売春捜査官〜ギャランドゥ〜/熱海殺人事件〜友よ今君は風に吹かれて〜 公演情報 売春捜査官〜ギャランドゥ〜/熱海殺人事件〜友よ今君は風に吹かれて〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2014/01/12 (日)

    売春婦、離島出身者、在日朝鮮人、働く女性、ホモ…等々、作者の出自がそうさせたのか、社会的に弱い立場の人達への、慈愛に満ちた芝居です。
    でぇ、このホン、セリフが基本、絶叫調で、身振り手振りの大きな演技、求められる芝居なんです。下手すると、気合いがカラ振りしがちな作品。
    ですが、今回のヒロイン、往年のアイドル・タッグチームみたいなお名前の女優・桜田聖子さんを初めとする、達者な出演者たち。
    そして、つかさんの直弟子の方の演出。
    しっかりと受け止めさせて頂きました、皆さんの技量と熱意♪

  • 満足度★★★★★

    熱海殺人事件。良作です
    熱海の方を拝見しました。つかこうへい氏の作品は、何本も観ましたし自分もやったことはありますが、今回の作品は良い出来だったと言い切れます。
    音楽にかき消されてしまう叫びも、こちらでは聞こえない美学のようなものを感じました。つか作品でよく言われる、セリフが聞き取りづらい点も、本公演では大分良い方であると感じることができます。自分が観た回ではハケなど気になるところも正直多かったですが、それを入れてもとても楽しめました。以下

    ネタバレBOX

    ★☆北区AKTSTAGEから、演出の逸見さんはじめ何名か出られているのもありますが、流石といえる臨場感でした。暑く、熱い。独特のストーリー展開があり、妙な面白さも漂う。。時津さんによる木村のいやらしさが絶妙でにやけてしまったりしていました。山田健太さんはどこかで見た気がしてましたが、バッテリーの方でしたか。後半から少し集中力が落ちたのかトチリがありましたが、存在感はバッチリで、勿論全員ですが身体も張っていて、味を足すよいキャラクターであったと思います。
    残念なのは、ハケが見切れていたり、水のボトルが倒れて見えてしまったり。特に下手が多かったです。面白くても気分がどうしても下がってしまうので、あれは残念でした。それでもラストに持っていく力強さは実に良かった。
    新年最初の観劇でしたが、アタリです。本当に良いと感じれるつか作品でした。このクオリティは是非次も観たいと思います。ありがとうございました。
  • 満足度★★★★★

    売春捜査官観劇
    今回は売春捜査官を観劇。実にキャストが素晴らしい。木村伝兵衛部長刑事には、北区AKTStage代表の逸見さんの奥様である桜田聖子、逸見さんと結婚してなかったら一生この役はやらなかったのではと思える女優さんです。最初は熊田役の三浦祐介の声に負けて大丈夫かなと思ったが、表情の一つ一つが実にいい。三浦さんは北区つかこうへい劇団時代最も評価していた俳優さんの一人であるが、解散後はつかこうへい作品から遠のいていた。昨年の錦織の熱海で演出助手を務めていたのでいつかこんな日が来るとは思っていたが、懐かしかった。これだけ迫力のある熊田留吉をみる機会はなかなかない。風間杜夫が熊田を演じていた時はこんな風だったのだろうかと思った。大山金太郎役の新原は一昨年、昨年と、彼の所属する扉座のつか版忠臣蔵で市川団十郎を演じ、実にカッコ良かったのだが、北区AKTSTAGEとの共演にて大山金太郎をも演じている。これらのステージですっかりファンになってしまった。今年はつか版忠臣蔵は紀伊國屋ホールでやるとのこと、これも絶対外せない。
    斯様なキャストの売春捜査官、満足の二時間余であった。

  • 声を張る
    故つかこうへいさんの遺志を継ぐ、★☆北区AKT STAGEをはじめ、
    多くの劇団が取り上げるつか作品。
    大きい劇場で『飛龍伝21』が桐谷美怜さん主演で行われたりしているが、
    小さい劇場でも観たくて、
    ★☆北区AKT STAGE代表でもある逸見輝羊さん演出の公演を選んだ。

    これは『熱海殺人事件』を元に、さまざまに発展(枝分かれ?)したひとつ。

    さて、メインの部長刑事・木村伝兵衛は女性となる本作品。
    そう言う矛盾も超越して成立してしまうのがつか作品。
    その伝兵衛を演じたのは桜田聖子さん。
    なんだかサンミュージックのスーパー・アイドルの名を合わせたような名だが、
    ルックスも美しい。
    ただ、声質は、他の作品で観たい感じがした。

