満足度★★★
超高層ノスタルジア
戯曲の全体的な方向性は面白いのだけれど、詳細があまり面白くない。冒頭に「これは芝居です」的な宣言をするのだけれど、それならなんで、明治大学がどうのとか、中途半端なリアリズムに延々と執着するのか。学生には重要なことなのかもしれないけれど、芝居の空間とは矛盾していると思う。芝居なら、もっと想像させてほしい。基本的に言葉が多くて、言葉にならない言葉への意識がひくいのかなという印象。だから身体に言葉がのらず、ところどころで見受けられた棒立ちが目立ってしまった。もう一つ、せっかくの白い壁が生かされていないのが残念でした。とはいえ、関東の学生劇団を観ることができて楽しかったです。
満足度★★★★
透き通るような
透き通るような美しさが舞台全体を支配していた。割れて壊れてしまいそうな女の子たちと、脚本と演出によるノスタルジックな雰囲気が、心に染み付いて離れない。役者の一挙手一投足が1枚の写真のように独立して成立していたし、その
一挙手一投足が絡んでつながってすばらしい情景を映し出していた。
話も、200年後という設定だけれど、出てくる女の子たちの少女性は今と変わらず、とても親しみやすかった。
素敵な、70分間であった。
満足度★★★★
ノスタルジック
雰囲気がとってもノスタルジック。セリフ回しとか場面切り替えとか流れがきれい。
話も全体がすっとまとまってくるので、わかりやすいといえばわかりやすい
ただ、ちょっと気になった点は、音楽の音があまりセリフと調和していなかったこと、そしてリアリティの度合いにバラつきがあったこと。
照明のメリハリはちょっと刺激が強いのもあった。
70分
満足度★★★
構成力がすばらしい
断片をコラージュしたような作品世界の組み立て方なのだが、
物語がきちんと立ち上がっていく、その手腕が素晴らしかった(脚本も演出も)。
役者さんたちも個性的でよかった。