太陽王 ~ル・ロワ・ソレイユ~ 公演情報 太陽王 ~ル・ロワ・ソレイユ~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    星組は人材の宝庫
    前回公演のナポレオンで、すっかり柚希さんに魅了されてしまったので、二度目の星組公演に参上致しました。

    今回は、ルイ14世に関わった女性達が、何人も登場するので、俄かファンで、パンフレットも買わない私には、どの役を娘役トップの方が演じられたのかもわかりませんが、まあ、登場する女性達が、皆さん素敵で、本当にこの組は人材の宝庫だなと実感しました。

    柚希さんは、声良し、歌良し、演技良し、ダンス良し、容姿端麗…と、男役トップとして、非の打ちどころのない魅力を兼ね備え、10年に一人のスターだと認識しました。

    在位の長いルイ14世ですが、この舞台では、女性関係を中心に描き、その分、やや脚本が弱く、ストーリー展開は平板に感じられましたが、楽曲も良く、キャストは皆さん、実力派ばかりなので、宝塚の舞台としては、成功作だろうと感じました。

    ネタバレBOX

    ルイ14世が最初に恋する読書好きな女性、マリー・マンチーニ。フランスの国益のために結婚させられたマリー・テレーズ。人妻でありながら、何人も王の子を産んだモンテスパン侯爵夫人。この夫人の生んだ子の教育係で、後に最後の女性になるマントノン侯爵夫人。

    主にこの4人の女性との関わりを中心に、劇作家モリエールの回顧という形で、舞台が進行して行きました。

    ストーリー構成的には、ルイ14世が主役と言うよりは、4人の女性達の群像劇といった感じの舞台でした。

    星組は、男役も娘役も、皆さん、近年の宝塚には珍しく、歌唱力も演技力も申し分ない方ばかりで、安心して、舞台の世界観に陶酔できるのが嬉しくなります。

    夫との愛情交流がないことを悩む王妃マリー・テレーズを、マントノン夫人フランソワーズが、自分の亡き夫との心の交流を例に挙げて、慰める歌が、心に沁みました。

    星組は、昔から、ダンスが一番綺麗な組ですし、当分、追いかけたくなるメンバーが結集した組だなと、二度目の観劇で、更に魅了された次第です。
  • 満足度★★★★

    豪華絢爛
    如何にも大河ドラマでした。

    ネタバレBOX

    ルイ14世の生涯の話。読書を教えてくれた女性、政略結婚のためにスペインから迎えた王妃、多くの子をなした色香漂う女性、王妃に使えた女性など、王に関係した女性を中心に、前半は側近に従っての政治が、後半は「朕は国家なり」で始まったように独善的な太陽王としての治世が描かれました。

    ルイ14世と親交のあったモリエールが語り部となって進行する形式のため、どうしても説明調になりがちでした。

    鉄仮面、黒魔術、絵画から飛び出して来た聖人の話など、王の周辺で起こったエピソードをできるだけ多く盛り込もうとした感もありました。

    ヴェルサイユ宮殿の建設で財政が逼迫したにも拘らず、後世において観光資源として役立つだろうと予想していたのにはそこまで考えているかと思いましたが、今の日本の箱物が数十年しか持たないことを考えるとあながち嘘とも言い切れないなと思い至りました。

    衣裳は豪華絢爛、短い時間でしたが、第二部的なダンスもありました。

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