中山祐一郎の演出作品
こんなに切ない物語と多くの人が思っただろう。人は生き死んで行く。それは観客として見ている自分にも必ず起こること。鈴江俊郎の傑作が蘇る。それも、本当に細部の、例えば舞台上に投影される映像のすみずみまでこだわった作り方をしていた。きっといつまでも忘れない作品だ。
じっくりと作品づくりに取り組んだ
かつてこの作品に役者として参加した中山祐一郎が演出をし、伊達暁と長塚圭史が役者にまわった作品。大きな劇場に進出しはじめていた彼らが、あえて小さい劇場で、じっくりと作品づくりに取り組んだ様子が、とても好感が持てた。