痕-KON- 公演情報 痕-KON-」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
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  • 満足度★★★★

    キツイですね
    緊密な家族劇。もう破綻しているのか、それともギリギリのところで均衡を保っているのか、よくわからない。面白いんだけど、笑うに笑えない、いろいろ考えさせられる芝居でしたね。

  • 満足度★★★

    重い
    第26回文化庁舞台芸術創作奨励賞特別賞とのこと。説明に記載の贈賞理由はわからないでもない。しかし・・・観劇後感は重い。人間関係っていうか,皆どこか破綻してんじゃねぇの。楽しい話ではない。そして,振り返って探究する気にもなれない。自分にこの作品を受け止める感性がなかったってことか?それとも・・・

  • 満足度★★★★

    擬制の終焉はやってくるか?
    夏、エアコンが故障した居間に、集まる人々。

    ネタバレBOX


    実は妾、アキコ宅で、息子が二人。兄、マサヤは結婚しており、妻は5カ月の身重であるが、いつでもトンデモナイ音をしでかしては、女房から逃げている。女房のチェックには中々厳しいものがある。父は現在入院中であるが、本妻の娘、リエコも父とアキコの縁を切らそうと何度も訪ねてくる。そのリエコは主婦で子供が一人。弟のシゲルは、一見、まともだが、先端恐怖症以外にもナーバスな所がある。そんな彼は、母性的なものに対する複合的な意識を垣間見せる。更に、彼らの従姉妹、サキの彼は自分の父親より年上で、どうやら妊娠している。
     この家の中で、最も落ち着きを見せているのが、アキコだが、良くも悪しくも妾として生きて来た女の持つ肯定的な広がりを見るようである。
     因みに狂言回しとしては、エアコンの修理に訪れた電器屋がいて、現代風に見えながら、案外古い劇の構造を保つと同時に、矢張り現代劇であるのは、上記に挙げたようなそれぞれの所作は、所詮、見せ掛けであり、各々が各々の利害に従って目先の利益を図っている点である。マサヤは、ライターを失くしているし、そのライターらしきものが、放火現場である、彼らの家の前に建ったマンションから見付かった。サキは、リエコがアキコに渡した手切れ金を盗む。恐らく堕胎のためだろう、と類推させるのだ。

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