満足度★★★
物語とテーマ
タイトルからもわかるようにこの物語のテーマは「家族」、そして下宿人たちの抱える「夢」だったりする。(当日パンフに作者も書いているとおり)
その点から考えると、前半はキャストが多い芝居にありがちな役柄紹介的なシーンが目立った。それぞれの夢の話も出てくるのだが描き方が浅く、ただ並べただけの印象で終わっている。
また「家族」の方は家主の山田一徹、亡き妻の春奈、娘の美奈子である。
私が鈍感なのだろうが、初っ端から登場する春奈が、一徹と二人きりになるシーンまで幽霊(幻影?)だと気付かなかった。それ以後は夫婦間の愛情が感じられる展開だったが、前半にもう少し若かりし頃の二人のエピソードなどを入れてもらえると、壊れたゴリラの時計の話ももっと生きてきたように思う。
一徹と美奈子の関係も同様である。頑固親父の一徹が彼女の結婚を許すシーン。本来最も感動的なシーンだろうが私にはそれほど響かなかった。父娘の情愛シーンが前半にもう少し欲しかった気がする。
ということで、ファミリードラマとしてはそれなりに楽しめるが、物語が拡散しテーマが希薄になってしまった分、インパクトに欠けた印象である。
満足度★★★
チョイ長
頑固大家と店子たちを中心としたオンボロ下宿のコメディ・ストーリー。
基本的には好きなんだが、クドい部分(「犯人捜し」のトコとか)があってモタついたり(よって上演時間は約125分の長尺)、リアクションが大袈裟で醒めてしまったりするのは残念。
とは言え、娘の結婚話に決着をつける終わり方などは上手い。
満足度★★★★
鬼の眼にも涙!
下宿屋が舞台のコメディ。下宿人を全て含めてのタイトル名だろう。
主人公の頑固オヤジの声が兎に角でかい!びっくり!
下宿人男性は皆個性豊かな人物。ただ学生はひとりもいない珍しい下宿。
こんな下宿あればいいなあと思える楽しいそしてちょっとだけ切ない思いがしました。オヤジの挙動で皆の動きが止まる場面とても印象的でした。
満足度★★★★
「再演」だそうで作品世界は’04年の冬です
頑固な一徹親父に定番のちゃぶ台にユニークな店子達・・と、
古びた下宿の居間で台所で玄関がくっついた舞台セットが
いい味出していました(^^)→(ウェザリングが上手かった)。
雑多な登場人物もキャラクターが判り易くて楽しめました
(2時間強ですね)