狂える星霜 公演情報 狂える星霜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★★

    見つけた!!と思える劇団
    今回初めて観劇しました。
    難しかったですが、他の劇団とは違い、独特で徹底した、良い意味で客に媚びない姿勢に好感を得ました。
    はっきり言って人を選ぶと思いますが、僕は好きの部類に入ります。

    長ゼリフで難しいので、知恵熱が出そうでしたが、綺麗な言葉が散りばめられていて、素敵でした。普通の脚本は、役者、音楽、照明を頼って、普通の表現しかしないのですが、脚本と役者が二人三脚で、一番困難な表現方法に挑んでいる姿には感動しました。
    しかしそれだけに噛んだらテンポが一気にくずれてしまいますので、そこは徹底してほしかったところです。

    劇場が人数に対して狭かったと思うところはありましたが、その分客席と役者の席が近く、特に主役級の演技は圧巻でした。グレイ役、セリーヌ役みたいに演じることが出来たら、僕も役者を目指していると思います。


    色々と粗の目立つところはありましたが、他の作品も観たいと思いました。

  • 満足度★★

    鬼気迫るラスト(大楽・B組拝見)
    やりたい演出と役者の能力が追いついていない感じがした。しかし演出家は、本気で役者にそれを徹底させるつもりはあったのか?という疑問も沸く。台詞過多、役者の体を通して表現する、ということが徹底されていない舞台でした。本を書いておしまい、ではなく、演劇は役者を通して話を伝えるものです。これだったら、朗読劇で十分ではないですか?

    役者は、肉体を使えていない役者が多すぎた。無駄にフラフラしない。目線は固定する。発声は滑らかに聞きやすい範囲でコントロールする。台詞を読んでるだけなら、声優をやれと言いたい。(台詞すらまともに読めない役者もいましたが。)また自分が気持ち良いように演技すれば良いのではない。自分が楽しくなって無駄に間延びさせるなんてもってのほか。間の客いじりは本当にうっとおしかった。役者として自分の仕事を果たせていたのは、セリーヌ役、グレイ役、老婆役、ジャンヌ役ぐらいで、後のキャストは役者ではない。もっと演劇というものをイチから考え直したほうがいいと思いました。(セリーヌはダブルキャストのBです。補足します。)

    ですが後半の斬り合いからの役者達の好演は良かった。緊張感がどんどん高まっていく感じ、鬼気迫る雰囲気(前のほうに座っていましたが、グレイやセリーヌの殺気でぞわっとしました。)は「芝居」だったと思います。セリーヌさん、本当にお綺麗でした。あの台詞やアクトで違和感が全く無い人は、小劇場の女優ではあまりいないと思います。このお芝居はあなたがいなかったら成立しなかったでしょう。グレイさん、細かい情緒が表現されていて良かったと思います。他のお芝居でも是非拝見したいと思います。

  • 満足度★★★

    本公演初観劇
    もともとこちらの話が「暗くて難しくて怖い」と聞いていましたので、特別先入観無く観てきました。
    芝居がはじまると、確かに難しい専門用語などが台詞のあちらこちらに散りばめられていて、テーマである「時間」についての話が理解できないこともありました。

    しかし問題なのは、それを演じる役者側。専門用語を使いながらも感情の起伏、アクションが加わると、滑舌の良くない役者の台詞が聞き取れない。更には役者自身が台詞を理解していないのか、憶えた台詞をただしゃべるだけで観客の頭に入ってこないこともしばしば。核となる役がこれでは魅力が半減以下となってしまっていた。特に後半は盛り上がってきてその役の心境も理解できてきた部分もあったので勿体ない。
    滑舌は訓練すれば絶対良くなります(自分の経験ではですが) 人に表現を読み取るうえで一番、目と耳を使いますので、役者を続けるのでしたら今まで以上に真剣に取り組んでいただきたい。

    「暗い」と「怖い」は雰囲気で表現できますが、「難しい」は演じる側観る側の理解力が必要です。話の受け止め方は人それぞれですが、それ以前の伝え方って重要なんだなと思った公演でした。
    舞台背景というか、設定のようなものをもっと見ることができたら、そのあたりがもっと変わるかも知れません。

    それと、個人的には所々に入っていたお笑い要素は好きです。ただそれが面白かったかどうかはお客さんの反応に出ていたかと・・・w

    また芝居ではなく、衣装やアクセサリーですが、特にアクセサリーは団員の方が作ったというのが凄いです。座席が前のほうだったのでよく見えましたが、細かいところまで作りこまれている!次も出番があるようなら、販売か写真でも良いので閲覧できるようになっていると良いと思います。いや見せるべき!(言い過ぎ?)

