満足度★
うまいっ!ある意味でwww
制作まわりのスタッフと劇場前のお花は凄い♪プロっぽかった♪でも作品は最初の30分何も進まなかった♪設定だけしかない話で100分いくのはきつい♪ベートーベンとジョセフとシューベルトのコントは面白かった♪音楽は良かった。でも聴くなら、埃だらけのパイプ椅子の小劇場じゃ無くて、コンサートやお洒落なバーで聴いた方がいいよね、って思った♪劇団名乗るなら、お話で勝負しないとね♪でも音楽入れて上手い役者がガン泣きすれば、平坦な話も感動的になるっていう誤魔化しテクニックは流石だなあと思いました♪ちゃんちゃん♪
“少女”が抱いた「温もり」への序章
旋律さえ走る「崩壊」の後に、「温もり」を感じた。
それは雪の積もる野原を照らす、提灯の「温もり」である。
今作は、世界史に残る楽聖•ベートーヴェンと、その影を通して、「愛の形」を静かに語った作品だ。
2013年の父ー娘、1800年代のベートーヴェンー不滅の恋人の関係性がクロスし、思いもよらない「感動」が待っていた。
佐々木美奈の演じる籠島みちる…。
私は、みちるの内に秘められた繊細な「少女」の様子を称賛しなければならない。
生き別れたベートーヴェン研究家の父親(籠島丈一郎)を愛する気持ちと、その人を軽蔑する家族…。
20歳を越えたはずの「少女」は傷ついていた。そして、肩を抜いたまま決して威張ろうとしない身体性が「健気」を現す。
身体性で、これほど心 打たれた演劇も少ない。
『観たい!』の「70%の具現化」は、つまり そういうことだったのだ…。
「愛の形」を形作る、狂い だとか、弱さを、その身体性で 目に見える形にしてくれる。
2013年と1800年代のシーンの境目は、絶妙の一言だった。
おそらく、短過ぎても、長過ぎても観客の心を離しただろう。
また、前者の ともすると暗いエピソードを経た後、強烈な「ベートーヴェン」の登場する後者のバランスが極めてよろしい。
古賀司照の 鋭い視線をみれば、誰しも「額縁の肖像画」を思い出す。
これも重ねて「身体性」の話になってしまうが、指摘する必要がある。
趣のある作品
話の流れや方向性にややぎこちなさがあったものの、クラシックの楽曲をテーマに曲に込められた魂を紡ぎ出すというコンセプトどおりの、非常に趣のある作品で、最後のマリアと佐和子の会話の場面はベートーベンの時代と現在の話の最終交差点として心に残るとても印象的なシーンでした。