SOU - 双・相・想 - 公演情報 SOU - 双・相・想 -」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    いろいろな想い
    作者が違う二つの物語。
    「パンジーな乙女達」二つのシーンで話が進んでいくが、最初は繋がりがわからなかったが、中盤から何となくわかりだし、ラストにはつながり、またそうきたかの展開。切なく哀しい物語。もう少し、他の乙女達の心情が語られてもよかったかなもと感じたが、面白かった。
    「終末の天気。」切なくて強い想いが伝わってくる物語だった。少し中盤で中弛み的なのを感じたが、なかなかにはよかった。

  • 満足度★★★★★

    タイトルが全てを
    ようやく感想を書けるだけの心の整理が。
    2つの本を元吉さんが演出の2本立て。同じ舞台装置を
    使いながらも、全然、違う作品に。だけど、どちらも誰かを想う心、誰かの存在が自分の存在意義に、誰も一人では生きていけないという事が、痛いほど伝わってきた。
    パンジーな乙女達は、女性の心の切なさが。
    終末の天気。では、夢を諦めずに生きる難しさ、諦める悲しさ。
    それでも、最後のシーン。彼らを信じてみたいと思う。

  • 満足度★★★★

    再演!
    2010年7月に上演された「終末の天気。」、ルデコよりも今回のザムザ阿佐ヶ谷での方がきっと物語の世界観に合うだろうなと思いましたが、その予感は見事に当たりました。天井の高い劇場で、シンプルながらも美しい演出で会話劇にファンタジー色が程よく上乗せされて。明日世界が終わるという事態の中、「日常」の続きを生きる登場人物たちの繊細な思いがごくごく自然に引き出されて実に素晴らしい再演となりました。3年前は今一つ引っ掛かるものがありましたが、今回は心臓の高まりに自然に胸を締め付けられ、最後の主人公の慟哭とともに涙が流れてしまいました。音楽もその使い方も物語に合っていて良かったですし、客席も笑いと涙に包まれていて心温まる時間を過ごせました、感謝。

    ネタバレBOX

    演出の元吉庸泰さん、役を生徒からOBにシフトしての出演の若宮亮くん。私にとって思い入れの深いお二人の芝居の再演を観て、お二人にも私にも確かに3年半という月日が流れたんだな、なんてしみじみ思いました。「続けるのにも諦めるのにも才能が必要」。痛みの走るセリフ。
    飛龍伝は、初演では黒木メイサでしたが、今は中屋敷さんがネタにされてしまうのですね(苦笑)

    「パンジーの乙女達」の方は、面白く拝見させていただいたものの、今一つ死んだ作家の人間性が浮かび上がってこず、妻の思いつめた心情に今一つ共感が出来なかったかな・・・というのも、実は去年同じように死んだ作家を取り巻く女達の物語の舞台を観てまして、脚本に既視感を覚えたせいでそれと比べてしまいまして、、すみません、、
  • 満足度★★★★★

    ネホリーとハホリー☆
    (^0^)/
    面白かったです。
    『パンジーな乙女達』は、極上の短編推理サスペンス小説のような味わいの舞台☆
    『終末の天気。』は、映画【アルマゲドン】的なテーマの壮大さと、身近すぎる学園生活をからめたSFコメディ!
    役者さんたちも魅力的です♪
    観劇日記をブログに書きました。

  • 満足度★★★★

    ラビット番長とはガラリ違った筆致の井保作品。
    『パンジーな乙女達』作:井保三兎と『終末の天気。』作:元吉庸泰の二本立て。両方で、約2時間の公演。

    元吉氏は、当日パンフに「この二つの作品は共通点がたくさんある」と書かれていたが、私は、その「共通点」は、よく分からなかった。


     私が観終えて、まず感じたのは、「ラビット番長の井保三兎は、こういう作品も書くのか」という、いい意味での驚きだった。

    ともすると女性作家の筆致を思わせる繊細なタッチの佳作であった。


    以下、ネタばれ。

    ネタバレBOX

    『パンジーな乙女達』

    2つの違う話が、同一空間の舞台で、交互に演じられる、という最近の小劇場でよく使われる手法。が、その二つの関係が、なんとなくわかってくると、より奥行きのあるドラマへと、味わい深く感じさせるところが井保の作家としての手腕だろうか。短篇なのでスケール感は求めようもないが、ある意味、短編ドラマ脚本の、お手本のような作品。

