組曲『演習』 公演情報 組曲『演習』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    まだ何者でもないものが何者かになっていく過程
    役者の卵が役者の卵を演じると言う実験的で、ある意味ドキュメント的でスリル溢れる公演でした。
    私の考える役者とは、自分は役者であると言う「自覚」と自分は役者ですと公言出来る「覚悟」で成り立っていると思っています。(役者だけで飯が喰えるとかは違うような気がします)
    少なくとも今回の公演で彼ら彼女らにはその自覚が萌芽しかけたのかと、それが観れただけでも貴重な観劇でしたね。

  • 満足度★★★

    ENBUゼミ卒業公演初観劇。。。
    卒業公演らしい(?)内容の作品でした。

    何処からを”プロの役者”と呼ぶのか?
    何を持って”役者デビュー”と言えるのか?

    線引きが難しいところではあるのかなぁと。。。

    ネタバレBOX

    すでに舞台経験のある人が多かったようにも感じられたので、”まだ何者でもない存在”と言うには若干違和感があるというか…いまひとつ共感し辛い部分がありました。
  • 満足度★★★★

    組曲「演習」
    出演者は学生さんかーと思ってましたが、このタイトル。ほさかファンとしては、どうしたって気になって観劇!
    すっかり心を掴まれて、揺さぶられました。中には、空想組曲での上演よりも気に入った短編もありました。役者によって物語の表情が違っていて、当たり前のことかもしれませんが、そこがとても面白かったです。

    ネタバレBOX

    ●組曲『演習』~発声から音階~
    客入れの時から変わらない音楽と照明のまま、舞台上にわらわらと受講生の皆さんが登場。そこから各自準備運動をしたり、発声練習をしたり、雑談したり。
    これからお芝居が始まりますよ!という切り替えがない、のが、もう!そうですよねこの時点ではまだ、お金払ってゼミを受講してるだけの人たちですもんね!とおおはしゃぎしていました。
    人間が役者になっていく過程を、今度は具体的に描くというやつでしょうか。「女王盲景」の詳しい版、「うさぎレストラン」の演劇版。みたいな。

    全部めっちゃ楽しんじゃいました。
    また、再会したい方ばっかりです。
  • 満足度★★★

    曖昧な線引き
    確かにどこからが役者と言えるのか、ライセンスも特にないこの境界は非常に曖昧であると再認識させられます。学生さんという空気は良くも悪くもあったと思いますが、新鮮さと緊張感は見ていて清清しく内容は短編集でしたが、もう少し違う作品や形で彼らを見れたらなとも思いました。以下

    ネタバレBOX

    上手くても人間的に難のある人。目が出ない人。下手だけど人脈で金がある人。とりあえず知名度がある人。人柄で魅力的な人。全部を兼ね備えた人はそういないでしょうが、真の役者とは何だろう。探求することそのものが演技者なのかもなと、よい問いかけなのかもしれません。
    椅子への衣装を意識した座り方、動き方など細かいところは気になる部分が多かったと思います。演出といってもそこまで細部まで見れていないのかなと思ったり。人様のことは言えませんが、一番は自然さが出ると素敵だなって思いました。発声練習の歌とかあったけど、基礎はついているのだし、あからさまに学生の内容で芝居、というものに縛られずやった方が、僕はのびのび出来るものもあったのではないかと感じました。
    個人的には槙平々君が素で笑いを取っていたようで面白かったと思います。非常に過酷で理不尽な世界ですが、進む覚悟があるのならば、頑張って欲しく思います。ありがとうございました。
  • 満足度★★★

    これから!
    短編集でしたが、面白いと感じたストーリーもあったし、そうでないものもありました。一番良かったのは、天使のお話で、演者の演技も良かったし心が温まりました。皆の一生懸命さを感じ、これからどんどん活躍出来るよう頑張ってほしいと思いました。

  • 満足度★★★★

    やはり演習か
    卒業生のためには長編をやり遂げさせてあげた方が良かったのではないかと思いました。

    ネタバレBOX

    当日パンフレットによると、準備体操のようなシーンも入れての12編の短編集。

    良く言えばほさかようさんのエッセンスが詰まったものとも言えますが、悪く言えば過去の作品から小品を寄せ集めてきただけのようで、新鮮さや、今回のために、卒業生のためにという熱意は感じられませんでした。

    男女間の嫉妬を描いた話かと思ったら幼児に対する母親の感情を表現したものだったというヘンゼルとグレーテルを元にした話は記憶が曖昧ですが、女社長と秘書の話は鮮明に覚えています。

    メールの語尾の「ね」などを愛情と考え、プロポーズされたように思い込む女性の話とか、浮気の兆候通りの行動を取る彼女の話、先ず身近なものを書いてみるといった話も記憶にあります。最後まで行くと悲しいので途中までを延々と繰り返すロミジュリは、まさに『深海のカンパネルラ』と同じです。

    皆さん、受講生から役者あるいは作家・演出家へ進まれるということですが、演技力は備わっていたと思います。
  • 無題1050(14-089)
    19:30の回(晴)。19:00受付、開場。19:00前説、19:31役者さん登場、開演〜20:53終演。

    「空想組曲」は未見、ほさかさんの作品も未見。ENBUの卒業公演は2011/3「さくら」が初めてで、以降、数回。直近では吉田さんのクラス(2013/11)。

    「演出家」の指揮による(発声)合唱+短編(8)。テーブルと1組の椅子。卒業公演をどう観たら良いのか考えるのですが、いつも、面白いものもありそうでないものもある、という普通の結論に至るのでした。今回、苦手とする、開演しているのかはっきりしない状態での雑談から始まりました。ここで考えます。このシーンは何だろう、長い….。

    とは言うものの、この組、「The funeral party(2013/10@ゴールデン街)」脚本杉本さん、演出葛木さん、を観ています。で、今回はどうかな…と思って観に来ました。

    感想は後ほど。

    ネタバレBOX

    すみません、お話(脚本)が…ダメでした。

    唯一「天使が通る」は面白かったです。

    エキセントリックな「演出家」はタクトを振ることで役割を示しているようですが、(古い精神論を聴いているようで)「言葉」に深みが感じられませんでしたし、校内の公演ならいざ知らず、わざわざここでお客様に向かって言うセリフなのか…なんて思ってしまいました。

    各話、それぞれのシチュエーションに無理があるように思えてしまいました。

    学生であろうと、社会人であろうと、公開しているのだから、まずは作品を観てもらい、その結果として「配役A」でもなく「その他B」でもなく…自身の名前を覚えてもらう。それは「受講生」としての努力に対する敬意とは別ではないかと思います。

    ゴールデン街の時の方がずっとよかった。

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