満足度★★★★
小劇場で見れる価値ある舞台
人は過去を変えられない。未来も予測することはできない。けど、人はより幸せになりたいと思う。今しか生きられないからこそ、幸せにつながる最良と思われる決断をする。ではその時、当人が下した決断は、何を持って良となるのか。誰かのための決断が、誰かのためにならない時。その決断に巻き込まれた人々はどうなるのか。観る者に考えさせられる舞台であった。
ジョーとケイトのコンビがなんとも絶妙である。前列で拝見したが、感情表現に嘘偽りがない。父として、仕事・家族を大切にする姿とおもいきりのある性格を演じた広瀬さん。母としてその弱さと、芯の強さを演じた愛くるしい末次さん。海外戯曲は、訳によって独特の違和感を感じやすい。が、今回はそのような違和感を全く感じなかった。役者は相当量読み込み、セリフを自分のものにしている。
こういう狭い空間で、このような演者の迫力を味わえることにこそ、小劇場の最高の贅沢がある。今回は、しっかりと味わいせていただいた。
満足度★★★★★
凄過ぎる!
まるで自分がその場にいたような気になって観ていました。
何しろ、役者さんが素晴らしい。特に広瀬さん、末次さんは凄いの一言です。
アーサー・ミラーが注目されはじめた戯曲だということが頷ける内容の濃い話であった。(次作セールスマンの死で大ブレイク)
舞台セット、衣装も本格的で当時の雰囲気とても良く醸し出し、期待以上の素晴らしい人間ドラマに感激しました!劇団名どおりの観客にひびく芝居でした。
翻訳劇に興味ある人は必見です。