破滅志向 公演情報 破滅志向」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    どう見るかにより
    ひとり芝居となってるが今回はふたり芝居。殴り合いと言うよりかは、シャドウボクシング、たまに殴り合いのガチスパーリングと言ったところか。物語自体はどちらに感情移入するかにより物語の見え方が違ってくるかな。
    小西さんのアッブダウンの感情変化は素晴らしかったし、それに飲み込まれなく演じてた菊地未来さんもよかった。
    一点だけあれは何だったんだはありましたが、なかなかには面白かった。

  • 満足度★★★★★

    面白かった
    煮詰めて濃くした人の嫌な部分を見せられたので、
    疲れはしたけど面白かったです。
    こうはなりたくない、と。
    人って我儘だなぁ。

    ネタバレBOX

    女子高生の純粋な言葉が残酷で。
    理想の彼氏像は凄く言いそうだった。

    股間を触りながらの大地讃頌にウケたのは私だけ?
  • 満足度★★★★★

    充実の二人芝居
    脚本・演出・演技とも充実の二人芝居、堪能させていただきました。開演前に当日パンフをじっくり読めたので、より楽しめました。誰もが加害者になる可能性があることが、本当に怖い。

  • 満足度★★★★★

    俳優とは思えない筆力
    俳優兼作家で力のある作品を書ける人は何人もいらっしゃると思いますが、二作目にして今回のような作品を書いた小西さんの筆力に驚くばかり。
    一縷の望みがあった前回の「既成事実」とは一線を画する破滅的な展開に観ていてずっと胃が重くなりました。
    でも観終わったあと「あ~、この胃の重さを味わいに来たんだ」と、疲労感に心地よさを覚えたのも事実で。
    小西さんの今後の作品も見逃せなくなりました。

  • 小西耕一はやる漢です
    小西耕一×菊地未来『破滅志向』は、小西なりのリベラルが全開故に切実なダークさに満ちた『アニーホール』(ウディアレン監督)みたい。

    君が代不起立をしれっと注意するような一教師だが、恋愛の前でリベラルは無力だと痛感する80分。

    会話劇でヒリヒリしたい方、本当おすすめです。前回公演『既成事実』の際も、劇評サイト・ワンダーランドに劇評を書きましたが、ここ数年で心から感動したのは小西耕一ひとり芝居です。作家でござい臭が一切しない俳優自らなんで人生売ってんだ臭がたまりません。

    土日昼はまだ空いてるみたいなので、是非おすすめ!

  • 満足度★★★★

    地雷を踏みたがる男
    3回目となるひとり芝居に、出演者は二人いる。
    天を仰いで「あー、俺幸せだ、このまま死にたい!」みたいなことを叫ぶ男と
    その男と付き合って別れてひどいことされる女の二人だ。
    だが基本的にこれはひとり芝居だと思う。
    脚本の構成やキャラの設定、当日パンフやブログも含めて、
    自分のダメダメぶりをさらしつつフィクションの世界へするりと誘いこむ手法に
    書き手としてのしたたかさと進化を感じる。

    ネタバレBOX

    高校で化学をおしえるソウイチ(小西耕一)は
    感激しやすくすぐに「死んでもいい!」とか口走る男だ。
    サエコ(菊地未来)のことが大好きで結婚するが
    あることをきっかけにサエコはソウイチのもとを去ってしまう。
    そしてソウイチの陰湿な嫌がらせが始まった…。

    別れのきっかけがシリアスで、思わず考えさせられるが
    じゃあソウイチは一生それを背負っていけるのかと言えばまず出来そうもない。
    全てに理由を必要とする彼は、逆に理由さえあれば何でも正当化する男だからだ。
    その証拠に自分の思いを受け入れないサエコを徹底的に傷つけようとする。
    「俺の気持ちを踏みにじった」
    「俺を裏切った」
    彼にとってそれは彼女に制裁を加える十分すぎる理由だ。

    ひとり芝居と言いながら二人出演するが
    過去2回のひとり芝居の延長線上にあることを感じさせる。
    サエコの反応は「無理」「怖い」の二つの言葉に集約され、ほぼ受け身。
    今どきの女性としてはこのタイプの男に対する警戒心がなくあまりにも無防備だ。
    それは、テーマが“破滅志向”の男の一方的な主張と行動であって
    最初からコミュニケーションが欠如している関係だからだと思う。

    菊地さんが、サエコと教え子のマナミの二役を演じたのはとても面白かった。
    つまり誰でもいいんじゃないの?って感じで
    ソウイチの身勝手な主張と行動の落差が際立つ。

    大体電話で「君じゃないとダメなんだ、やり直そう」と泣いて謝ったけど
    もうその時点で彼は決定的なブツを彼女に宛てて送りつけているのだ。
    上手くいくなんてこれっぽっちも思わずに泣いてみせ、ダメ押しの反応を確かめる陰湿さ。
    ちょっとでも“いい奴”の欠片を残そうなんて全く考えていないところが潔い。

    舞台に二人が立つことで位置関係が明確になり
    会話のテンションが上がってテンポも上がる。
    構成の上手さもあって一気に破滅へ快進撃。

    転がり落ちる自分を眺めながら“あ、これ芝居に使えそう…”とか
    どこかクールに観察するスタンスが小西さんの個性だ。
    言わなきゃいいのにあえて地雷を踏んで、木端微塵にならなければ気が済まない。
    そうしなければ終わりにできない。

    小西さん、地雷 探しながら歩いてるよね?
  • 満足度★★★★★

    本当に怖い
    破滅の道を転げ落ちていく様に凄まじいものを感じました。

    ネタバレBOX

    小西さんは前作ではスマートなサラリーマンに見えましたが、今回は貧相で痩せた粘着質の男に見えました。

    子はかすがいと言いますが、彼の場合は子はネズミ捕りの粘着テープのようなもので、胎児が奇形であっても大切な命として産んで育てようと主張していましたが、彼女を一生繋ぎ止めるための手段に過ぎませんでした。

    この箇所は非常に重たい内容を含んでいましたが、正論の奥の奥にある論理について考えさせられました。

    毒物を塗った靴による殺人未遂事件は記憶に新しいですが、手袋に毒を仕込むとは、さすが粘着質、さすが化学の先生、伏線が効いてます。

    声優役で恋人役の菊地未来さんがまさかの二役、女子高生もこなすとは恐れ入りました。一人芝居ならぬ、豪華な女優陣に囲まれたお芝居という感じでした。
  • 面白かった
    面白かったです。

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