『岸田國士原作コレクション2』 公演情報 『岸田國士原作コレクション2』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★

    『いちばんのおくりもの』佐藤さんver.
    心があったかくなりました。
    行けてよかった!
    ★は、4に近い3。

    ネタバレBOX

    前説?のようなトークがゆる~くて、
    それが良かった気もするし、
    でももうちょっとちゃんとしてほしかったような気もしたり(笑)

    物語自体、どうなるか読めても、楽しめました。

    ただ、カフェ内に虫が結構いて(コバエとか蜘蛛とか、飛んでたり這ってたり)、
    カフェなのにそれはどうなのかと、
    飲み物を置いておくのが気になってしまいました。。。
  • 満足度★★★

    「いちばんのおくりもの」
    面白い。

    ネタバレBOX

    「素晴らしき哉、人生!」原作リーディング
    佐藤みゆきver
    50分

    ジョージの自殺シーンから。小道具やら照明やら小粋な舞台作りが好印象。佐藤の演技を後押しする。MOGMOSのギター演奏もグッときた。後藤剛範とNIWAの助演もいい。二人のコミカルなシーンはもっとガッチリ(笑わせにきてくれる)のほうが好み。まあ、リーディングがメインだからいいのかもしれないが。
  • 満足度★★★★

    「頼母しき求縁」「ここに弟あり」を
    岸田國士やはり面白い。「頼母しき求縁」の汲子の可愛らしさ、「ここに弟あり」の紅子の歌声が特に印象的。あんなにゆったりと観劇できることはそうそうない、とっても贅沢な時間。

  • 満足度★★★★

    『モノロオグ』と『空の赤きを見て』
    前回のシリーズで岸田戯曲の面白さに改めて舌を巻いたのですが、
    その驚きは今回も褪せることなく・・・。

    観ていてひたすら惹き込まれ、観終わっての余韻にどっぷり浸って。
    今回も、演出や役者たちの演技に、
    戯曲をしっかりと背負い、でも縛られるのではなく、そこから踏み出す力を感じたことでした。

    ネタバレBOX

    『モノロオグ』

    一人芝居。

    会場に洒脱な着物姿の役者が足を踏み入れた瞬間、
    その艶に染められて、空間全体にトーンが生まれる。
    ちょっと古風な所作や言葉の美しさが
    役者の掌にしっかりとのっているのが良い。

    最初は、場での一人語りの態で、
    状況や心情の移ろいが紡ぎ出され、
    観る側もその顛末を受け取っているのですが
    たちまちに舞台と客席の隔たりが消えて、
    その空間全体に
    ロールの心情が溢れだし、巻き込まれていく。

    小さな動きの一つずつや言葉を持った視線とともにつづられる
    台詞のニュアンスに深く捉えれられて、
    気が付けば想いの問わず語りの片端が
    観る側にしたたかに置かれていて・・・。
    表情のひとつずつが、その意味に留まることなく、
    女性の心情の起伏や揺らぎの肌触りとして伝わってくる。

    観客をいじったりもあるのですが、
    そこに至るまでのしなやかな空気の作りこみがあるから、
    その在り様も舞台の更なる深さを導いてきて。

    観終わって、一人の女性の美しさと
    観る側に置かれた心情の一体感が
    しっかりと心に残ったことでした。

    『空の赤きを見て』

    病気の父親と家族の話。
    父親は故郷に帰ることを望んで・・・。
    息子はその金策に走っているらしい。

    病床の空間が切り離されていることで
    舞台に置かれるシーンがすっきりと分かりやすくなっていて。

    役者たちが演じる家族ひとりずつの想いには、
    単に台詞に表されるにとどまらない
    奥行きが作られていて。
    それも、いろんな温度を持って重ねられていく感じが良い。
    役者たちそれぞれが担うキャラクターのありようが
    底堅い演技の力量で観る側に置かれていくのですが、
    そこには単に演じられるにとどまらない、
    個々によく抑制された解け方のようなものがあって、
    観る側が場の空気全体を急ぐことなくしなやかに受け取ることができて。
    強く表立つことなく、一方でとてもデリケートな質感が
    とてもナチュラルなものとして訪れるのです。

    家族から見て外側の人間が訪れたときの
    空気の変化も良く作られていて。
    一か所だけ、ロールたちがそれぞれに醸す空気が
    エアポケットに入ったようにすっと乖離して
    切れたように感じてしまう部分もあったのですが、
    でも、そのことで、
    この空間の織り上げ方の繊細さに改めて思い当たったりも。

    末期の父親と、
    それをそれぞれに看取る家族の風景が、
    観る側にも感触としてしみこんできて
    観終わって、それから一呼吸おいて、
    深く浸潤される感覚がありました。

    *** ***

    岸田戯曲の魅力を満喫しつつ、
    でも、それが戯曲の仕組みだけではない
    演出や役者の力や創意によって、より引きだされていることにも
    思い当たって。

    「もっと見たい!」欲求に再び捉われたことした。
  • 満足度★★★

    情愛
    面白い。

    ネタバレBOX

    「モノロオグ」(40分)
    26歳の看護婦(遠藤留奈)が、付き合ってたフランス人の居なくなった部屋を訪れ、回想し内省する…。
    色っぽい着物姿でありながら、恋心に一喜一憂するサマがかわいい。そして、邪魔でなかった自分を誉めてと独白するラストに心打たれた。

    「空の赤きを見て」(50分)
    病気な父・周蔵(NIWA)の療養のため、金策に走る周一(照井健仁)。そんな兄を心配する妹の美代(前川怜早)と周一の妻・兼子(土屋咲登子)のもとに、周一の同僚・宮下(松木大輔)がやってきて、会社の金庫から金が盗まれたと告げる…。
    兄の負担を減らしてと迫る美代に、無理にとは言ってない、負担を減らそうとしている位だと言う父のやりとりに、家族の情がにじみ出る。結果、間もなく死ぬ父を前に、これでよかったという美代が、兄の背中で静かに泣くシーンにも、ない交ぜになった感情が溢れるようでよかった。
  • 満足度★★★★

    「取引にあらず」「空の赤きを見て」
    カフェのようなスペースで、キャパも大きくないために、普通の劇場の観る感じではなく、その場に居合わせた感じでの観劇、贅沢で貴重な時間を過ごさせてもらいました。 

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