    作品中、ネタになっていたけれど、
    やはり『つか作品』は、声を張る必要があると思う。
    そこで伝わるモノが生まれるような気がする。

    つか作品には、差別、戦争、政治、SEXなどに対する
    痛烈でストレートな表現がある。
    だから、人気絶頂の広末涼子さんの胸だって鷲掴みで揉ませてビックリさせられる。
    そういう意味で、常にリアルだった。
    そう考えると、演者と至近距離の小さな劇場で、
    今回はややリアル感に欠け、少々興ざめした。

    また机に仕込んでおくべき小道具(おそらくハリセン?)が仕込まれていないという
    ハプニング(失態?)も残念。
    まぁ、それを笑いに転嫁した機転はかうけれど。

    すでに完成された作品で、これまでに何度も上演され、
    内容が解っている作品でユーモアを再生させるのはなかなか難しい。
    予定調和になりがちなその展開やユーモア。
    それを克服するには、やはり演者の気迫でしかないような気がする。

    後半に気持ちの高まりを感じることができたので、
    今後に期待したい。

  • 両方見ました♪
    2014年の観劇はじめに、良いものが見られました♪

    ネタバレBOX

    「売春捜査官」
    出だしからグイグイ引き込まれてワクワクしながら見ていました。
    役者さんと演出さんの魅力が合わさって、桜田さんのオリジナル作品になっていたように思います。
    ラストの爆音の演出は賛否分かれるかもしれませんが、私はすごく好きでした。
    あの一瞬の表情が忘れられません。
    個人的には三浦さんを久しぶりに見られて嬉かったです♪


    「友よ、いま君は風に吹かれて」
    「なんか、もうわかんなくなっちゃった…」は、オリジナル演出でしょうか。すっと入ってきました。
    全体的に若いメンバーを、部長が支えている感じがしました。

    それにしても、渡辺トオルとか市村正親と安達祐実足して2で割った顔とか、納得してツボでした(笑)
  • 満足度★★★

    売春捜査官
    チケットプレゼントにて鑑賞。面白い。

    ネタバレBOX

    木村(桜田聖子)…美人。カワユイ演技もいい。もうちょいパワフルさとか傍若無人さがあると、母性的な女性的な部分が際立つかなと思った。好みの問題かもだけど。

    そもそも話が好きってのもあるけど、いい感じに心に迫る。砂浜のシーンの金太郎と李のとことか。ただ座り演技が見えないのが残念。

    全体的にアクが薄めな気がした。ドロくささというか。演技自体は良いし、2時間飽きなかったけど。

    金太郎役の新原武の演技が気に入った。猿渡役の伊澤玲もしょっぱなから飛ばして、いいアクセントだった。
  • 満足度★★★★

    創造の坩堝
     つか こうへい亡き後、良くその作品テイストを再現し得ている。つか作品に限らず、芝居に同じものは2つないが、つか作品は殊に、それが顕著である。つか自身、ずっと徹底した「演劇一回論者」であり、所謂、印刷台本は長い間残さない人だったからである。だからこそ、本公演が始まってからも毎日最低1時間は練習時間をとり、必要とあれば、その場で口立てして、演者に科白を入れ、それを本番の舞台で演じたのであった。だからつかの舞台はフツフツと創造の滾る坩堝だったのだ。それ故にこそ、史上初の熱狂を以て迎えられたのであり、演劇というより事件だったのである。その坩堝の滾る感じが、この舞台には隋所に見られた。よくここまで、と感心していたら、演出の逸見輝羊氏は、つか氏の作品に実際出ていた役者であり、今迄につか作品の演出もこなして来た、と知って納得した。
     また原作者、つかの持つ出自故の優しさが、フツフツ滾る舞台の隋所に嫌みなく描かれ、優れた舞台と言える。
     一点、或いは、わざとかも知れないが、音響のチェンジの際、もう少し自然に移行させた方が、良いかも知れない。音響のチェンジの点だけ気になったので、星5つにはしないが、良い舞台であった。
     

  • 満足度★★★★★

    『売春捜査官』観劇・・・泣けた。
    多少盛りすぎかもしれませんが、良いです(*^ワ^*)

    ネタバレBOX

    相変わらず、だだすべりシーンや下品な箇所は有りますが、それらを差し引いても満足度高し!

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