天召し~テンメシ~ 公演情報 天召し~テンメシ~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    緊張の芝居が欲しい
    お初でした。将棋をどう舞台で表現するか・・・・・気になった舞台。おぉこう来るかと予想以上に見応えのある舞台でした。特に舞台という板にしっかり乗った真剣氏・師匠、そしてこの二人に食らいつく主役。登場人物が多いという方もいるようだが、将棋をさす者の背負うもの、かかわるものという背景を見せるなら、これくらいでもいいかと思う。ただもう少し将棋の場の緊張感は欲しい。無言の芝居があってもよかったのではないかと思う。

  • 満足度★★★★★

    波瀾万丈、悲喜こもごも
    スピード感があって面白く、それでいて常に死を意識する緊張感溢れる素晴らしい作品でした。

    ネタバレBOX

    難病と闘う少年が義父となった真剣師から将棋の面白さを教え込まれたものの、真剣師は生来の女と金に弱いいい加減な性格が原因で出奔、母も男を追い掛けたまま行方知らずとなり、棋士である義理の伯父さん夫婦に育てられます。その後めきめきと実力を付け棋士になり、最後は念願叶い真剣師と勝負して勝利を得るというのがメインストーリー。そこに真剣師の賭け勝負の実態や背後にいるタニマチ、棋士や棋士の卵、それに関わる人たちの話を織り込んだ話。

    舞台の奥にお葬式の祭壇がしつらえてあって、常に死を意識せざるを得なく、緊張を強いられました。開場した時から、一人の将棋指しが正座して盤上を見つめ続けていたのも凄いことでした。

    真剣師との勝負で、真剣師の後を継いで勝負を続けた伯父さんが逆転してしまったのには驚きましたが、羽生さんのアドバイスだったとは恐れ入りました。羽生さんが最初に登場した瞬間、寝ぐせで一発で羽生さんと分からせる演出もさすがでした。

    命を賭けた勝負に負けた真剣師の葬式、ただし、真剣師としての命ですが、また、元々羽生さんと相性が良く、タイトル戦を挑めるまでになった青年棋士が難病が元で癌が再発するなど、常に死が迫っていて緊張感が途切れることはありませんでした。
  • 満足度★★★★★

    今後に期待
    井保作品、観劇三回目。
    役者の力量が低い場合も演出と脚本で仕上げる男という印象。二年前に同じ場所で見た時もそうだった。
    最初の驚きが前回見た時に出演していた加藤、西村が成長していたこと。
    それだけで井保氏は演技指導で実力のある人間だとわかる。若手が育てば素晴らしい劇団になる。
    一度見切りをつけた劇団に興味が沸いたのは将棋がテーマだから。

    ネタバレBOX

    他の方も書いていましたがバランスを取るのは難しい。
    逆に私は生と死を大事にしている脚本だと感じるし、無駄なキャストはない。
    もっと書きたかったはずだ。

    そう感じるのも私は将棋のプロを目指し、脱落した人間でモデルになった人物達と面識があるからだ。
    舞台上に起こるエピソードは有名なものからマニアックなものもあってしっかり取材していることが伝わる。ずっとニヤニヤしながら見ました。台詞が谷川会長、福崎さんの引用だったり、島研、車。
    単純な疑問が。ほとんどの人が知らないエピソードを拾う意味?
    私は楽しかったですよ。観てよかったと思いました。

    今後の飛躍に期待します。(ですので星はプラス一)
  • 満足度★★★★

    亀山智→モデル村山聖(羽生が恐れた男)
    将棋の芝居どうなのだろうとワクワクして劇場いり、複雑な人間模様ではありましたが、十分楽しめました。モデルと思われる人の風貌、仕草、癖をもしっかり調べられ、細部にも拘っているように感じました。
    羽生名人の寝癖、対局中の仕草、タイトル戦まではなかった駒台など。
    そして、村山聖を御存知とは井保さんも相当将棋にのめり込んでいたのだろう。
    色々な意見もあるが、よく話を膨らませたと思います。
    それにしても、生い立ちが全てなのか人間的には池田(真剣師)はひどい!ひどいが死をも恐れぬ迫力が他を圧倒する。しかし守るものができるとやはり緩む。やっぱり人間だ。義理の息子で病弱な亀山智がその迫力を受け継いだ。

