少女たちは「次のステージ」へ突き進む
「あかり から『一人じゃないよ』と励まされるシーンがあると思うのですが、なんだか本当に泣きそうになってしまいます」(上西 星来)
エピソードvol.2にメインキャストとして出演した脇 あかりと星来。
「相方」がくれたコトバが台詞だとは知りながらも、涙ぐんでしまう少女が いた。
「東京パフォーマンスドール」(TPD)には妹グループがいる。「TPD DASH!!」だ。
平均年齢は公開されていないが、現役小学生メンバー 6名構成であり、中にはTPD以上の大舞台に出演したメンバーもいる。
それが、シアタークリエ『パコと魔法使いの絵本』で、映画やドラマに 引っ張りだこの子役・谷 花音と主演Wキャストを務めたキッド咲麗花だ。
以前、終演後にTPDメンバーより「とても感動した!」と絶賛され、本人も「緊張しました。(『1×0』ステージについても)笑顔で、より良いものを見せていきたいです」と挨拶していたことを思い出す。
リニューアル・シリーズでは、第二部『ダンス・サミット』を中心にパフォーマンスを披露する。
_“満開に育った ひまわり”_
TPDが「洗練されたパフォーマンス」であるのに比べ、激しく、快活なダンスを得意とするユニットだ。
「ダンス教室」に通うPOP系女の子と競ったとしても、全国トップグラスだろう。負けないのは「満開笑顔」である。
CDメジャー・デビューが決定したTPD。
「演劇×映像・LIVE」という、ライブ会場外をスタート地点として半年が経過する。
驚くべきことに、そのデビュー曲はアニメ『金田一少年の事件簿R』オープニングテーマだった。
『1×0』で、各エピソードとタイアップする形をとり、多数のTPDソングが観客を引き寄せたというのに。
「ソング」。
リニューアル・バージョンが私たちへくれた「泣きそうになった」は 実は これだった。
もちろん、プロジェクト効果、照明、音響、演出、TPDメンバーの演技が「進化」したのは言うまでもないが、それが「テーマソング」に総括されていく感覚だ。
一人ひとり、TPDメンバーは違う。
そうした「深さ」と、「つながり」を胸に、今日も全力でパフォーマンスする少女たちがいる。
満足度★★★★
元気をもらいました!
昨年夏に観たエピソード1とは、なんとなく雰囲気が変わりましたね。恐らくメンバーの一人一人が成長しているのでしょう。特に菜七ちゃんと晏夕ちゃんのデュエット曲「Lost without you」では思わず涙ぐんでしまいました。歌は上手いに越したことはないけど…この時ばかりは「歌は心で歌う」と感じました。この曲のCD化希望です!
満足度★★★★
平均年齢16歳を迎えつつある少女たちに訪れた「境地」とは
「この気持ち、わかりますか?」
終演後、涙ながらに語ったのはリーダー・高嶋菜七。劇中ケンカする小林晏夕とともにエピソード1の主要キャストだ。
「踊っている時も、演じている時も、みんなに支えられているんだなって。
今日ダメ…。なんか話せない(笑)」
東京パフォーマンスドール(TPD)。
昨年8月結成時、平均年齢15歳だった少女は16歳を迎えつつある。
同9月より渋谷『CBGK シブゲキ!』で「演劇×映像」の融合をうたい走り続けたのが『1×0』シリーズだった。
「エピソード1は全6回あるんですが、自分的には少ないです」(小林晏夕)
「進化し続けるTPD」は 、3月から始まった『1×0』リニューアル版も変わらない。
「私が演じたのは『セーラムーン』が好きな 女の子。もっと『セーラムーン』に なりきって、千秋楽までには『月に代わって お仕置きよ!』を うまく言いたいと思います」(小林晏夕)
経済新聞で取り上げらるなど、昨年以来、「融合」のシンボルであった『HMD』(ヘッドマウントディスプレイ)が『Smart Glass』(スマート グラス)に。
アイテムはSmart Glassシート(HMDシート)限定だが、リニューアル版からは全席に無線式リストバンド型ライト『FRE FLOW』が新たに登場する。
色はホワイト。腕時計のような形をしており、TPDのLIVEに合わせ 機器内LEDライトが点滅する仕組みだ。
ペンライト不所持の観客も「ファン」である。
また、「演劇×映像」融合のうち、映像部分をリフォームした。
※ネタバレ箇所
リニューアル版は全体のストーリー展開にも。よりシンプル、テンポよく進み、「衝突」一点が強調されていたエピソード1.小林晏夕へ「好奇心」を開花。
あからさまなメンバー同士の「対立」を避ける「素のTPD」であった。
第二部『ダンス サミット』ではCDメジャーデビュー曲となる新曲『BRAND NEW STORY』を披露。
洗練されたダンス、かわいらしい歌唱は「ザ アイドル ユニット」だった。
「異質」だったはずのTPD。
平均年齢16歳へ向かい動き始めた少女たちの これからは いかに。