借金大王 公演情報 借金大王」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-8件 / 8件中
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    ​「運貸し」を巡る物語は少年漫画さながらのスピード感があり、一発逆転を夢見て破滅へ向かう中毒者たちの剥き出しの熱量に、学生演劇ならではの荒削りなエネルギーが炸裂。人間の尽きない欲望と業の深さを、スリリングかつダイナミックに突きつけられた見事な一幕だった。

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2026/06/14 (日) 14:00

     中央大学第二演劇研究会の公演を観るのは、実は今回が初めてではなく、複数回観たことがある。

     バブルがはじけた日本
    雇用が安定せず、社会には大きな格差と不安が生まれた
    しかし、そこから成長するものもまたあった
    ギャンブルである
    国は「ギャンブル推進法」を制定
    一発逆転のチャンスは国の支援もあり急速に成長したと言うような内容で、もしも「ギャンブル推進法」が制定されていたらと言う、もしもの世界を、時に尤もらしく描いて、ギャンブルをテーマにした劇だと、社会派的に説教臭くなり過ぎるか、くだらなくなり過ぎるかどちらかの筈なのに、そのどちらかに偏り過ぎることなくバランスが取れていて、感心した。
     また、笑いもあって、大いに楽しめた。

    ネタバレBOX

     元総理が、ギャンブルに勝ち続けても理性を失い、負け続けるとイライラして、心の余裕がなくなり、人間関係も破綻し、ギャンブルが楽しくなくなっているけれども依存してしまい、人間らしさを失ってしまう理由を知りたいことから、総理を辞め、議員を辞め、いつの間にやらホームレスにまで成り下がる、ジェットコースターのような人生が、あまりにもぶっ飛んでいて笑えた。
     20年後の日本の総理になった、お坊っちゃんのような、あのちゃんさんのような性格の、多分女性の役者が演じているので(少年役を女性の役者が演じることはよくあるものの)、恐らくは女性の総理を演じていて、2世の設定なのに、人気の少ない雑居ビルを怖がったり、内部の新人議員がわかての革命家と協力してクーデターを起こされると、その能力に嫉妬したりと、政治家なのに、誰よりも人間味があって、秘書と共に自分たちが支持率も失い立つ手がない状況に追い込まれても、不正な手口や裏交渉をしたりと言った政治的な取引を良しとせず、正々堂々と渡り合いたいという気持ちと、怖じ気づく気持ちとがせめぎ合う場面も描かれたりと、現実には、こんな総理や国会議員はいないと分かっていつつも、何処か共感出来た。

     革命家のつとむ(劇中の台詞の中で何回も呼ばれるが、どういった漢字が当てられいるのか劇では示されていないので分からない)を演じるのは女性の役者なので、恐らく女性のボーイッシュな革命家と言うことだろうと思う。(顔立ちがどう見ても、男役には見えないもので)
     その革命家が、「ギャンブル推進法」を廃止し、ギャンブル依存症を減らし、ギャンブル依存症患者のケア施設を国が作ることを求め、世の中の格差を無くし、国民が平和で、経済的にも、実感としても幸せになれるような社会を目指すべきだと言うようなことを大規模デモを通じて訴えるが、新人議員と協力してクーデターを起こし、官邸の乗っ取りに成功した後、革命家つとむに心酔し、付いて来た女子高生が、どんどん過激に人々を縛り、ギャンブルを完全に一掃しようとする法案を通そうとしたりと、行動や言動が暴走していくといった流れに妙なリアリティーがあり、特に国民を完全に管理するといった発想や法律を守れない、破る人間や努力しない人間は、専門のスパイ組織のようなものを創設して、人知れず消せば良いと言うようなことまで女子高生は言い出す辺り、現実味があり過ぎて、ただのディストピアと思えず、すーと薄寒く感じ、恐ろしくなった。
     革命家のいうような平和で誰もが幸せでいられる社会など理想論と切って捨てるのは簡単だが、たとえ理想論でも、突き詰めていけば、1人1人の努力ではどうにもならなくても、複数人が賛同し、それがやがてもっと大人数の共感を呼び、それが結果として少しずつだとしても社会を変えられるんじゃないかとも感じ、革命家の意見にも一理あると感じ、誰かが悪とか善とか2元論で簡単に片付けられるほど、世の中簡単ではないと感じた。
     劇を観ていて、一方の意見が絶対的に正しいから、それを周りにも従わせることの恐ろしさ、こと、それが国家レベルとなると、尚更だと改めて気付かされた。

