満足度★★★★
「本歌取り」が得意なここならでは
かつて10人以上で(2度)上演したものを劇団員のみの4人で上演という趣向。
以前の「弔いの鐘は…」での4人が入れ替わりながら同じ役を演ずるようなことはなく、場毎に役は固定されていたのはやや残念だが、成立過程を考えれば当然のことだし、これはこれで安定感がある。
そして原典のアリスと較べて主人公に「背負ったもの」がある分、物語に奥行きがあるのは「本歌取り」が得意なここならではだが、終盤で明かされた「背負ったもの」は予想外に重く、そこまでのファンタジックな感覚との差異の大きさがけっこうコタえた。(いてててて…)
満足度★★★★★
すばらしい!
今回も素敵な空間が展開されていた。シーンや役がコロコロ変わっていくのに、迷わずついていけてしまう見せ方が秀逸。道具の工夫や役者の動きが為せる技か。中でも渡辺実希さんの動きは本当に美しい。全篇通して音楽がとっても心地よかった。曰く"ロードムービーならぬ、ロードシアター"に魅了されてしまった♪
満足度★★★★★
入れ替わり
4人での入れ替わりの役による進行は圧巻
幻想的な部分と現実世界との行き来がとても抜群のタイミングであり、
非常に良かったです。
とても楽しくみさせていただきました。
次回も11月に公演があるようですのでそれも期待しています。
満足度★★★★
本歌取りって、こんな感じなのか
千秋楽拝見しました。
天幕旅団さん、初めて観ましたが、4人でいろんな役代わりを演じ分けるのは上手くできていて面白かった。人形を上手い具合に使っていたので、観ていてそんなには混乱しませんでした。多少?な状態になる場面も、何度かありましたが。
雑遊では何度もお芝居観てますが、センターに陣取るステージはなかなか良かった。先日観た青山円形劇場の「赤鬼」に少し似ていた感じもしましたが。
個人的には、渡辺実希さんの声と雰囲気が好みでした。
今後も是非続けてみていきたいと思います。
満足度★★★★
シリアスだけど,ポップで...
小空間を上手に使って,奥深さも演出。登場人物が長~く落下していくシーンとか,とても楽しめた。一緒に落下していく感じ?随所に工夫あり。
満足度★★★★★
幻想的
オオカミと吸血鬼の青春物語?とっても楽しかったです。
衣装も幻想的でとてもこだわった舞台だったとおもいます。
ダンスもとても楽しめ非常に充実した内容でした。
満足度★★★★
人形劇を観に来たわけじゃないんだけどね
リトルハムレットの登場シーン、よかった。ぼくなんか、ほろっときちゃったもんな。だけど、そこに行くまでに、退屈を感じないこともなかった。
物語を進めるための台詞だけど、それだけじゃあつまらない。ひとつの台詞にいろんな意味を詰め込んで欲しい。それがないから退屈なんじゃないかなあ。
大人が子供の役を演じると、どうしても子供っぽさみたいなもののプロトタイプを演じてしまうよね。どうにかならないものなのかな。子供っぽさをなくしたら、子供には見えないだろうしね。難しいのかな。
いや、ごめんなさい。いろいろ書いてしまったけど、基本的には、ぼくはこの劇団だいすきです。
満足度★★★★
面白い
囲み舞台でのメンバーだけの4人芝居。ころころと場面,登場人物?が変わり,目が離せない。さすが天幕芝居での本歌取り,見事に天幕版ダークファンタジーに仕上がっています。ストーリーも面白いのですが,この舞台では役者さんの演技でしょう。良かったです。あと,渡辺実希さん綺麗,表情に見とれてしまいました。
満足度★★★★
四面舞台の難しさも
舞台装置が工夫されていて、どんどん場面が観念的に展開され、中でも観ていて感心したのは、役者さんの動きに無理がなく、あたかもそこに実際の舞台があるかのように、内面世界が活き活きと描かれていることでした。ただ、幕開けから時間が経って、外形的に四面舞台であることが気になりだすと、硬質な舞台装置であることが強く意識され、ふっと我に返る感がありました。
満足度★★★★
ふたりのアリス
笑劇ヤマト魂で2003年に初演、天幕旅団で2009年に再演、そして今回の再々演。
役者ひとりで何役もこなしながら目まぐるしく場面が変わる面白さはあるものの、
同じような場面が何度も繰り返され、話の進展に時間がかかる。
人形を使った演出や緻密な動線、衣装等に工夫があって感心した。
天幕旅団の特徴は10年前からしっかりとあったのだと思う反面
今の天幕の方が登場人物の造形がずっと深いという印象も受けた。
満足度★★★
不徹底
作品の総論レベルでは、もっと、物語が本質的に受け持つレベルの深さに忠実であるべきである。砂糖菓子か砂糖をまぶした偽物、即ちTVの安っぽいシナリオ程度なら、これで合格だろうが、戯曲を書くならもう一枚、己の皮を自ら剥いで書くべきである。かたい話はここまでにしておこう。
ご存じ不思議の国のアリスに似た男の子の言葉を使う、アリスが登場。兎の穴へ落ちてゆくのだが、そこは、父の墓穴である。彼(女)には、父殺害の嫌疑が掛かっており、今日は父の葬儀、両手を革バンドで縛められて参列しているのだ。(上演中故、ネタバレはこれでストップ。ひょっとしたら、書き足す)