満足度★★★★
一味ちがうバー公演
この二人ならばやはり?のアイドル要素をまじえながら、酔っぱらいのたわごとにカモフラージュしつつ、意味不明だったり正論のようだったり、いつの間にかその立場が入れ替わったり二人ともぶっ壊れたり。それと気付かせないぐらい滑らかに展開していく、いつにも増して本が見事だと感じる会話劇でした。息の合った二人にぴったりと思えるけれど、「くだらなさ」ではない何かを試しているような、確認しているような不思議な印象も…。制限の多い空間の中でテクニカルの工夫も良かったですし、色々ひっくるめて今後の月刊「根本宗子」がさらに楽しみになる公演でした。
満足度★★★
いつもの中毒性も、やや鳴りをひそめ・・・
根本サン& 梨木サンの化学反応が見られなかったので、物足りなさを感じてしまったかな。
bar公演独自の空気感ともてなしは相変わらず◎
満足度★★★
好きだからこそ……。
初めて小劇場演劇を観たのは「今、出来る、精一杯。」だった。素晴らしかった。天才だと思った。bar公演を観に行った。「ひかる君ママの復讐」、やはりこの人は天才だと思った。「お祭り公演」を観に行った。この人はやはりただ者ではないと思った。
そして、今回「お酒との正しい付き合い方」を観た。びっくりした。どうびっくりしたかは、こりっちの「観てきた!」レビュー数を見ればわかるのでは。多分そういうこと。
「くだらない」と「つまらない」の違い。なんだかすごく「淋しかった」。bar公演のもっとも重要な要素であるところの「くだらない」さ、全然なかった。梨木さんの長所も消されていた。根本さんのある種のメッセージ性(魂の叫び的なもの)も展開されなかった。とりわけ今回の主題でもあった「リアル」。それはいわゆる「自然主義的なリアル」でないことは、言うまでもない事であるが、それにしても「リアル」でなかった。いわんや「リアリティのリアリゼーション」からほど遠かった。
大切な事だからもう一度言う。「淋しかった」。
満足度★★★★
終盤の論法・構造が秀逸
ある原因で眠りたいのに眠れないのでアルコホルの助けを得ている姉妹の対話。
愚痴と相手への思いやりがひとしきり語られた後の「心頭滅却すれば火もまた涼し」的なオチに繋ぐ論法、構造が秀逸。
満足度★★★★
酔っ払いのロジック
タイトルどおりの酒が絡んだお話ではありましたが、
酔っぱらいの編むさまざまな態や理屈のはみ出し方が
実にいろいろに面白くて。
しかも、笑ったその先の、
酔いに編まれたロジックの踏み出しと貫きに
がっつりとやられてしまいました。