大礼服・壜の中の鳥 公演情報 大礼服・壜の中の鳥」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    「寺山修司ラジオドラマ選集」それを南青山MANDALA という優雅な雰囲気の中で聴く、いや~贅沢な一夜を堪能した。聞かせるだけではなく、観(魅)せるも意識しており、ラジオドラマだが、動き回り 衣裳替えも頻繁に行う。

    寺山修司の20代に書かれた作品。後々のアングラ--カウンターカルチャーの片鱗が見えるようで、興味深かった。「大礼服」は1965年(昭和39年)作で 寺山29歳。冒頭 出演者全員でその時代の出来事を紹介していく。それによって作品が創られた世相なりの背景が分かる演出が妙。
    (上演時間1時間30分 途中(作品間)休憩10分)

    ネタバレBOX

    南青山MANDALA のほぼ中央空間が舞台。朗読とピアノの生演奏という雰囲気にのまれながら、いやビール等を飲みながら楽しんだ。以下、上演順の感想。

    ●「壜の中の鳥」(1979年)
    幻想的な話…人々が次々と鳥になって消えていく奇妙な世界。孤独は人を変身させ逃避、または己を縛っている柵(シガラミ)から飛び立つのか、そんな人間の内面を巡る寓話のよう。例えば 窓から迷い込んで寝室に住みつく鳥、3人で乗り込んだタクシーから降りるときは2人になるなど、次々に人が鳥へ変身して人口減になっていく。作中で「トリは鳥はでも飛ばない鳥はなぁんだ」というなぞなぞが出され、その答えは「ひ-とり」だと。何となく危うい幻想世界が抒情的に語られていく。この危うさは この時代だけではなく、コロナ禍以降 不寛容・無関心が言われ始めた現代にも通じるような気がする。

    ●「大礼服」(1965年) 
    この年は、前年の東京オリンピック特需の反動で景気が冷え込み、倒産が相次いだ。公共料金や生活必需品の価格が上がり、庶民の暮らしを圧迫。また戦後初の赤字国債の発行を決め、財政悪化への懸念が広がった。そんな年に発表された作品。
    「大礼服(たいれいふく)」を着た正体のわからない男が突如として現れると、人々は非日常的な世界へ逃げ込む。人々の心が現実離れすることで、社会秩序が混乱する。部長刑事は、その男の素性を探るため探偵に調査を命じる。浮かれた心や体=オリンピック後の不安経済や社会制度を引き締めたい「権力」は、現実世界を取り戻したい といった風刺のよう。

    一人何役も担い、声色/声質も子供から大人・年配者まで演じ分け そして歌う。また舞台上を動き回り、「壜の中の鳥」では頻繁に衣裳替えを行う。一方 「大礼服」は、基本 白ブラウスと黒ズボンというシンプル色。そこには個性はなく統一または規制された世の中といった印象を持つ。また大礼服に対しての敬意かも。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2026/07/24 (金) 19:00

    情景が目に浮かぶラジオドラマでした!

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