    本公演を見るのは初めてだったため、真ん中の☆3つにさせていただきました。

    ネタバレBOX

    グレイが一番表現力が豊かでした。台詞を聞いていても違和感なく頭に入ってくる(塩田さんの関東弁はこんな感じなのかとw)話の核として必要な人間は、あのレベルまで欲しいです。 
    ジャンヌは出番があまり多く無かったのが残念。二人の子どもはどこまでが本物でどこまでが人形?だったのかとずっと考えていました。

    貴族が特別な存在という割に、人々の接し方(特に一般→貴族へ)の表現は足りないと感じます。処刑できるくらいの権力を持っているのに、ただ高圧的な表現しか見えなかった。そこは服装で底上げ、というのだけではまだまだ・・・

    ブログの稽古場日記で殺陣があるのは知っていましたが、あの劇場で立ち回りをするにはすこし窮屈だったのかなと思いました。自分がステージに立ったわけではないので実際どうだったかはわかりませんが。
    ラストシーンの斬り合いはスローな表現で見せたかったのかも知れませんが、SEとのタイミングや「重さ」が伝わってきませんでした。
    あそこの民全員が刃物を躊躇なく手にして、いきなり斬り合いができるのは???という感じでした。そういうこともできる人たちなのでしょうかね。

    結局集落を混乱に導いた流れ者は何だったのでしょう。聞き逃したのかも知れませんが、どんな人間だったのかよくわからず、一度しか芝居を見られなかったのが残念です。
  • 満足度★★★

    役者が見所
    うーん。話は嫌いじゃなかったのですが、とにかく長い。最後30分は凄く良い。後30分早くあの部分に行って欲しかった。間に挟まるいじりやギャグシーンがテンポを悪くしている。少なくとも客いじりやギャグシーンは、客を意識している部分なのだから、もうちょっと観てる客の気持ちになって欲しい。脚本や演出が、全く客を意識せず自分のやりたいことを突き詰めるなら、ギャグや客いじりで日和る必要は無いと思います。何か「アングラだけど観やすく」みたいな中途半端さが微妙でした。
    良い役者は何人かいました。脚本や演出の捩れに負けず、人間の業や儚さを全身で表現されていて、好感がもてました。特に主役三人は凄く華があって引き込まれる雰囲気だったのに、あんまり三人の関係や感情のやりとりが見えず、ラストが唐突でした。

    脚本演出は、☆1。でも主役三人、特に皆さんも書いていますが、セリーヌ役の役者の演技が好きでした。あれだけキャラクターが強い役でも、キャラ芝居に逃げず、人間を表現していたと思います。ただ、願わくば、相手役がもうちょっと演技が強ければと思います。セリーヌ役が圧倒的過ぎて、凄く弱く見える時がありました。特にセリーヌ役の声が訓練された太く強い役者の声なのに、カイエ役が発声練習そのままの声で、どうしても見劣りします。華がある雰囲気なのに惜しい。グレイ役は、芝居に芯が通っていて好きでした。本当に今回の芝居は、演技や雰囲気が良い役者さんは何人もいるのに勿体無いなあと思います。

