満足度★★★★
いつもながら真面目に真摯に笑わせる
題には、いつもながらと書きましたが、作風は何時もとは異なっていたように思います。完璧なウェルメイドではない苦い感じのハッピーエンドと言った感じでちょいとビックリしました。
特に愁嘆場になるであろう終盤のある展開をばっさりと省略したのには驚きましたが、逆に自分はそれが良かったと思います。
しかしながら、しっかりと笑わせてくれるのは、相変わらず流石です。ふざけて笑わせるのではなく、真面目演じれば演じるほど面白くなる「良き笑劇」でした。
満足度★★★★★
会社の顧問が言っていたんです。
会社の顧問といえば、60歳を過ぎた後なんかにその人脈や知識などを買われて新たな会社に呼ばれて再就職するわけで、いわゆる天下り的な部分もあるわけですが、そんな類まれな知識を持ったうちの顧問がその昔、「人を泣かせることなんか簡単だよ、けれど笑わすことは難しいんだ」と言っていたんです。そしてそれはとても貴重なことで人を幸せにするこでもあると。
そんなことを思いながら、大きな口を開けながら、大きな声で笑いながら、日頃の嫌なことなんかをぜーんぶ忘れながら、僕はこのお芝居を死ぬほど楽しみ、また明日からも頑張れる、頑張れる、頑張ろう!と心に誓うことができたのです。
ありがとう。
満足度★★★★
絶妙な采配で笑わせる、RPG系 イチゴ大福
前説で登場した加藤 岳仁が、「しばらく時間が ございますので、本番中に携帯電話が鳴ったらどうなるか、をコントにしたいと思います」を提案し、即興設定の それは始まった。
加藤 岳仁は どうやら本編においても、「この国のエンターテイメントを支える人間」らしい。
シンドバッド『千夜一夜物語』とは違うが、前説を担当したリアル・タイムの男性、つまり部外者が「架空の王国」という絵本を訪ねるかのような冒険はエキサイティングである。
翻訳劇の文語体はシックであり、ルーシア役の前田 無有子は そのアクセントに完全に順応していたように思える。『ライオン・パーマ』のコミカルなアクションは言うまでもない。
「大福」という古臭い和菓子が、「イチゴ」というフレッシュな果物を内包する形状であろうか。そう、「イチゴ大福」だ。
RPG(原作はない)ではある。しかし、セットは簡素。観客も「落語シチュエーション力」をフル稼働しなければ、この『ルーシアの妹』は 小規模だ。
役者を一人挙げよう。それはアリ役の柳瀬 晴日である。彼女のことは3年前から存じ上げている。多摩美術大学在学中は『宗教劇団ピャー!!』に所属、相当 スキャンダラスな役(本人役、というか台詞があったのかさえ不明だが…)も演じた。
『ルーシアの妹』では少女アリを、明るく、内面的に、あっさりと演技する、アン・セパレーションであった。
私は思う。
柳瀬はアフレコに適任だと。
アキバ系・アニメーションは もちろんのこと、洋画の吹き替えにも ふさわしい独特な美声だ。
LIVE活動も するそうだが、柳瀬はアフレコ声優に推薦できる人物である。
満足度★★★★
役者さんたちの存在感なんですかね?
役者さんたちが舞台の上で演じてる~、ていう感じが強くて。それが好きです。いや、どんな芝居でも役者さんたちが舞台で演じてるんだけど、ライオンパーマは特にその感じが強いというか。一言でいうと、存在感とでもいうんでしょうか。
そういうのが見てていいなあと。
だからストーリーとか、そういうのあんまり関係ないというか。
前半が面白かったです。前半のそのまた前半がもっと面白かったです。その前半の前半のそのまた前半がもっと面白かった、、、
後半、まだ続くの~?って思わなかったこともなく。
歌もよかった。最後も歌で終わるとよかったのに。
満足度★★★
ストーリーに重きを置いていたようです
何か頑張ってるなぁ感がありましたが、
もーちょっと説明とか見せ方などに判りやすさを加えて欲しかったかな。
と思った、だいたい2時間10分でした。
満足度★★★★
見つけたわー。
初見でしたが、他の方の感想を見ると、今までとはちょっと趣向が違ったようで。
個人的にはもう少しシリアスの方に傾いてても好みでした。
なのでラスト前のネタも、笑えたんですがちょっと長かったかな、と。
尺ももう少し詰めれたかもしれませんが、二時間飽きることなく楽しめました。
満足度★★★
うーん
ライオンパーマさんの舞台を観るのは3作目です。前説が面白かったです。内容は、今までの作品の方が好きかな。わかりにくいのはいつもの事なのでしょうが。テンポも良く、ダレ事は無かったものの、 2時間は長かった。役者さん方の身内のお年寄りの方々が、「お尻が痛い」と声に出し、水を飲みだすガサガサ音が気になったり。いろんなお客さんが来ていて、ちょっと不思議でした。
満足度★★★
これまでと違ったライオンパーマ
良い意味で、いつものライオンパーマではなかった。
最近多かった、過去作品の焼き直しシーンのツギハギではなく、
完全な新作として堂々と挑んできた。
好みはあると思うが、今回はストーリーに重きを置いた感じで、
全体的に良くまとまっていたと思う。
役者陣もこれまたいつもの(笑)滑舌の悪さがあまりみられず、
声量も充分、焦りもなく、100点に近かったのではないか。
何故シアターグリーンでの公演になったのかはわからないが、
