みんな我が子 公演情報 みんな我が子」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
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  • 満足度★★★★

    小劇場で見れる価値ある舞台
    人は過去を変えられない。未来も予測することはできない。けど、人はより幸せになりたいと思う。今しか生きられないからこそ、幸せにつながる最良と思われる決断をする。ではその時、当人が下した決断は、何を持って良となるのか。誰かのための決断が、誰かのためにならない時。その決断に巻き込まれた人々はどうなるのか。観る者に考えさせられる舞台であった。

    ジョーとケイトのコンビがなんとも絶妙である。前列で拝見したが、感情表現に嘘偽りがない。父として、仕事・家族を大切にする姿とおもいきりのある性格を演じた広瀬さん。母としてその弱さと、芯の強さを演じた愛くるしい末次さん。海外戯曲は、訳によって独特の違和感を感じやすい。が、今回はそのような違和感を全く感じなかった。役者は相当量読み込み、セリフを自分のものにしている。

    こういう狭い空間で、このような演者の迫力を味わえることにこそ、小劇場の最高の贅沢がある。今回は、しっかりと味わいせていただいた。

  • 満足度★★★★★

    人とは、社会とはなんだ?
    最前列。八日目? 15時開演。タイトルを見た感じ、コメディかと思えるがそんな事はなかった。

    ネタバレBOX

    非常にレベルの高い芝居に感じた(エラそう)。2時間10分とほんの少し長尺ではあるけれど、それを感じさせない内容だった。
    セットも、演者も、演出も、これぞプロと言えるのでは。
    アメリカンに言えばいわゆるストレートプレイに分類される芝居なのだろうか。


    家族と、その周辺の人物達が抱える悩み、問題。世の中とのしがらみ。
    社会の中で上手く生きなければならないという事。誰にそうしろと言われたわけではないのに。何かを守る為に。
    人の過ち。愚かさ。望み。
    リアリティ溢れる流れの中にふっと出来る間にも、愛、緊迫、憎しみ、怒り、哀しみが確実に伝わってくる。
    これが、登場人物が生きている物語だと思った。
    間違いなく、一流のものだ。


    どうすれば良いのか、誰にも分からない。
    突きつけられて。
    終盤に響き渡る銃声。
    あれほど悲しい銃声はあまり聞いた事がない。
    様々な事を大事にした、素晴らしい芝居だった。

    お母さんが、息子が手紙を読む事を止めない点が、少し理解出来なかった。
    芝居に関係ない所では、明らかに会場の空調が効き過ぎで寒かったな……
  • 満足度★★★★★

    感動しました
    久しぶりにドキドキしながら観劇しました。次回作も期待しています。

  • 満足度★★★★★

    凄過ぎる!
    まるで自分がその場にいたような気になって観ていました。
    何しろ、役者さんが素晴らしい。特に広瀬さん、末次さんは凄いの一言です。
    アーサー・ミラーが注目されはじめた戯曲だということが頷ける内容の濃い話であった。(次作セールスマンの死で大ブレイク)
    舞台セット、衣装も本格的で当時の雰囲気とても良く醸し出し、期待以上の素晴らしい人間ドラマに感激しました!劇団名どおりの観客にひびく芝居でした。
    翻訳劇に興味ある人は必見です。

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