    ひねくれ者の私としては、「お手本」過ぎるところが不満だ(笑)。

    だってほら、書き初めのお習字のお手本って、かっちり整い過ぎていて却って嫌味じゃない(笑)?あんな感じが、ちょっとする。


    『終末の天気。』

    明日で地球が終わる、という日に、演劇の稽古をしている女子高生たちをメインにした青春モノ。

    面白く拝見したが、ちょっと雑然とした印象あり。


    主人公の演出担当の女の子が、東京の脚本担当の男の子と、「交信」するシーンが出てくるが、あそこの部分のみファンタジーとして捉えればいいのだろうか。

    そのところだけ妙に次元が異なる印象で、違和感があった。








  • 満足度★★★

    改めてタイトル上手い!
    出演者だけでなく作家も演出家も毎回入れ替わるというユニークなユニットで
    第3回という今回は2人の作家による2本立て。
    同じセットを使い、全く違う2つの物語が繰り広げられる。
    コンパクトで、企画と演出の面白さが味わえる舞台だった。
    観終わって、改めて2つのタイトルの上手さに感心した。

    ネタバレBOX

    ①「パンジーな乙女達」作:井保三兎 演出:元吉庸泰

    舞台は段差のある2つの空間に区切られている。
    上手の一段高くなったところはラジオ局のスタジオで
    落ち着いた声の女性が、尾崎紀世彦の「また逢う日まで」などかけながら
    リスナーからの葉書を読んだりしている。
    ディレクターの男性とADの女性がブースの外で
    25年も続いた番組が今日最終回を迎えたことをあれこれ話している。

    一方とあるマンションには4人の女たちがメールで呼び出されて集まって来る。
    「先生」と呼ばれる作家は、曜日ごとに違う女性をここへ呼んで
    法外とも思える金額を渡していた。
    子どもを抱えた女、親の借金を抱えた風俗嬢、いじめられている女子高生、
    そして路上で詩を作る女…。
    みな作家に声をかけられて週に一度
    ただ食事を作るだけとか、一緒にごはんを食べるだけでお金をもらっていた。

    それぞれの事情が明らかになる中、部屋の奥から作家の死体が発見される。
    自分がやったと打ち明ける詩人の女。
    やがてラジオではパーソナリティの女性が重大な告白を始める。
    「私は夫を殺しました」
    その夫とは、別居しているあの作家だった…。

    作家の謎めいた行動とそれを見守る妻の心理が面白い。
    よくある事情を抱えた女たちの表情もいい。
    ディレクターとADの二人がマンション場面とかぶるシーンが少々わかりにくい。
    場面の切り替えにもうひと工夫あれば
    もっと鮮やかに2つの空間が対比されたような気がする。
    登場しない作家と、その妻の深い孤独が伝わってくる舞台。
    AD役の辺見のり子さん、風俗嬢の江崎香澄さんが印象的だった。
    いくつかあるパンジーの花言葉が、女たちの個性を端的に表していてよかった。

    ②「終末の天気」 作・演出:元吉庸泰

    もう何か月も前から隕石の衝突によって世界は終わる、と伝えられている。
    あれこれ試したが回避は不可能で、ついに明日衝突のその日を迎える。
    地方の高校の演劇部で、最後の稽古をしようと張り切る桃子だが
    部員はちっとも集中しないし、変な不良にはからまれるし、
    肝心の脚本は最後の2ページがまだ作家から届かない。
    学校には他に行き場のない教師やOB達が集まって来ている。
    そしてその時は刻々と近づいて来る…。

    今実在の作家・演出家たちを短く評した台詞がおかしい。
    「柿食う○は力入れて台詞言えばいい」とか笑ってしまった。
    諦めと開き直りの中、ひとり奮闘する桃子(藤桃子)が健気。
    作家と演出と主演、3人でてっぺんを目指そうという決意が初々しい。
    遠く離れてしまった作家の星耶と“交信”する姿に信頼と情熱が伝わってくる。

    ちょっと同じところをぐるぐる回っているような印象を受けたのは
    似たような台詞が繰り返されるからか。
    もっと劇中劇でドラマチックに語らせても良かったと思う。
    最後の日に学校を掃除する西川先生(西川智弘)のキャラが面白そうだったので
    もっと演劇がらみのエピソードが聞けたらより深みが増した気がする。
    最後の日に演劇人が何を想って学校に集まったのか、
    演劇部が舞台なのだからその理由を演劇に集中してもよかったと思う。
    その結果の”屋上集結“もきっと素敵だ。

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