわかる。
    それぞれの持つ機軸が生み出す溝だ。

    両社が交わることがないかもしれないが、
    僕は受入れられる方を探す旅に出る方の船に乗ったのだ。
    だから、
    僕は満足している。

    東京公演にもかかわれて僕は幸せだった。
    セリフが膨大過ぎてもっとセリフを削ったらとか、
    何度も詰まっているのが・・・・とか、
    役者に疲れが溜まっている・・・とか、

    乱暴な言い方で悪いが、そんな事ではないのだと断ずる。
    この作品は女優の一人芝居トライアスロンである。
    いや言い換えるなら24時間TVのマラソンランナーなのである。
    萩本欣一が老体にムチ打ってボロボロで顔も蒼白になりながらゴールにたどりつくことに壮大な感動を生むのである。

    このショウダウンの一人芝居は、それなのである。
    林遊眠さんが走り続け、
    ゴールテープを切るのを僕らは手に取り見守る公道のオーディエンスでしかないのだ。
    勿論、その作品をサポートするのはその道のプロばかりである。
    音楽、音響、照明、舞台セット、スタッフ、応援者、お客様。
    このスタッフはその「林遊眠」の走り切る姿に、
    志を同じにして並走するランナーなのである。

    だからこんなに評価が分かれるのかもしれない。
    だが、
    こんなにスタッフに愛される作品はなかなかにない。

    一緒に走れた事を心の底から嬉しく思います!


    また走りましょう!
  • 満足度★★★★★

    とにかく凄い!
    凄くワクワクする、どんどん引き込まれていくストーリー展開もさることながら
    その2hを越す超大作を一人芝居でやってのけてしまう遊眠さんがとにかく凄い!
    途切れること無く飛んでくるパワーにメロメロになりました。
    決して大きくは無いその体、舞台上ではその強烈な存在感で信じられないぐらいに大きく見えます。
    一人の人間がこれだけの世界を生み出せるものなのかと、衝撃を受けました。

    次回公演も、是非見たい!

  • 満足度★★★★★

    ハラショー
    すごかったです、とりあえずすごかったです
    何がと言われますと
    あれだけの空間、あれだけの時間、あれだけの登場人物を
    1人でやってのけたのがすごかったです

    それに物語も壮大かつ分かりやすい話だったので
    すぐにのめり込むことができました(=゚ω゚)ノ

  • 満足度★★★★

    一人語りのラジオドラマを観ているような感覚
     一人語りの長編ラジオドラマに耳を傾けながら観ているような新鮮な感覚を持ちました。一つの物語を長時間続けるという様式上、語りの部分が多く単調ぎみになったり、語り部と多数の登場人物の役の間をめまぐるしく切り替わる際にぎこちなさが出てしまうところはありましたが、ハードなタイムスケジュールで公演を重ねる俳優の熱演が光るexciting performanceだったと思います。

  • 満足度★★★★

    京都から やってきた芸達者
    「ひとり芝居の概念」を拒絶している。「ひとり芝居の魅力」を引き出す演技をせず、それでいて、その「制約」を感じさせないディティールだったからである。
    2014年『こども歌舞伎』(両国ホール)の千秋楽を観劇したのだが、主要演目【弁慶】で 台詞を飛ばした子役がいた。ステージ脇の師匠が小声のまま台詞の一行目だけを口ずさむ。助け舟だ。歌舞伎役者が記憶したのは「」だった。
    一方、今回の「ひとり芝居」は 台詞と「モーション」を深く連携させていたように思う。これを「鈴木 奈々式」と呼ぶ。






    そこに現れた、世界への「コンシェルジュ」は、少女であり お姉さん だった。年代が検討つかぬ。10代か、30代かも 本当に不明だったのである。(実年齢 は20代後半)



    「海賊船」の一部甲板が 突き出す舞台。高級クラブの「カクテル」のような照明が、海だけではなく、中世の それを表現している。


    この 冒険が「絵本」だったとしよう。ならば、海賊の争いを ただただ傍観する観客は 紙芝居に夢中になって帰宅を忘れる「幼児」にすぎない。
    もちろん、単なる「こどもの城」ではなかった。物語はカリブ海の代名詞たる「冒険劇」なのだが、この「コンシェルジュ」は 読み聞かせをする者ではなかった。大人が 「幼児」以上にエンジョイできる 、立派なひとり芝居である。




    日本人離れした感覚がある。『スターウォーズ』でいうC-3POのような「特別枠」とでもいえようか。いわば「正のキャラクター」(使い)である。


    「冒険と疲れ」を供に追っていく ひとり芝居を ありがとう。







  • 満足度★★★

    台詞ではない台詞
    主催の方がアフタートークで“二時間やらせてみたら出来ちゃったので”と言っていたが、舞台の上で息切れしてしまうようでは“出来た”と言っていいものだろうか?ト書き的な台詞がやたらと多い。話の盛り上がり、どうしても台詞も早くなる。その際に誰が何をという説明、台詞ではない台詞が多すぎて、返ってまどろっこしい。今回だけかとは思うが台詞のつまりがやたらと多かった。主演の林さんはかなり頑張っていたと思う。が、もう少し内容を整理したほうが、演じる側も観る側もすんなりと話しに入れるのではないだろうか?音響・照明の効果はかなりあったと思う。

  • 満足度★★★

    最強の女神
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。140分(休10分)。

    ネタバレBOX

    28歳で死んだ実在の海賊ベラミーの幼少期が一幕
    黒人少年アジクが海軍提督の羅針盤窃盗容疑で極刑となることをきき、救出、他の奴隷らも含め海賊となり海へ出る。

    海賊となったが、海軍らの猛攻により絶体絶命の危機に陥る二幕
    羅針盤と海図、六分儀をそろえると神の国へいけるという伝説があり、くろ髭ティーチの協力もあり3つを揃えるベラミー。神の国を羅針盤が指し示すが、軍艦50隻がベラミーの行く手をさえぎり最期の戦いが始まる。ベラミーの幼馴染ピエトロも倒れ自身も銃弾を浴び海へ落ちるベラミーだったが、羅針盤の精(モリガン)の加護を得て、新たな舟とともに再生(転生)する…。

    王道少年漫画チックな展開。仲間想いで実直なとこもある主人公が、まず助からないだろうって状態で奇跡が起きる。ラストの戦いシーンは見ごたえあったし、いい盛り上がりと思う。
    全体的にコミカルな調子のシーンも多々あったので、もっと笑えるとこがあったらメリハリがついたかなと。
    ベラミー幼少期の「友人」であり召使でもあった黒人女性(奴隷として売られた?)を、モリガンと重なるように描く手法は面白い。ベラミーのルーツであり、奇跡の布石であり、舞台に厚みを持たせてた。終幕直前に、そのシーンを再度挿入するのが上手い。少年漫画っぽい話をいい感じに引き締めていた。

    セリフのトチリも若干あったかもしれないけど、つっかえるのがちょっと多すぎと思う。2時間の一人芝居だから負担が大きいのだろうけども。体力的にも終盤に疲労感があったように見える。終盤でエネルギー最大出力になるような舞台運びだったらなお良かったかなと。海賊話で男(若い男が主人公だけど)メインの作品を若い女性が2時間演じるってだけで凄いこととも思うけど、もう一段上のパワフルさを感じたかった。

    とはいえ、魅力的な女優さんとも思ったし、全く違うテイストの演技(作品)を見てみたいと思ったし、おへそキレーだなと思ったし。

このページのQRコードです。

拡大