舞台ラズベリーボーイ 公演情報 舞台ラズベリーボーイ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    イケメンキラキラもの
    こういう舞台の場合、上手い下手より、いかに観客を沸かせるか、自分をアピール出来るかが勝負!!そういう意味では体を張った体当たりの舞台と言ってもいいと思う。アドリブに素の笑いなどもこういう舞台では逆に観客を喜ばせる。ラストのライブ、もう少しボリュームが欲しかった。

  • 「高校演劇」がブームになる日


    高校演劇部・男子部員がアイドル化することなど、思いもよらない現象だろう。


    たしかに巷に拡がる「演劇部」のイメージとは距離がある。


    私は目黒パーシモンホールを運営する目黒芸術協会主催の「高校生演劇ワークショップ」発表会を例年、見学している。

    このイベントは主に目黒区内に通う高校生を対象とし、稽古期間も3日に満たない即席だ。


    トークショーによれば、男子参加者に限ると ほぼ「演劇部」らしい。


    そこで、彼らの舞台を観て、親御さん達は「子どもたちの能力を生かしていない」とアンケート用紙に記すのだが、大変、不評なイベントである。


    観客の30代女性は話す。

    「男の子は真面目なタイプね…学校ではモテなさそう」


    友人の30代女性も「あなたも言うわね」(笑)と一言、リアクションした。


    これが世間の「演劇部・男子高校生」に対するイメージである。



    ただ、こうした古い像へ一石を投じる演劇部も出現。



    私が1月お正月明けに開催された「TOKYO ドラマフェスタ」(東京都私立中学高等学校演劇発表会」を観劇したところ、女子学生の「黄色い歓声」が響いていた。

    それは最終演目、 獨協中学高等学校演劇部 吉川潤(高校1年生)作「ヘプタメロン - 七日物語」の作中であった。


    「まるでアイドルのコンサート」(40代女性)


    主演を務めたイケメン部員・◯に、女性高校生の熱い視線が注がれる。


    あどけない中学一年生部員が台詞をいえば「かわいい〜」、高校生部員がズボンを脱ぐ際は「えぇー!」と歓喜した。


    終演後、ただひとり手を振るイケメン部員・◯は「アイドル」だった。つまり、「高校演劇のアイドル化」である。
    獨協演劇部は2011年公開映画『行け!男子高校演劇部』のモデルらしい。


    私は大手事務所・テアトルカンパニー所属の子役が出る舞台だけが「プロ」ではないと思う。
    もっとも、テアトル子役は礼儀正しく、今時の小学生にしては驚くほど大人と対話できる。


    しかし、「高校演劇」には脚本、演出を生徒が担当する例もあり、何というか「主体共同性」が備わっている。

    それが、まるでレアチーズのような「透きとおった青春」を、観客に味わせる秘訣だ。「感受性のプロ」だろう。



    「高校演劇」という単語を聴くと、「教育委員会」の規制を感じ、つまらない、堅い、子供騙しのファンタジーだから観劇しない方もいると思う。


    そういう疑念を払拭するプレ観劇が、「高校演劇部を舞台にした青春群像劇」を謳う『ラズベリーボーイ』なのだ。


    ※続く












このページのQRコードです。

拡大