期待度♪♪♪♪
ファンタジーとしている所
が如何にも日本的だ。三部作の第二部ということのようだが、このような形で思考することの背景に、キチンとした批判精神と、事実をとことん見詰めようとする目と、問題の所在を明らかにし、アウフヘーベンしようとする試みが見られるか否かで、今後が決まろう。その帰趨を見極めたい。
期待度♪♪♪♪♪
昭和から あなたへ
1985年、通商産業省が発表した標語。
「輸入品 生かして わが家も国際化」
プラザ合意を受け、日本の貿易黒字削減要求に通産官僚が出した答え だった。
それから29年…。
「好景気です!」という情報操作が展開中だが、日経平均株価史上最高値は今とは比較にならない、1989年12月29日に一時つけた 3万8957.44円である。
これが、『三丁目の夕日』につながる“昭和神話”だろう。
このストーリーは、「日本は戦争で焼け野原になったが、国民が懸命に働いた結果、『経済大国』になれた」のだと。
「1964年に東京五輪を、1970年に大阪万博を開催し、国際社会から認められた」のだと。
私は 理解できない。
日本は高度経済成長以前の1940年、「東京五輪」「日本万国博覧会」が開催される予定であったからだ。
それは、「経済大国」の象徴として、また、国際社会からの地位を確保する意味合いにおいての「ビッグイベント」が、『戦前』に決まっていたことと同義だ。
すなわち“昭和神話”の限界であり、本舞台に期待したいコンセプトは そこである。
第二部だから「昭和」か。
“昭和神話”を破壊し、日本人から呪縛を解き放ってほしい。