満足度★★★★
会場をダイナミックに使った演出が印象的
複数の流れが収束してクライマックスに向かう王道の構造に、20年前の初演からそのまま残したが故に世代限定となってしまったネタも含む笑いをまぶし、会場をダイナミックに使う演出で仕上げた佳作。
赤い幕の使い方、幕の引き方もイイ感じ。
満足度★★★
バカバカしさは少し抑え目かな
演出家が違うからか、いつもより笑いやバカバカしさは抑え目だったかな。でもまあ、なかなかに熱い男達でした。面白かったです。
しかし、小山まり男達に負けてないあの存在感は凄かったな。
満足度★★★★★
男くささを堪能
とにかくエネルギッシュで勢いのある舞台でした。
盛んに動線を入れ替えながらの激しい長台詞の応酬。たっぷり取られた緊張感みなぎる沈黙。メリハリすげー。
すみずみまで計算し尽くされた演出でしたが、それを感じさせないくらいの熱気にあふれていました。
みなさん言われていることですが、アンサンブルの使い方のみごとさ。圧倒的な熱量にどっぷり浸れる。快感。開演3分で、この街が闘牛の街なんだということを五感で信じさせてくれました。
初見、ぱっと見ばらばらなストーリーが繋がっていくまでが少し長く感じました。
安藤さんのオシャレな会話センスと身体能力、村松かずおさんの演技の説得力、牛への愛にしびれました。
満足度★★★★★
新生鋼鉄村松。
鋼鉄村松さんの本公演は「二手目8七飛車成り戦法」を拝見していて、面白くはあったのですが、正直に言うと、客演に後藤くんや一橋くんを起用していてもセンスがやはり彼らより一世代上だなと感じてしまってました。が。
今回、山本タカさんの演出が臆することなく一回り上の役者さんたちを魅力的に繰っていて、鋼鉄村松という劇団を実に若々しくスタイリッシュに魅せてくれたことに感動(しかも元々の劇団の魅力も失わずに)。雄々しいのに汗臭くなく、ボスさんやベスさんってこんなにかっこよかったっけ、と思わされるほどでした。
そして、最近はコントでの拝見が多かった安藤理樹さんが飛び抜けて素晴らしく。コミカルで愛らしいのに、じわじわと妹を、そして観客を追い詰めていく様に目を見張りました。面白いのに怖くて、そして哀しくて。アフタートークで伺った、ボスが惚れ込んでオファーしたとの経緯も納得です。
満足度★★★★
書き手と演出の幸せな出会い
戯曲に盛り込まれたいろんな遊びや踏み出しが、
演出の刹那ごとの研ぎ方によって、
舞台をベタにするのではなく、
より高いテンションを与えていく。
男優が多いことがむさ苦しさにならず、
バラけることなくパワーとなり、シーンの密度や
ぞくっとくるような圧力を作り出し、
また、唯一の女優が、その色に埋もれることなく、
凛としてビビッドに、ヒロインとして物語を支えて・・・。
外部の演出家を招くことで、
劇団のこれまでの芝居に、
新たなテイストや緻密さが加わって、
グルーブ感やペーソスに彩られた
これまでとはまた、
一味ことなる厚みをもった舞台を楽しむことができました。
満足度★★★★
ちょいフラメンコおやじの圧倒的パワー
客入れのBGMも素敵なフラメンコギターの音色、
泥臭い現地の音ではなく、洗練されたアレンジのオサレな印象。
そしてのっけから様々な年齢・体型の役者による熱いパフォーマンスに圧倒された。
何だか久々に隙間なく滑舌の良い台詞を聴いた気がする。
初・鋼鉄村松は、意外なボスのカッコ良さにびっくりしたし、
“ベタ”と“洗練”のミックス加減が絶妙で振り切れた芝居がめちゃめちゃ楽しい。
満足度★★★★★
新進気鋭
演出家が24才とは思えない緻密で計算されたであろう印象。話はとっちらかっているのに、最後には納得してしまうその凄さが凄い(?!)