私の観たマチネは満席、客席から笑いの絶えない舞台だった。
満足度★★★★
池袋シアターグリーンで,『ルーシアの妹』を観た。
池袋シアターグリーンで,『ルーシアの妹』を観た。会場には少し早目にいったが,すでに結構な人がいた。最終的には,満席だった。ライオン・パーマは,今回pt.21となる。前回作品がDVDで販売されていた。あれから,ちょうど一年ということになる。池袋シアターグリーンは思い出がいっぱいある場所だ。何が始まるのか楽しみだ。
すでに開演の時間は過ぎている。しかし,駅から会場に向かっているひとたちをもうしばらく待ってあげてください。その間に,会場で禁止モードの携帯音が鳴ってしまった場合のコントをやりますから,我慢してください!出演者,「え!聞いてないよ」。とにかく,なんかやれよ!ドタバタして,そのショートコントが,そのまま開演になっていた。
前回作品では,宝塚を明らかにパクった部分があって覚えている。今回は,劇団四季『ライオンキング』を少しパロディとして取り込んでいて,おもしろかった。挿入歌はなかなかいい感じだったと思う。前回作品は,話のつながりがわかりにくい部分があって,テンポが速すぎだと思ったが,今回はなんとかついていけた。
ルーシアとエミリーは,姉妹なのだが,妹は姉の雪辱を果たそうとして,冒険の旅に出る。そこでは,かなり不思議ななぞときがくりかえされる。どうやら,これは,ある種の『不思議の国のアリス』であろう。ナンセンス演劇であるようだが,心を打つ場面も多い。また,出演者は個性的で魅力的だった。セリフをかむことはまったくなかった。
満足度★★★★★
バージョンアップしたライオン!
劇場を変え、スケールアップしたライオンパーマが楽しめた。
随所にゆるい笑いがふんだんにあるのがこの劇団の持ち味だが、中心となるストーリーは骨太で、ディズニーアニメにでもなりそうな壮大さを感じた。
王子小劇場から劇場サイズが一回り大きくなったが、もっともっと大きな劇場が相応しい作品だったかもしれない
満足度★★★★★
よく出来ている
これまで観たライオンパーマの中で脚本が一番よく出来ていた作品じゃないかなぁ。後から振り返ると物語が深いんだよね。感心しました。また,今作では抑えられてはいたものの,くだらないジョーク(大好きです!)や下ネタ的笑いも随所に健在。連れも,よくあんなくだらないことを大真面目にやるよねとツボに嵌ったようで大満足。2時間には感じられない満足の観劇でした。
満足度★★★★★
ライオンパーマの流れ
お芝居は、内容がよくわからないほうがいい。
今回のライオンパーマはなんだかわからない間に
物語がすすみ、その激流からおいていかれなように
見るほうも必死だ。
だから、時間はあっという間にすぎる。
20回公演ということだけど、ライオンパーマの公演は
B級グルメのA級だと思う。
肩肘に力をいれないで楽しめる。
「お芝居っていうのはさ」
というのとはちょっと違う世界。
だけど、同じことの繰り返しのTVや、毎日から
しっかり解放してくれる優良B級グルメなのだ。
お芝居は全く経済的に報われない、コンテンツで満員でも
たぶん赤字。
主張キャストも40半ばのオジサン。
21回目があることを祈るばかりだけど、それは見るほうにも
努力が必要ということなのかもしれない。
あ、
オジサンと美しい女性陣という組み合わせって、
萌えていいと思います!
あとから 感じること多し
2時間という時間、文字どおりの長さに私は感じてしまいました。
でも 某所某所のゆるい味付けはありながら とても真面目なストーリーですよね
登場人物のだれかに感情移入できるまではいかないけど
あのシンプルな装置が 照明ひとつで森に見えてしまうことに驚き
初見ですし この作品で この劇団ならではの色が あまりよくわからなかった
ただ 若い女優さんたちの声が キンキンせず 心地よく響いてました。
私の好みだと ちょっと音楽かぶせすぎ
なあんて ぐちゃぐちゃ言いながら 今になって いろんなことを反芻しています
観劇の機会を与えて下さって感謝しております
夜の冷え込みで 観劇に集中できなかったのも 少し残念です
マエセツの時 室温にたいする配慮もほしかったと思います
満足度★★★★
緩い教訓話かぁ
真面目なテ-マを取り上げたのだろうが、それがまとも過ぎる演出で印象が弱くなったようだ。
王道への道程は試練の連続…先述したが教訓色が強い芝居との印象であった。テーマの明確さに比べ、それを表現する演出が表層的でインパクトがない。いくつかの試練の場面が登場するが、その克服の難しさが十分伝わらない。演出面に難があると思うが、テンポはよく、観ていて楽しめた。
満足度★★★★
チラシの印象通り
硬質な文章と滑稽なイラストが同居する、チラシの印象そのままの舞台。
シリアスからコミカルへ、コミカルからシリアスへのスルリとした移行が繰り返されつつ進んでいく独特の劇を、大変面白く鑑賞しました。
初見の劇団でしたが、毎回こういう作風なのでしょうか?
話はやがてシリアスな方向へと収束していきますが、物語が緊迫の度を増していっても、張りつめた空気が緩みきらない程度にときどきギャグを差し挟んでくる飽くなきサービス精神にも好感。
ルーシーの妹・エミリー役の女優さんが可愛かった。