【中国】浙江京劇団 京劇『オイディプス王』 公演情報 【中国】浙江京劇団 京劇『オイディプス王』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    人間て…
    あんなに速くバク転できるのか。

  • 満足度★★★★

    新鮮っ
    初めての京劇でした。ミュージカルとも歌舞伎とも違う、不思議な魅力だなぁと思いました。シェークスピアと京劇という普段は無い組み合わせが観れて良かったです。

  • 満足度★★★★★

    初京劇
    生で京劇を観たのは初めてかもしれません。

    ネタバレBOX

    この子は父親を殺して母親を娶ると預言者に言われてコリントス国を追放された王子オイディプスは、テーバイ国で先王の後継者に推されて王になったものの、テーバイに来たときに揉めて殺した相手が先王で、さらに先王こそが実父であることが分かると、先王の妻を妻にした自分は正に預言通りに父親を殺して母親を娶ったことを知り、疫病の蔓延など国の荒廃の原因は自分にあると悟り、天や民に謝罪するため死よりも重い罰として自らの目を潰し暗闇の中で生きることとしたのでした。

    皮肉な悲劇、分かり易く、新作とはいえ初めての京劇には丁度良かったかなと思います。

    ほとんど後ろに下がらない驚異の連続バク転、袖の長い衣装による新体操のリボンのような演技、歌舞伎の連獅子のように振り回す髪の毛、もちろん隈取も、京劇の特徴を知ることができました。

    胸につけたピンマイクで声を拾うのが正式かどうかは分かりません。音楽も正式にはやはり生なんでしょうね。

    字幕のタイミングはちょっと悪かったような気がします。真夏の炭の上を歩くような苦痛みたいな字幕が出ましたが、炭の上を歩いても別に熱くはないし、火のついた炭なら真冬でも熱いし、あれは真夏の砂の上を歩くでしょうと思いました。
  • 満足度★★★★

    京劇!
    正直に言えば、『オイディップス王』を京劇でやったという以上の意味(実験性)があったかどうかはわからない。

    それでも、やはり京劇の魅力は強烈。

    あの広い舞台で、煙が立ちのぼる中、演じられる京劇は壮観。

    『オイディップス王』の作品スケールと京劇のスペクタクル性が重なって、
    とてつもない幻想空間が出現していた。

    役者の身体能力も演技も、素晴らしかった。

  • 満足度★★★★★

    卓越
    役者の肉体とギリシャ神話の物語が融合した素晴らしい作品でした。演劇の良さは、なんと言っても役者の声と肉体が演劇空間を作っていくライブ感ですが、たっぷり堪能させていただきました。
    時代を超え生き残った神話は、地域や文化を超えて、全く異なる表現様式に耐えるのですね。素晴らしかった。

  • 歴史や身体観は普遍的なのだろう…


    浙江京劇団のキレのある踊り、そして深い観察眼が 劇場全体を覆う…。
    それは、中華文明 四千年とギリシア文明三千年の出逢い…。
    歴史性に基づいた「身体観」はリアリズムの存在を忘れさせ、豊潤のエンターテイメントを現代に蘇らせる。

    浙江京劇団の『オイディプス王』を読み解くと、悲劇でありながらもキレのある「京劇」の動き が柔らかな空間を造っていた。これは「京劇」と「ギリシア悲劇」の融合なくして拝見できない光景である。

    演劇を外れ一言述べるとすれば、中華民族の衣装をまとう俳優達が「国王と飢えた民衆」の普遍的政治テーマを演じる姿は感慨深い…。民衆を想い、ひたむきに「苦悩するオイディプス王」の姿も、新権威主義という別の可能性を 片隅に覗かせた。
    以上の点は どの時代、どの地域でも共通するテーマであり、“中華民族の衣装をまとう俳優達がギリシアの古典劇を演じても違和感を与えぬ”事実こそ、それを証明しているのである。

    ギリシア文明における身体観を学ぶには彫刻を見るのが手っ取り早い。【躍動感溢れる肉体】は静止画ではなく、動画に近い。成人男性が鉛玉を投げる【今、その時】のポーズは典型だろう。
    こうしたギリシア文明における身体観、浙江京劇団のキレのある踊りが、見事なまでの融合を果たしていたのだ。

    民族が独自の伝統文化を遺すのは 当然 だが、グローバル化社会の中で 融合も拒絶してはならない。文明を進めなければならない。
    浙江京劇団の舞台は 称賛すべき偉大な試みの一つ。
    東洋と西洋の交わりは、 より広く、より長い大河の流れを提示してくれる。





























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