感動すらおぼえましたし。
満足度★★★
音
出だしがかっこよい。
「お、これはすごくおもしろいのでは」と見てるこちら側を高揚させるオープニングでした。足踏みやら声やらの音が。臨場感が。
音ってすごいな。こう、要所要所で盛り上がりますよね。
音って、空気が震えるんだなーというのを感じました。
ただ私の笑いのツボにはまらなくて、そこが申し訳ない。
笑いツボやネタがわかる人にとってはおもしろいんだろうなーと感じつつ「でも、私はわからないので笑えないなー」というおいてけぼり感がありました。
なんかすごく「おもしろくなるだろう」感はあるんですが、いまひとつハマれなかったんです。私の心を引っかけるためのフックがちょっと手の届かない箇所にある感。「フックがそこにあるんだよ」って見えてるのに、私の背丈がチビなので、そこに手がぎりぎり届かない。背伸びしても届かないしっていう歯がゆさよ。
フックがさっばり見えないお芝居もあるので「そこにあるのに、私の背丈が届かないので」というこの感覚は妙な気分でした。完全に私個人の問題ですが、このへん。
「鋼鉄村松」さん。もう一回、別なものを見たいと思います。
個人の問題で星は三つです。ツボがあう人にとっては星はもっと多いと思います。
満足度★★★★★
なるほど!
ここを書こうとやってきて、下のぱち太さんのタイトルを見て膝を打ちました。
「哀しみのコルドバ」 なんかデジャヴあると思ったら、ミネちゃんとマイマイで観た星組のあれだー!(笑)
って、どこかにそういうことが書いてあったんですか?
知りませんでしたが、すごく納得しました。
ワタシ的にはとても面白かったです。
本格闘牛グランドロマンと言うだけあって、ちゃんと愛の話になっていました。それがドロドロと絡み合っていて、宝塚と昼メロと70年代少女漫画のミックスジュースぽくって美味しかった。
ところどころ古いネタが混ざるのも、ワタシ的にはツボ。
(ワタシ的にはを二度も連呼したのは、いくらかマニアックだと思うから)
山本タカさんの演出はスタイリッシュでカッコよかった。
男くさいグランドロマン。紅一点の小山まりあさんが可愛らしくて光っていました。
満足度★★★★★
こ、これは!?
不思議な化学反応を観た。ポケットで、2800円で、こんなにたくさんの人が出ていて、別に有名ではないけれど熱量を帯びた若者がいて、いい年のオッサンもいて・・・でも、そのそれぞれがいい味を出していました。
満足度★★★★★
情熱と哀愁と
役者の年齢幅がとても広く、いいオッサンから若者までが一つになっていて、ポケットの客席までを上手に使っている演出が冴えていた。
ただの冗談の応酬のようなシーンの連続ではありましたが、気が付くと感動してしまう不思議な体験をさせてもらいました。
満足度★★★
哀しみのコルドバ・・?
全体としてはとても面白かったんだけど、後半はともかく前半が・・
う~ん、なんとかならなかったのかな・・?
ベースとなる原作があることが分かってきた後半あたりからは
物語の違和感もだいぶやわらいだ・・(苦笑
ちなみに宝塚はよく観るけど、
気のせいか女性をかけて男性同士の決闘シーンというのを観た記憶が無い・・ってこともないか、と思ってたらなんとなくわかった・・コルドバというあたりから。
「女性をめぐっての男同士の決闘がカッコ良いか?」
というあたりは議論になると思う。
自分はあまり日常では接する機会が無いが、
「カッコ良い」
と思ってる人たちもいるようである。
そのような人たちと現実に接すると、
何でもないことで必要以上に無用な恨みを買う恐れがあるため、
少し派手に踊るとき以外はクラブの片隅で
「私は透明人間」
と念じながらひっそりと移動するときのようにして
世の中を目立たないようにして渡っていくしかない。
自分の感覚としては・・
「カッコ悪い、というか最悪」
というところになる。
そういう意識が少しでも頭の中にあると・・
ちょっと決闘シーンのくだりは楽しめないような気もする。
今はそんな時代じゃないと思う。
元の設定はともかく、こうした男性が女性に一方的に自分の感情を押し付けるシーンは少し変えた方が良いのではないかと思った。
ちなみに帰宅してから、
自分の感覚が変わってるのかと思い、