    ネタバレBOX

    ベビーカー出てきた時、あの世界観でプラスチックの現代のベビーカーなのか!?とびっくりしました。白い布で覆うとか何かしたほうが良いと思います。

    お兄ちゃんフェア要らないと思います。滑舌悪いし、テンポ悪いし、役者が気持ちよくなるためのシーンであって、私は白けてしまいました。客いじりをするなら、客を楽しませる気持ちが無いと話の世界観をぶっ壊すだけで不快です。とにかくテンポが悪くて気持ち悪い!彼は練習不足なんですか?あんなところで噛んだり台詞思い出すような変な間をおいたり、あり得ないです。女の子のフサフサも長い。半分で良いです。
    あのあたりで、集中力が切れます。

    処刑される女性は、ただキンキン叫びまくってる声が耳触りで、しかも演技もヒスで高圧的で見てて嫌な気持ちになりました。殺されちゃう可哀想・怖い、という共感が全く出来ず、あのシーンの緊迫感が全然感じられませんでした。サザエさん話の女性も、?な感じでした。

  • 満足度★★

    薄っぺらい
    A組観劇しました。全体にセリフが聞きにくく、盛り上がりに欠けました。遠くで沢山の登場人物が何かゴチャゴチャ揉めてる、だけど揉めごとの内容が頭に全然入らなくて・・主役の二人も何か大声で叫んでるだけで、何か薄っぺらい感じでした。

    殺陣も教科書通りにタイミングを取ってるのが分かる感じで・・。必死さやパワーが無いので、なんだか見せ物としての盛り上がりに欠けました。

    別組もあるので(他の評価を見る限り、印象が随分違うっぽい)そっちもみないと本当は正しく評価出来ないのかもしれないと思いつつ、☆2つです。

    ネタバレBOX

    セリーヌが、全然貴族に見えません。アメリカの金髪の女の子が拗ねてる、ヒスってる感じに見えました。沢山練習した感じは出ているし、きちんとまとめようとしてる雰囲気が見えるのですが、座組みを引っ張るには力不足だなあと思ってしまいました。恰好いい、とか、美しい、とか初見の客が観て、感嘆させるレベルに持っていけないと、この芝居は成立しない気がします。


    カイエンはあまりにも台詞が聞き取りづらくて・・。あんなにゆっくり話してるのに、何であんなに滑舌が悪いんでしょうか・・。演技も手を広げる一辺倒だし、足元がおぼつかないし・・。二人ともに言えますが、演技のレベルが主役の洋服サイズに合ってない感じがしました。
  • 満足度★★★

    美しい主人公
    観て来ました!
    セリーヌさん力強い!剣を振るう姿が、貴族というよりは、アニメに出てくる騎士みたいでした。奔放で孤高で美しい主人公でした。アルトのセクシー声が素敵でした。
    またラディゲの死神のような薄気味悪さ、子を思う母の狂気、流れる荘厳な楽曲がうねるようにクライマックスに向かって流れていく感じは良かったです。

    ネタバレBOX

    ただ中日のせいか、台詞ミスやカミカミ感じ、また意味不明なギャグシーンが中弛み感を強調したような感じがしました。話が長いので、ちょっと辛かったです。
  • 満足度★★★

    長ゼリフ・・・
    夜の回を見ました。観劇は始めてでしたが、主役の女性が半端なく存在感があって、目が離せませんでした。絵から抜け出て来たみたいに綺麗で、姿形にも見とれてしまいました。台詞もすごく聞きやすかったです。後、お母さん役の人もすごく鬼気迫る感じがゾワゾワしました。

    殺陣もすごく格好良かったです。

    ただ長い台詞の俳優さんが台詞噛んだり滑舌がアレで、話が全然分からなかったです。最後のほうの急展開はパワフルで好きでした。

    前半は☆2つ、後半は☆4つ、平均して☆3かなあと思いました。

    ネタバレBOX

    脚本のせいなのか、俳優の技量の問題なのか分かりませんが、台詞の情報量が多過ぎて頭に何も入ってきません。人に見せるものなら、もうちょっと観客に伝える技量は本・俳優どちらにも必要だと思いました。

    ちゃんと台詞を言えてこそ俳優ではないのかなと。噛んだり、早口過ぎて観客おいてけぼりな場面が前半長くて、本当に辛かったです。金髪の男性役者と、最後に壊れる役者は、本当に台詞頑張って欲しいです。

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