満足度★★★★★
極上のエンターテイメント
一癖も二癖もある登場人物たちが舞台狭しと繰り広げるド派手なアクション、
3つの時代を往き来する複雑に絡み合った伏線と謎解き、
そしてあっと言わせるどんでん返し、
2時間があっという間に感じられる極上のエンターテイメント作品でした。
毎回思うのは、こちらの劇団の演出の巧さ。
舞台照明や効果音、BGMといった舞台音響の演出の数々が今作も綺麗にはまっていました。
私のような観劇初心者も楽しめる分かりやすい舞台だと思います。
(謎解きの部分はかなり複雑ですが)
男性キャストは若手イケメン揃いで、若い女性のお客さんが多かったのが印象的。
いつも開場前から行列ができていて驚きました。
ブロマイドや色紙、リピーター特典によるツーショットチェキなどグッズ販売にも積極的で、
お気に入りの役者さんが居る方には、観劇後にも楽しめます。
満足度★★★
殺陣がイイ!!
発想は面白い。しかし少々持って行き方がくどい気がした。もう少しストーリーにひとつ抜けるような部分があるともっとイイ展開になるのではないかと思う。役に対して全体的に若い。の、割りに衣装など地味。着物もどうも着こなせていない。もっと衣装もヘアーもメークも自由な発想でいいのではないか?良かったのは殺陣!!あの狭い舞台で切れのイイ、スピードのある殺陣。少々荒さが目立つが迫力は充分!!理にかなわないものもあったが、見た目には派手で楽しいものだった。
満足度★★★★★
■変幻自在なる時空間を駆け巡る疾走感と人情
■現在と過去と未来が交錯しながら「今」を真摯に生きる人間の可能性を示してくれる物語の展開が興味深い。
それぞれの役者の素質を活かす絶妙なキャスティングも成功している。役者たちは、それぞれの技量を活かしながらも、常に相手の動きを理解してチームとして見事に立ち回る。殺陣の疾走感と男性役者たちの人情味あふれるふるまいが爽快でかっこよい。女性役者たちの芯のつよさと洗練されたたたずまいも見事で、かっこよい。
音楽も美術も小道具も照明もバランスがよく、全体の流れがうまく統一されていた。今回の演劇作品は、総合的に見事な構成によって大成功している。あらゆる要素を美しく整えてまとめあげるという意味で、すぐれた脚本の力によるところが大きい。 板張りの背景は最小限度の装飾だけで、結局は役者ひとりひとりの演技力が観客の想像力をかきたてていることで無限の世界が広がるように工夫されている。
観客の気持ちをあたためて幕が閉じる。人間の可能性を信じることのよろこびを実感させる舞台である。役者さんそれぞれの「いちずさ」が魅力的であった。うらおもてがまったくない、まっすぐな人間性が、この劇団の特長なのだとおもう。今後も期待している!