キエンノキ 公演情報 キエンノキ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★★

    上質
    まずもって本が頗る良かったです。
    最初はごくごく普通のことから運命が脱輪するから
    こうもドラマチックになるのでしょうね。

    こうでなくっちゃ、こうであったらな、が尽くクリアー
    されていて過去も、今後も気になる作演でした。

    甲乙つけ難い中でも特に木村佐都美が印象深かったです。
    全体的に非常に面白く楽しい時間を過ごさせて頂きましたm(__)m

  • 掴みどころがない、山奥の者たち
    バレてないネタバレを どうぞ。

    ネタバレBOX

    大人の空気に包まれた舞台は、妙な安心感すら 漂う。

    過疎の村で子供を期待されながら在住する若い夫婦の旦那には、同じ職場(養鶏場)で働く愛人がいた。その愛人は、身寄りがおらず、幼きころ旦那の実家に預けられ、同じ家で暮らした過去があった。
    「昼ドラ」の題材として、テレビ局が飛び付きそうな内容ではないか。

    しかし、舞台は、そうした“ドロドロ”した大人の題材でありながらも、謎の人「佐藤さん」の存在のため、深い霧に覆われた非日常性である。

    山村の、奥。不法投棄が横行しているだろうと思われる山路に、その西洋風ラブホテルは建つ。
    石原真理子氏の「ふぞろいな林檎」の一節を、オーナーが読み上げる。

    何なのだろうか、山奥のラブホテル内の空気は。
    男に、女に、仕事に、介護に、村という人間社会のなかで暮らし疲れたもの達が 集結する。みな、村の誰かへ腹が煮えくり返っているのにもかかわらず、山奥のラブホテルに滞在する連中は 平然と装う。
    血みどろの“ドロドロ”が あたりの部屋に飛び散る。
    連中は、知らないフリして、全部、分かってる。

    断定をせず、答えが存在しない舞台は退屈だ。ストーリーで、観客に訴え掛けることは困難だからである。
    その代わり、EUの名作映画に見られる「空気」「雰囲気」が物を言う。それぞれの観客が過ごした、その体験こそが舞台の感想だ。


    激しい動きは中央の台をグルグルと廻る場面くらいだったが、全体を通して役者陣の身体性を強く感じられた。
    そこに居ることが、(登場)人物の歴史を現す。


    山奥のラブホテルは、緑の生い茂る都会だった。

  • 満足度★★★★

    笑えて、哀しく切ない物語
    とても笑えるシーンがあるのに、観ていて悲しく切ない気持ちになった。
    不思議な世界観に惹き込まれた。
    役者陣が好演!
    上演時間100分。

    ネタバレBOX

    子供が欲しいのにできない夫婦。
    旦那に愛人ができたことを悟り、旦那が愛人を選んだと思い、家出する。
    旦那の愛人は身ごもるが、旦那は愛人を選ばない。

    こういう話はありがちな感じがするが、描き方がうまく、物語の世界へ惹き込まれた。
    老女が語る、つばめとへびの話も深い感じがした。

    でも、もやもやが残る内容かな。
    きっと伏線というか謎が拾い切れていないからだなあ。

    時間どおりに開演。
    当たり前のことだが、とても良いと思う。

    役者陣は皆好演しており、魅せてくれた。
    個人的には、愛人役の役者さんが良かった!
    モーテルの女主人の存在感も!
  • 満足度★★★★

    濃いです!
    人生いろいろあります。ストーリーが濃いなぁと感じました。
    おちゃめなシーンも笑えましたが、決して笑えないシリアスなところもギッシリですね。お勧めです。

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