お袋に舞台に登場した男性達の振る舞いについて一部かいつまんで説明し、
感想を聴いてみたところ、
「賢明とは言えないわね、素敵とは言えないと思う」
と、自分が感想を言う前に言ってくれて、ちょっとほっとした(苦笑
美女をかけて他の男と闘うなんていう展開は・・
自分が、仮にどんなひと目で女の子を大事にしなさそうな奴でも
「別にその人の方が好きなら良いんじゃない?」
てすぐに思う人間なので(どんなのがその人の幸せなのかなんて他人には分かりようもない。選択でその意図を探るべきだし、失敗もまた人生には必要なのだと思う。好きなら黙って失敗から学ぶまで時間と距離をおいて見守って、それでも自分が必要ないなら黙って去ればいいと思う
ハッキリ言って夢にも思わない(キッパリ
子猫やちびっ子を助けるために虎と闘うくらいの方が
自分には感情移入しやすかったなぁ・・(笑
舞台全体が非常に臨場感のある展開だっただけに
そこらへんの設定がちょっと残念だなと思った。
こういうのは、宝塚の男役だから危険な男の魅力が溢れる訳で、
それ以外の男性がやっても、ちょっと厳しいと思う・・。
SFCの城下町の夢夢夢に浸るノスタルジー還り
スーパーファミコンのRPGのなにが思い出深いかって、城下町での賑わい・城下町という、大いなる権力のふもとで一人一人が武器売ったりかけっこしたり困ったりトランペット吹いたりっていう、それがゲーム画面だからごった煮のように密集しているあのファンファーレ感・このお芝居も一つの画面(舞台美術空間)で様々な人や心の行き来をめくるめく現す・だからゲームの城下町さながら、活気と悲鳴と情熱が交錯するも一つの視覚に集結する面白さ・脳内で場面場面の背景の画やそれぞれの持つ家の画とかフィールドマップが構築されていって楽しい広がり・品がいい・下品かと思ってたから裏切られた・コロシアムのサラウンドな歓声とか夢に浸れる臨場感・歓声っていいよね、言葉じゃなくて情景まるごと音にした!みたいなの浴びれる・フォーメーションや画作りがきっちりしてるのも品の良さ+城下町の夢に浸れる最重要性・演劇は夢の立ち上げが可能なことを久しぶりに思い出した
満足度★★★★
とにかくフザけた白昼夢のごとき舞台♫
この暑苦しさが村松の魅力なのでしょうね(*゚▽゚*)
あの牛と中井ちゃん、・・・・う~ん、頭から離れない。
満足度★★★★
感動!
勢いのある舞台でした。
ザ・ポケットの空間をうまく使って、劇場全体が盛り上がっていました。
そして感動のラスト…ギャグであるはずなのに、切ないんです。
とても面白かったです。鋼鉄村松さん、初観劇でしたが次回も是非観たいです。
満足度★★★
これも芝居なんですね。
ドラマティックな舞台であった。こういう舞台もあってよいとは思うが、
話があっちこっちに飛ぶ、現実と非現実が混じってるで、戸惑いつつも、客観的に芝居を観てしまい私には何となく馴染めませんでした。
満足度★★★★★
名曲。
舞台って結局・・・
脚本・演出・役者の三者が揃ってこそちゃんとした作品として出来上がるんだなと思った。
それって結局・・・
音楽が歌詞・曲・歌手の三者が作り出すのとおんなじことなんだなとも思った。
そういった意味で今回、ボス村松は意外と脚本の面でイケていたんだなと、音楽で言えば、歌詞は上手で曲はそこそこ、で歌はジャイアンなんだなと、はっきりとわかった。
まぁ映画版のジャイアンだ。
もしくはキラキラしたジャイアンだ。
なにしろ演出の手が加わったことでの作品の完成度が素晴らしかった。
うわっ、ここかっこいい、ってシーンが何回もあった。
ゾクゾクした。
なにこのF#mからのG#m・・・みたいな。
なんとも気持ちのいい流れが何度もあった。
良かった。
すごく良かった。
まじかよ!ってくらい良かった。
実はもうひとりの脚本を書く方のほうがとても好きで、けれど、よくも悪くもムラマツベスさん頼みな部分があったのに対し、今回意外とそうじゃなくてもいけるんだなと、劇団としての新たな可能性を見せられた気がした。
名曲だった。
満足度★★★★★
新生鋼鉄村松の誕生!
山本タカの演出が冴え渡り、闘牛芝居を見事なスペクタクルに仕上げた。ベテランと若手の配置が見事で、両者のいい面が出ていた。
鋼鉄村松がこれをきっかけにブレイクしそうな予感がする。