ハイキングフォーヒューマンライフ2014 公演情報 ハイキングフォーヒューマンライフ2014」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    前に進む
    自殺した人ではなく、残された人達に焦点を当てた名作。自殺そのものを非難するのではなく、その為に不幸になる人がいるのを分かって欲しいとの想いが見えた。やや、私では良く理解しにくいシーンもあったが、最後はそれぞれが前に進んでいく終わり方に共感できた。

  • 満足度★★★★

    バランスがよくとれている作品
     一方的に思いや考えを押し付けたりまた観客の想像力に完全に丸投げすることもなくそのぎりぎりのところで話が展開されていてバランス感にすぐれた作品になっていたと思います。

  • 満足度★★★★★


    軽い題名、しかし内容はかなり重い。死んでしまったもの、それへの想いを持つもの、双方の悲しみに溢れていた。取り残された者達の行き場のない想いが引き寄せる念、それが今そこにあるのか、ずっとそのまま残されたものか、それは分からない。救いを求めているのはどちらも同じ。不思議な空気が流れ続け、やがて、どちらもそこから離れるときが来る。生きていること、どんな人でも一人ではないということ、しっかり感じさせる作品だったと思う。

  • 満足度★★★★

    自殺は自分だけの問題ではありません!
    本人だけでなく、周りの人たちもその十字架を背負い苦しみます。
    舞台セットの樹海と洞窟の雰囲気良かったです。
    洞窟の中での会話のエコーはとても臨場感ありました。
    脚本書いた宇梶氏も観劇、終了後簡単でしたが、お礼の挨拶もありました。

    ネタバレBOX

    自殺の名所”樹海”には様々な人がやって来る。
    幼いころから飼っていた大事な犬を樹海に捨てられたことを理由に父親を花瓶で殴り殺してしまったと思いこんでしまった友人や妊娠し子供を産むと話したら死ぬと言い出した恋人。彼らを探しにきた主人公の女子大生が、猟銃を持ったおじさんに自殺しに来たと間違われる。
    さらに自分たちのせいで娘が死んだと思っている理由あり夫婦も。
    娘の死後、2年間も寝ることができなくなってしまった妻を案じた夫が鼾をかいて寝るようにしても、その思い(あなたも寝なさい)は通じることなく、娘の死んだこの場所で死のうとしていた。
    そして、猟銃をもち、皆に自殺させないようにしてきたおじさんも何を隠そう娘がここで心中(相手の男は未遂)し、無念のあまり自殺するつもりだった。樹海には成仏できない霊がたくさん存在していたが、皆がその各々の霊に遭遇したことで今までの思いをとげる。そして自殺を思いとどまり新しい1歩を踏み出す。
  • 満足度★★★★★

    生きるということ
    役者陣の熱演が半端なく、個人的にはものすごいメッセージをいただけたと思っています。観劇終盤は、涙が溢れ出るのを抑えることができなかった。観劇後は心が温かくなりました。生きている証なのかな?

  • 満足度★★★★

    ああ、いいものを
    観せてもらったな、と心がほっこり。劇団が大事にしている脚本だということがすごく良くわかる舞台でした。一般に自殺する人間の心の軌跡はよく描かれるけれど、ここではその周辺の、傷つきさまよう家族が描かれ、胸が痛む。それでも少しづつ救われていく魂の不思議さと強さ、浄化の過程を興味深く見せてくれて、場内は感涙の嵐でした。よく出来た脚本と、舞台でしかできない魂の表現が面白い。犬が大事にしている物の正体が悲しいですね。どんな命も、このようにまん丸いきれいな魂に浄化されるといいなぁ。

    ネタバレBOX

    卒業して20年以上して、初めて女子大の同窓会に出たら、出席した40人の同級生のうち2人が子供に自殺されていて驚愕した。聞いたところによると、同級生の息子さんがみごと第一希望の大学に受かって、一人暮らしを始めて1月半目の事だったという。理由は一切わからなかった。一言の別れの言葉も、半句の遺書も無かった。私の同級生も、自殺したその息子さんも、この劇のようにいつかは分かり合い、赦し合うことができるのだろうか。いつか親子の魂がもう一度逢見え、融け合い浄化されることを祈りつつ。わずかだか台詞が聞き取りにくい場面があり、涙を呑んで星4つに。

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