公演情報
「裁キノ灯 ~大正裁判の物語~」の観てきた!クチコミ一覧
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白い、お薦め。
個人と国家の間で揺れる当時の司法制度、その法の精神(良心)を遵守しようとする人々の知恵と勇気の物語。
舞台は大正14~15年頃 東京/築地、そこで起こった事件を審理する地方裁判所の裁判官の心情を描いた重厚な公演。関東大震災の傷跡が癒えず、そんな中で成立した治安維持法--軍靴の足音が大きくなるといった不安・不気味な時期を背景にしているところが妙。見応え十分。
(上演時間2時間 休憩なし)
実演鑑賞
満足度★★★★★
どんな立派な憲法があってもそれが正しく遂行されるとは限らないことが恐ろしい。
大きな力に屈することがないようにこの先生きていけるのか、今の時代に考えさせられる舞台でした。
最後に明かされる事実には驚かされました。
実演鑑賞
満足度★★★★★
人間の平等、公平を信じた裁判官のストーリー。
悩みながらも国に屈せず、裁判官としてあるべき姿を貫いた主人公に感動でした。
その周りを固める検事や弁護士たちの行動や思いも良かったです。
ラストは「えっ?この人が!」という意外性もあり、観応えがありました。
とても興味深い、良質な舞台でした!
実演鑑賞
満足度★★★★★
『裁キノ灯 ~大正裁判の物語~』、まだ席が結構あるようなので、ネタバレなしで少しだけ。
最近観た『ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?』と、意外なところで対照的な作品だった。
『ネルソンさん』は、戦場で「考えること」を奪われ、殺すことを遂行する人間になってしまった兵士と、その後に残る傷を描く作品だった。
一方、『裁キノ灯』は、もっと手前のところを描いているように感じる。
人を「敵」「危険人物」と決めつける前に、どうやって相手を見るのか?
社会の空気が少しずつ歪んでいくとき、法や報道や一人ひとりの判断で、どこまで踏みとどまれるのか。
なので、単純な「反戦劇」という感じでもない。
むしろ、戦争や大きな暴力が起きる前に、社会の中で何が起きているのかを、裁判を軸にかなり丁寧に組み立てた芝居だと思う。
大正末期の裁判という題材から想像するより、ずっと人間関係が複雑で、登場人物それぞれが違う情報を持って動いている。観ている側も少しずつ全体像が見えてくるタイプの作品なので、あまり前情報を入れずに観るのがおすすめ。
そして何より、こういう話を「熱量」で押し切るのではなく、人物と制度と情報の配置でじわじわ見せてくるのが面白い。
『ネルソンさん』とは方向が違うけれど、「人間が人間を人間として見なくなっていくと何が起きるのか」というところでは、ふと隣に置いて考えたくなる作品だった。