アンドロイド版『三人姉妹』 公演情報 アンドロイド版『三人姉妹』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
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  • 満足度★★★★★

    人間らしさ
    過去に吉祥寺で観て二度目ですが。何度観ても新鮮な驚きがあって、一人一人の役が(アンドロイドやロボットも含めて)生き生きしているなと思いました。普遍的な葛藤への共感が沸き起こる、寂しさへの思いの詰まった話だなと思いました。この、寂しさは何なんだろう。アンドロイドも、すごく人間らしく見える。というか感情の無い筈のアンドロイドも寂しそうに見えるんだよなぁ。

    ネタバレBOX

    チェーホフの三人姉妹のラストシーンと、今作のラストシーンは相関してるんだなぁ。やがてくる未来にはアンドロイドやロボットが代わりに労働してくれるかもしれないし、食事もしなくてよくなるかもしれないが、今は働いて、そして、食べないと生きていけないんだなぁ。と、当たり前の事に二回目で気づいた。
  • 満足度★★★★★

    実に面白い!
    実物のアンドロイドやロボットを見る楽しさ以前に、ストーリーが実に面白かったです。

    ネタバレBOX

    ロボットが家事を行い、アンドロイドが家族の代用品となっているような時代。日本は落ちぶれ、地方都市に住んでいる三人姉妹にとっては東京も大都会ですが、今やアジアではシンガポールがロボット研究の中心地といったところでしょうか。

    亡き父の下で働いていた若いロボット研究者がシンガポールに転勤することが決まり、現在も長女たちが暮らしている父の残した家で送別会が開かれることになり、そこに集まった関係者や三女のアンドロイドがちょっと本音を出したりしたことで様々な人間模様が見え隠れし、過去や現在の秘密が明らかになっていくというストーリー。

    アンドロイドはキンチョーのCMに出ているようなタイプで、車椅子に乗っていて、この時代ではまだ歩けないようです。生前の人間と同期しておくことでその人が亡くなった後もその人の代わりを務めることができ、恐らく全く別の人格を組み入れたタイプであれば友人や恋人のような話し相手として機能するのでしょう。

    父の一番弟子的存在の穏やかそうな大学教授が実はロリコンで、子どもだった頃の三女にちょっとキスをして、それが三女が引きこもりになった遠因だったのではないかと責められた辺りからの教授の変貌振りは見応えがありました。

    死んだとされていた三女が生きていたことや、教授が父の特許をいいように利用して、それを手土産に外資企業へ転身する目論見が明らかにされるなどサスペンス的要素もあり、実に面白かったです。

    チェーホフ版では三人姉妹に兄がいて、頼りないなりにも兄が家長としての立場を継承しているという前提がありましたが、アンドロイド版では弟になっていて、線の細い弟を長女たちが守るという感じで、三人の姉妹の立ち位置が根本的に異なっていました。長女が高校教師をしていたり、町に火事があったことが描かれていたりしても全く別物であり、比較はできないと思いました。

    人間は年を経る毎に考え方が変わるように、アンドロイドも年々思考経験を積むことで思考回路が成長します。そして、人間の最新情報を同期させれば同じになるのでしょうが、それを怠ると微妙に考え方が異なっていくのが興味深いところでした。
  • 満足度★★★★

    家族愛とアントロイド愛が融合した105分
    これて見納めかもしれない作品らしく、家族愛とアントロイド愛が融合し、ロボットのロポピーR3もなかなかの好演。2ステージではもったえないいい内容でした。

  • 満足度★★★★★

    いや、おもしろかった。
    おもしろい演劇だった。
    平田オリザに◎。
    井上が最初に舞台に出てきた時の演技が素晴らしかった。

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