八月のラブソング 公演情報 八月のラブソング」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    戸田さんの魅力が、余すところなく発揮される舞台
    何もかもが、譬えようもないくらい素敵な素敵な珠玉舞台。

    お二人の共演は、「ランフォーユアワイフ」以来の観劇ですが、あの爆笑コメディとは、全く雰囲気の異なる、大人のファンタジーといった趣の、極上の二人芝居でした。

    鵜山さんの演出だけあって、舞台装置も、照明も、舞台内容と見事にマッチングして、大人の絵本を見ているような夢の世界のようなラブストーリーでした。

    戸田さんの魅力が、最大限生かされている芝居で、同性の私でさえ、うっとりしてしまう素敵さに満ち溢れていました。

    私も、死ぬまでに、もう一度、こんな風に心を通わせられる異性に巡り合いたいと痛切に思いました。

    ネタバレBOX

    ある意味、「セイムタイムネクストイヤー」にも似た、若くない男女の、心の交流を美しく描いた大人のメルヘンのような芝居でした。

    二人が出会った8月のたった一月のエピソードが、適度なバランスで、構築された脚本も秀逸なら、それを演じる、加藤さんと戸田さんの、役者としての技量、魅力。簡素で小粋なセットと、照明の美しさ。鵜山演出が冴えわたる舞台は、戸田さんの女優としての魅力を最大限生かす役どころで、歌やダンスのシーンが、より素敵なストーリーの調味料として、大事な要素を加味しています。サーカスでの舞台の様子を戸田さんが再現するシーンの美しさと言ったら、私の60年近い観劇歴の中でも、ベスト10に入る名場面。

    戸田さんと加藤さんが、チャールストンなどを楽しげに踊る場面は、何故か無性にこみ上げる感情があり、涙が流れました。

    男性の妻と、女性の一人息子の死を語られる場面の、説明過多にならない、程の良さは、秀逸で、だから余計に、涙を誘われます。

    戸田さん演じる女性が、同業の夫の愛人に芸を仕込む気持ちを回想して吐露するシーンは、以前、戸田さんが一人芝居で演じた都蝶々さんともダブる部分があり、こういう複雑な女性心理を演じられる、戸田さんの演技力に感服と畏敬の念を感じました。

    ずっとずっといつまでも、眺めていたい舞台でした。
  • 満足度★★★★★

    大人のラブストーリー。
    人生の辛苦を味わった者同士の大人のラブストーリー。
    良く「ほろ苦い」という形容詞付きで紹介されていますが、
    それだけではない、見終わった後、なんかあったかい気持ちになれるお話しです。
    脂の乗り切ったお二人の演技を十分に楽しめます。
    実際のお二人よりも、劇中の二人の年齢が一回り以上、
    上なので、是非、定期的に再演を重ねて、
    ぜひぜひ、同じ年齢になるまで、また、年齢を追い越すまで
    繰り返し演じてほしいと思います。

  • 満足度★★★★★

    贅沢な公演
    二人芝居って役者さんの技量が大きく問われるな、とつくづく実感させて頂いた公演でした。当たり前です2人しかでないんです。
    だからこそ「贅沢な公演」だなと
    二人の絶妙なやり取りに、どんどん引き込まれて行くんです。本当に素敵な役者2人の一挙手一投足が2時間味わい尽くせるんです。
    あっという間でした。
    いい舞台は本当いい!!元気をたくさんいただきました。

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