命の池 公演情報 命の池」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★★

    原風景と現代を繋ぐ絆
    この劇団は日本の原風景と現代を繋ぐ絆のような作品が得意で、今回もカッパがそれを象徴するものとして登場していました。バックのサウンドもいつもの通り趣があってグーでしたが、今度はもう少し大きな会場で、フルセットのバンドが背後にいる作品を見たい。

  • 満足度★★★★

    我らは何処から来て何処へ行く のか?
     命の池と名付けられた小さな池には、河童が棲むとの伝説があり、噂を聞いて、立ち寄る人々もある。

    ネタバレBOX

     中には、外国で綺麗で安全な水を供給する為、井戸を掘る作業に従事していて紛争に巻き込まれ息子を失くした母、20年前に、池の底から発見された娘の自殺への心に寄り添ってやることができなかった為に、娘は失踪したまま戻ってこないだけで何処かで生きているという幻影に取り込まれてしまった施設に暮らす母親、この国のタブーを暴いた為に、支配層から睨まれ、村八分にされた元売れっ子作家、女優を目指しこの道に足を踏み入れた頃、河童と遊んだという記憶を持つ女らが、何かを求めてやって来る。河童池だとか河童に因んだ名で呼ばれることの多くなったこの池の古名を“命の池”。
     人々は、己の抱える存在の何たるかを訊ねる為に、或いは、意識の謎を明かしてしまわないようにやって来て、幻影に包まれる。
     その様を、半分透過するような幕を用いて幻想的に観せると共に、登場人物の役割転移によって現実世界と幻影との歪みを表現した幻想的な舞台。鈴の音や背後に流れる生演奏が興趣を添える。

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