満足度★★★★
そつがない
現代演劇のお手本のような脚本・演出。
上手く構成され、基本を押さえながら、そこからの逸脱も計算されて行われている。
社会への批評性もある。多義的に様々な解釈ができるようにもなっている。
また、演劇の嘘を相対化する視点もあり、旧来の「演劇」という枠こ越えて演出が為されているようにも見える。
だが、それらの巧妙さやそつのなさは、逆から見れば、
許された範囲での逸脱、破綻を取り込んだ上での予定調和にも見える。
評価されてしかるべき作品だと思うが、
個人的には、そつがない作品にはあまり惹かれない。
(最初、満足度★3にしましたが、やはり作品の批評性の強さに★4に変えました。)
満足度★★
育成対象者よ、間が大事!
新進演劇人育成公演(俳優部門)。
育成対象者数人とベテラン俳優の組み合わせでした。
冒頭 育成対象者の男性俳優が一人で話すのですが、さすがに初日で緊張してたのか喋りが間のびしておいおい大丈夫かってな感じでした。
芝居はほとんど素舞台でのもので、私にとっては好みでないせいか、正直あまり印象的なものではありませんでした。スズナリのベンチシート約2時間は腰に悪い!