     最後の方の場面で、ギャンブル推進法を推し進めた元総理で、現在ホームレスが、「人間、ギャンブルで勝ち過ぎても人で無くなる。ギャンブルで負け過ぎても人で無くなる。国を挙げて、ギャンブルを推進しても、熱狂的になるのは一時的。かと言って、ギャンブルを締め付け、努力したら報われる社会を推進するのも違う。ギャンブルにおける運に、結局理由なんてない。ギャンブルは国に強制される訳でもなく、ただ楽しくやれればそれで良いのであって、その境地でいる為には、負け過ぎて余裕が無くなるのでもなく、勝ち過ぎず、負け過ぎず、程良く勝って、程良く負ける。その感覚が大事だ。ギャンブルに飲まれず、楽しくやること。そうすれば、人の道を外れることもない」と言うようなメッセージを話し、終わっていくが、その元総理役の役者の台詞に一理あると思いつつ、実際はそう簡単に抜けられず、かと言ってギャンブルと対人関係とのバランスを上手く保つのが実際はかなり難しいので社会問題化しがちなのではないかと言うような疑問も同時に思い浮かび、考えさせられてしまった。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白かったです。
    最初から最後までパワー全開で、観ていて気持ち良かったです。
    内容は、ギャンブル推進法(架空)に翻弄される人々を描き、面白く且つ考えさせられました。
    良い舞台でした!

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    痛快なラスト。熱いメッセージを感じました。

    ネタバレBOX

    首相とか、政府のパロデイー、よかったです。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    面白かったです。国のギャンブル推進法に翻弄される国民ですが、個人の受け取り方も様々でうまく利用する者、反対を唱える者、ただのめりこむ者と色々な角度から表現していました。

    ネタバレBOX

    今回は運と努力もキーワードでしたが、運なんてものは後から人間が取ってつけたもの、というセリフもありましたが、まさしくその通りだと思いました。努力については、尺が足りなかったようですが、もう少し深堀できたらさらに良いと思いました。
     楽しく元気な舞台をありがとうございました。スタッフの方も親切で丁寧でした。次回の公演も楽しみにしています!
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    演劇大好き若者のパワーが感じられる舞台でした。運と努力にまつわる話。政府がギャンブルを推奨するようになる話だけど、ま、資産運用を推奨する最近の政権のオマージュでもあるのかな…と。あと、赤いジャンパーを着ていた男の役者さん、いい筋していますね。これから化けそうですね^^ 蛇足ですが、劇場が暑くて何度か意識失いそうになりました… 

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    バブル経済崩壊の20年後、そして今から20年前というから2006年頃の物語。説明にある雇用が安定せず、社会には大きな格差と不安が生まれたことは事実、しかし そこから成長するもの…国は「ギャンブル推進法」を制定し 一発逆転のチャンスは国の支援もあり急速に成長は虚構(貯蓄から投資〈運用〉を推奨するが)。この虚実を巧みに織り込んで展開する。
    (上演時間1時間20分)

    ネタバレBOX

    段差の小さい素舞台、周りは黒い壁や暗幕で全体的に薄暗い。上演前は靴音が響き不気味な雰囲気を醸し出す。物語は総理大臣の国政演説のようなシーンから始まる。

    国民の姿を描いているようで、実は国の施策を皮肉っている。国の施策に翻弄される国民、その貧困化はそのまま国力の衰退に繋がり、タイトルにある「借金大王」は国民というよりは国家そのもの。いや借金は後世代へのツケ回しで、その時(現在)だけではなく、未来への負債。そんな世相を切り取った物語。ギャンブル推進を表したパチンコ場面、確変を望むがなかなか こない。そこから地に足をつけた施策への転換。

    物語に「運 貸し」というビジネス(ラックバンク)が出てくるが、「運」を「金」に読み替えれば 都合よく貸付、状況が悪くなれば貸し剥がしといったリアルが立ち上がる。それを国政で取り上げるという、まさに運否天賦で茶化すような話。物語で描きたいことは 何となく解るが、表層的で深く切り込めていないのが惜しい。「ギャンブル推進法」や「国民努力評価法」等、言葉(台詞)の裏にある重みが もっと真に迫ればよかった。

    演技はオーバーアクションで少し粗く、表現力に難があったのが残念。今までの中大第二演劇研究会の公演は奇知にすぐれて といった印象だが、本作は解りやすいが 有り触れた内容(単純な対立軸)のように思えた。
    次回公演も楽しみにしております。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2026/06/12 (金) 14:00

    90分。休憩なし。
    学生の粗さはあるが滅茶苦茶に面白かった!

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