満足度★★★
人柄の良さが表れる
全体的に人柄の良さが滲み出たような舞台。海の男達の話ではあるものの、そこに絡む女達も皆、表面上は悪ぶりながらも根は良い人ばかり。劇団のカラーとして暖かさが前面に出ており、主宰や劇団員の方々の人柄の良さが表れているのかと思う。
2時間という尺は若干長く感じたものの、登場人物たちの変化を表現するためにある程度は必要。途中、展開がスローになった箇所がもう少しテンポよければ、より観やすくなったかと思う。
満足度★★★
多国籍的理想郷
船上から酒場、さらには波止場へと変わるシンプルだが立体感のある舞台セットに工夫が見える。しかしそこには国や町が特定できるような装飾はない。劇団員の手作りだという多国籍的な衣装も凝っていて良い。
満足度★★★★
船と酒場、男と女!
予想通りの男臭さプンプンの中に、女たちの切ない想いを絡めたドラマ!
どんな時も助け合い、思いやる気持ちを忘れずに生きることを表現。
もうひと山あるとよりドラマテックなのだが・・・。
照明、音響効果、舞台セットとも良かった。
満足度★★★★
熱い舞台
カジキマグロの突きん棒漁の基地港にある飲み屋。ホステスは訳ありの流れ者。客の漁師たちもカジキ漁で一攫千金を狙う突きん棒漁に携わる海男。所詮、男と女とはいえ、互いに流れ流れて、心の何処かに風の棲家を抱えている身。本能的な自己防衛のアンテナと、このような世界に身を置いたことのある者にしか分からない裸の精神を持っている。だが、社会の通念は、第二の本能のように彼らを縛り、そこから意識的に脱することは容易でないこともまた事実だ。