満足度★★★★
魅力的!
「”花“の言葉遊び」という感じであるが、その内容はレベルが高い。他の人も書いているが、身体表現は、芝居・ダンスを融合した感じである。それにマッチした音楽選定も素晴らしい。
もちろんストーリーは見応えがあるが、それ以上に内容を演出する手法が優れており、魅せられた。
蛇足だが、座席スペースが狭いようだが…。
満足度★★★★
無題1093(14-131)
14:00の回(晴)。予約受付メールには「受付開始は開演の60分前」とあったので行ってみると、受付に女性がひとり(携帯を眺めている)、何も言わないので受付可なのか訊いてみると「30分前から」という返事。「メールには…」と事情を説明しても通じないようでぶっきらぼうに「違いますね…」、よほどこのまま帰ろうかと思った…。
千秋楽になるまでに60分前に来てしまったのは私だけ?ということで気分悪いまま観劇。
「さいあい〜シェイクスピア・レシピ〜」を観たのが2011/11@学習院女子。CHAiroiPLINの方でしたら「THE BELL(2013/12@セッションハウス)」。入って左が正面という案内、右をみるとずらっと関係者席。14:01前説(80分)、14:06開演〜15:29終演、チラシの写真をみてソウダッタノカ、と。「THE BELL」の時も合わないと感じ、本作も同様。でも、お話が一周りした時に感じるものは多かった。
満足度★★★★
言葉・ダンス・音楽
死を扱った内容ながらもシリアスな要素だけでなく狂騒的な陽気さがある作品で、言葉とダンスと生演奏の音楽が等価に扱われたパフォーマンスを通じてイメージの繋がりの豊かさを感じました。
事故で親を亡くし、人と話す気力を失い棺桶の中に引きこもる男が、花札に描かれている花達に出会って話すうちに死を受け入れて立ち直って行く物語で、花の名前や植物の部位名を用いた駄洒落や、「花/話す/離す」「死期/指揮/四季」といった重ね合わせや、花言葉といった言葉の豊かさを活用した台詞が楽しかったり、物悲しかったりと多彩な情感を生み出していました。伝言ゲームや役の入れ換えによる言葉の伝わらなさの表現がユニークでした。
冒頭のユニゾンの歌が繰り返される度にパートが分かれてハーモニーや対旋律となり、それぞれの個性が立ち上がって行くシークエンスが、ラストではユニゾンのダンスが次第にそれぞれの動きに分岐して行く演出で表現されていて(植物が育ち、枝が分かれて行くイメージが感じられました)、冒頭のシーンが最後に繰り返されるという良くあるパターンにひねりが加えられていて見事でした。
前半でスズキ拓朗さんのソロダンスがあり、ダイナミックな動きが気持ち良かったのですが、物語の構成上は取って付けた感がありました。
小劇場B1という会場は基本的に客席がL型に2面になる形状なのですが、それを活かした空間の軸を斜めに取った演出が効果的な遠近法を生み出していました。
唯一舞台上にセットされた物である棺桶や、そこに投影される簡易なプロジェクションマッピングの使い方も良かったです。
脚本・演出・パフォーマンスとも良くて引き込まれましたが、親の死や植物のキャラクター等、前作の『さいあい』と被る要素が多かったのが勿体なかったです。良く言えばカンパニーとしてのスタイルが確立されているということですが、もっと多様な可能性を秘めていると感じられる集団なので、さらなる展開を見せて欲しいと思いました。
満足度★★★★★
さりげなくとんでもなく高い表現のクオリティ
若手演出家協会の最終審査を観て、作り手の公演をぜひ見たいと思い足を運び、一つずつのシーンに満ちるもののクオリティの高さに驚く。
ジャンルを言い表せないような(ジャンル分けをすること自体あまり意味のないことかとも思うのですが)、これまでにあまり体験したことのない質感と様々な表現の切っ先を持った舞台でした。
秀でた表現がさりげなく惜しげもなく織りこまれていくので、一瞬たりとも舞台から目が離せず。
最後に姿を現した主人公の想いの肌触りにも心を捉われました。
満足度★★★★
花
正面のほかに脇席があり、脇が不利というわけでもない。独特のビートのある音楽舞踊劇(現代歌舞伎?)で花札を知っていればより楽しめる。デズデモナまで引っ張り出したのには笑った。どことなく似ているので「さいあい」ほどの衝撃は受けなかったが、不祝儀でも花はよりそってくれて美しくて切ない。