  • 満足度★★★

    ちょっと”とっちらかった”感あり
    平たくゆうと”盛りすぎ”って感じかな

    なかなか面白く将棋の対戦を見せてくれました、
    ただ登場人物の主軸が多すぎた様にも感じました。

    も少しシーンを整理して時間軸もいじり過ぎないようにした方が良かったかね
    と思った約2時間(1時間50分予定の全席自由です)


    ネタバレBOX

    豪勢な仏壇をバックにした舞台で開場すると将棋台を前に客席に相対し正座したスーツ姿の男性が長考している場面を表現しています

    今では絶滅危惧種と言われる「真剣師」といわれる賭け将棋で金銭を得る破天荒な男と将棋に人生をかけた人々が語られる舞台です

    なかなか面白い真剣師さんですが、関わって将棋が好きになって後に対戦する男の子の成長をも描いているのですが。時間が前後したりするし、主人公が複数に思われてチト感情移入がし難いです。男の子の成長物語と将棋の面白さを表現する物語にして、将棋の戦法なども進行役の小説家さんなどにボードや映像の投影で説明させると楽しさが増えたのではと思いました。

    今度BSで棋士の番組(再放送かな?)あるようで、見てみたらまた感想が追加できるかなぁって期待してます。

    将棋漫画はいろいろあるけど結構読んでいた記憶があります。
    うしろの百太郎の作者のはちょっと怖かったねぇ・・・・
    「しおんの王」はゲームとしても遊んでいますが・・勝てないなぁ・・へぼ打ちで
    まぁ主人公は一人に絞った方が判りやすいですし、
    少年の成長を描くというと、漫画「ガンヘッド」は結構好きです。
    映画は・・・へぼかったなぁ「ガンヘッド」
    (ちなみに人工知能と少年という設定は今んとこ「翠星のガルガンティア」が最高)


  • 満足度★★★★

    芝居はバランスが…
    つくづく芝居は、バランスだと思った。脚本や演出は上手いし、キャストも頑張っていた。
    しかし、20年位の経過があるだろうが時代や状況変化が伝わらない。真剣勝負の緊迫感も表現しきれていない(これが重要)。また他の人も書いているが、キャストが多いため無理やりな場面があるような…(若手育成は分かります)。
    一つ一つの演劇要素は上手いが、それらが融合しきれていない。魅せてくれたが、「感動した~」という満足感が足りない。
    「ラビット番長」の公演としては、少し物足りない。

  • 満足度★★★★

    主役は誰だっけ?
    とてもよくできていたけど、田島名人があまりに強烈なキャラな上に、役者もうまいので、なんだか主役がかすんでしまった気がする。田島とその娘とのほのぼのしたやりとりもよかった。以下、ネタバレ

    ネタバレBOX

    一番物足りなかったのは、父親は自殺、母親は病気で入院中の自分を置いて帰ってこなかった亀山智の苦悩があまり語られていなかったことである。ただ待っていただけのはずはない。田島と智の師弟関係にもっと重きを置いた物語にするか、智とその両親を中心にするか、にした方がよかったのではないかと思う。
    昭和の歌謡曲は、リアルタイムで聞いていた世代がまだ生きているので、適当に流すと見ている方は混乱する。ぴたりとはまったのは三波春夫の万博の唄ぐらいだった。
  • 満足度★★★

    人数が多すぎる。
    出ている人数と脚本をもっと削ったほうがいいと思う。
    真剣勝負という状況なのに
    バタバタしすぎて慌ただしすぎる。
    初日だからかなーという気もしますけど。

    それとどこかから持ってきたような台詞が多く出てきて
    非常に引っかかった。

    脚本の引っかかりを役者の魅力(ろくでなし役)で
    なんとか引っ張っていった感じ。

    ナレーションの入れ方がアシメとロージーに似ていたような気も。

    ネタバレBOX

    非常に生と死を軽く扱う脚本家さんなんだなーという印象が。
    あんなに人が死んだり、子供ができたりおろしたり
    行き当たりばったりな話にみえました。

    破天荒な人物という意味にしては
    微妙すぎでした。

    でもまぁダメ人間お話はなんにしろ面白いので
    それでもそこそこ最後まで見れました。
    今後に期待します。

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