チューボー 公演情報 チューボー」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-8件 / 8件中
  • くず野菜を煮込んだスープほど美味い!



    厨房というのは、「油で炒めた牛肉や醤油ベースのソースが絡み合う」だけの場所ではない。
    厨房で働く「個人と個人が絡み合う」、そんな場所でもある。

    今作を観て考えたのは、現代社会の病理だった。





    続きはバレてないネタバレへ

    ネタバレBOX





    厨房というのは、「油で炒めた牛肉や醤油ベースのソースが絡み合う」だけの場所ではない。
    厨房で働く「個人と個人が絡み合う」、そんな場所でもある。

    今作を観て考えたのは、現代社会の病理だった。


    コンサルタント会社の社員が、レストランの経営再生のため、「あのシェフを首にしろ」「若い女性を雇い、BAR式レストランに変えろ」等、「助言」する。

    繋がりはないが、全ての登場人物を語らせた、「仕事にまつわる名言」を一部、紹介したい。
    言うまでもなく、コンサルタント会社社員の引用した ことば である。

    「立って仕事をする人より、座って仕事をする人の方が、所得が高い」(多少、改編)


    この 名言に どのような受け止め方をするかは、各々の思想だろう。

    舞台の関わり でいえることがあれば、レストランのオーナーシェフは「俺の店でなくなる…」の想いで、コンサルタントの契約(座って仕事をする)を破棄した。

    一種の(思想的)クーデターだった。


    今作は 面白い。結局、レストランは潰れ、再起を賭けた主人公も離婚してしまった。
    それを乗り越えるため、レストランの従業員が一致団結する姿は、観客への見せ方において「パッ」とするから、解りやすい。

    しかし、実際のところ、多くの観客を「しみじみ」させた。
    つまり、今作は「仕事にまつわる名言」のコーナーを設定したとおり、ただ観客に考えてもらう題材を提供する舞台だったのだ。

    その意志に対し、私はドキュメンタリー•シアターを数多く発表してきた『ワンツー•ワークス』の影を感じる。


    中国人従業員•陳さん の正体を描かなかった、描けなかった のは残念だ。
    なぜ、「敬語使えや!」と、1シーンのみ関西人だったのに、それきり人物像を掘り起こさなかっのか。
    あるいは、そういった関西人へ変貌するシーンが もう一回あっても順当な展開の はずだ。


    観客が見たい、聴きたい、を応えないのは、浅い人物像しか描こうとしなかったからだ。
    「仕事にまつわる名言」のコーナーを削ってでも、人物像に向き合うべきだった。
    私は そう考える。








  • 満足度★★★★★

    評判通りの
    とても見応えの有る芝居でした。次回作も期待しています。

  • 満足度★★★

    好みの問題で恐縮ですが
    料理系漫画とかドラマとか結構好きなのですよね。


    開演した、と言うタイミングで団体客を入れていたが誰かが案内をしないとダメだ。
    さすがにあそこまでウロウロされると。。
    まぁ、遅れてきた客が悪いので気の毒かとは思うけど。


    好みの問題だったなぁ。
    なので決して芝居が面白くなかったわけではないのですが。

    自分はドラマより舞台の方が断然面白いと思っていて、殆どドラマ観ない奴ですが、
    料理系の場合は「あ、ドラマの方が大分アドバンテージあるものだな」
    と感じてしまった。

    ネタバレBOX

    ナマモノを扱えるかどうかこれが一番。
    実際の料理に関するエピソードが舞台ではまぁ、無理ですよね。
    無意識レベルでそれを期待していた事に気がつきました。
    まぁ、無理難題だとは思うけど、でもそうすると「チューボー」である必要があるのか?
    まで思い至ってしまう。


    オープニング面白い。
    所謂ストンプというやつでしょうか?
    実際にあんな風にはしない、有り得ないけど面白いは有りだと思う。


    びっくりする終わり方をした。
    それがリアルのドラマだ、と言う事で評価もされているところかと思いますが、
    やはりこれもベタでも何でも奮闘→巻き返しを観たかった。
    悪い奴がぬるっと悪いままで勝って。。

    また閉店の話になった時点でどうしてもオーナー寄りの話になって、
    バランスがぶれた様に自分は感じてしまった。
    主人公以外に脚光が当たってもいいと普段は思うのですが何故か気になった。
  • 満足度★★★★★

    次回作にも期待
    シュールコメディ問題作と言う割にはシリアスな作品でした。もちろんコメディー要素もあり笑いを誘われましたが、シリアスとのバランスが良く、途中で入る著名人の名言等展開に無駄がなく、2時間集中してみてしまいました。
    役者さんたちの演技のクオリティーもかなり高く、各自のキャラクターもよく表現されていました。個人的に、仕事について悩んでいる事もあり、考えさせられました。とてもいい作品だと思います。次回作にも期待したいです。

  • 満足度★★★★★

    シュールコメディ問題作・・・
    の割りにシリアスな展開で重い話だった気がしますが・・・・・。
    そこが池袋演劇祭優秀賞受賞作品たる所以だったんでしょうね。
    登場人物たちは結構リアルな生活感ありました。
    見る人によっては心に響きすぎるんではなかろうか?
    とか心配してしまうような出来栄えでした。

    2時間 全席自由

  • 満足度★★★★★

    いい芝居でした!
    池袋演劇祭優秀賞受賞作品ということで、期待いっぱいで観に行きましたが、
    期待通り素晴らしい作品でした。
    まずは、オープニングの劇名の表現に驚きました。そして本編は本当にどこかのチューボーでの出来事のように思え身近に感じられました。役柄個々が明確で魅力的。、レストランの問題や人間模様が上手く演じられていました。
    展開に無駄がない濃密な2時間でした。
    場面転換に役者さんたちの著名人の仕事に関する金言も印象的です。

  • 満足度★★★★★

    著名人の言葉

    真剣に聴き入ってしまいました。
    お芝居はとてもよかったです。
    みなさん、美男美女ぞろいの劇団なのですね。
    お料理の刻む音もとてもリズミカルでよかったです。

  • 満足度★★★★

    見入ってしまった
    さすがは昨年度の池袋演劇祭優秀賞受賞作品,ホントに芝居に見入ってしまいました。役者さんたちは皆うまいですね。ストーリーも,これがこの劇団お得意のシュールコメディ問題作というやつなんでしょうか,面白かったです。あの終わり方で,これからどうすんのと思ってしまいますが,各人の想像力に委ねられるのでしょうね。ところで,自分にとって「仕事とは・・・」,答えの出ない問題です。いい加減に生きてるからなぁ^^;

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